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DISC REVIEW

Overseas

Madonna

...AND YOU WILL KNOW US BY THE TRAIL OF DEAD

『Madonna』

Release Date : 1999-10-19
Label : Merge Records

11年ぶりの来日を"Hostess Club Weekender"で果たし、予定通りであればこの1999年作の名盤『Madonna』全曲セットでフロアを湧かせてくれるであろうテキサスの至宝。今回は来日を記念してその傑作がBlu-spec CDとして再発。ノイジーなものからメロディアスなものまでイマジネーション溢れるギター・リフとカッティングのアンサンブル、タイトでありつつシンプルにも呪術的にも展開するリズム、エモの括りに押し込められないどこか冷静で鋭利なアプローチは、発表から10年以上を経た作品とは思えないセンスに貫かれている。最近のバンドならCLOUD NOTHINGSを想起させるむき出しの衝動とも共振するし、形式を越えたポスト・ロックとも言える創造的な音響など、どこを切っても刺激的な1枚。(石角 友香)


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昨年は実に11年振りの来日を果たしその存在を知らしめた...AND YOU WILL KNOW US BY THE TRAIL OF DEADの新作が待望の国内盤化である。スタジオ作としては通算8枚目、プログレ、ポスト・ロック、ハードにサイケと持ち前のジャンルレスな感性そのままに、強靭なアート・ロックとして貫かれた世界観。本作は政府の圧力やメイン・ストリーム・カルチャーに蔓延した情熱に対する無関心という抑圧に、クリエイティヴィティで抵抗しているあらゆるアーティストたちに贈るものとして、PUSSY RIOTに捧げられている。漲る緊張感と力強さの理由も納得、インディペンデントな歩みこその重みもある。『Madonna』『Source Tags & Codes』と並ぶ重要作だ。(伊藤 洋輔)


Madonna

11年ぶりの来日を"Hostess Club Weekender"で果たし、予定通りであればこの1999年作の名盤『Madonna』全曲セットでフロアを湧かせてくれるであろうテキサスの至宝。今回は来日を記念してその傑作がBlu-spec CDとして再発。ノイジーなものからメロディアスなものまでイマジネーション溢れるギター・リフとカッティングのアンサンブル、タイトでありつつシンプルにも呪術的にも展開するリズム、エモの括りに押し込められないどこか冷静で鋭利なアプローチは、発表から10年以上を経た作品とは思えないセンスに貫かれている。最近のバンドならCLOUD NOTHINGSを想起させるむき出しの衝動とも共振するし、形式を越えたポスト・ロックとも言える創造的な音響など、どこを切っても刺激的な1枚。(石角 友香)