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COLUMN

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【最終回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【最終回】

Written by タカハシヒョウリ
2016.07.06 Updated

連載開始から、早5年経つこのコラム『火星から来た漫読家』。 わたくしオワリカラ・タカハシヒョウリにとって人生初の「連載」というものでした。 「連載」、正直言って、嬉しかったな。 15歳でバンド音楽に出会うまで、漫画を読むのも描くのも好きで「漫画家になる!」と公言してやまなかった「漫画家志望の中学生」だった。 その頃は「いつか連載を持つ」っていう事は、夢そのものだった。 それは漫画家志望の中学生でな

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第29回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第29回】

Written by タカハシヒョウリ
2016.03.18 Updated

あの癒し系シュールギャグマンガ『ぼのぼの』の作者が描いていた、知られざる不気味なホラーマンガ『Sink』 とある大学に、僕に年に一度授業をさせようとするケタ違いに物好きな教授がいる。なので僕は毎年大学に出向いていって、何かしら面白そうなことを調べて、ちょっと授業らしくなるように話すんだけど、前回のテーマは「恐怖はどこから来るのか」にした。脳みそや心の中のどこから恐怖がやってくるのかを知りたくて調べ

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第28回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第28回】

Written by タカハシヒョウリ
2016.01.11 Updated

たとえば「この世に同じ人間は2人といないんだよ」とか「人間はそれぞれ世界に1つだけの花なんだ」とか「人を一緒くたにしちゃいけないよ」とか言われたら君はどう思うだろうか。「まあ、そりゃそうだけ......」という、えも言われぬ気持ちにならないだろうか。わかるけど、そんな正論を普通に言われてもー......みたいな腑に落ちなさが湧いてこないだろうか。 しかしこれが強烈な眼力で「"雑草"などという草は無

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第27回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第27回】

Written by タカハシヒョウリ
2015.11.20 Updated

この世の中には、この道は危険だけどどうしても行かなければならない、という時がある。それは未知への好奇心なのか、人間の本能なのか。たとえそれが1%でも、望みがあればそれに賭けてしまう......人間とは不思議な物だ、とそんなことを考えながら、映画館への未知、もとい道を歩いたのは、ちょうど今日。そう、ちょうど今日、見てきたところなのだ。映画『サイボーグ009VSデビルマン』を。あのデビルマンと009が

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第26回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第26回】

Written by タカハシヒョウリ
2015.09.19 Updated

僕は岡崎京子がまったく「わからない」 この夏、オワリカラのシングル『new music from big pink』が世に出たのが8月の26日のことで、数えてみると2年ぶりのシングルになってしまったこの曲は「異色作」と言えばかなり「異色作」だし、「らしい」曲と言えばかなり「らしい」曲だと思う。自分ですらそう思うような、なんだか不思議な曲で、とにかく今までにないメロウな、同じ展開が二度は出てこない6

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第25回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第25回】

Written by タカハシヒョウリ
2015.07.11 Updated

オワリカラはカナダツアーの真っ最中。北米です北米。日本との時差が16時間。地球の裏側。10日間でトロント、モントリオール、バンクーバーと回ってます。カナダ人の盛り上がりは常に最高潮、ロックバンド的にも最高のツアーになってますが、同じくオタク活動的にも今回のツアーは実り多きツアーです。そんな、別にどこにも報告できないバンドマンの裏の顔、「裏カナダツアー」をここにてご報告します。 まずはカナダ有数のシ

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第24回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第24回】

Written by タカハシヒョウリ
2015.05.01 Updated

マンガ原作の実写映画は相変わらず勢いがあります。『寄生獣』『進撃の巨人』『るろうに剣心』『ルパン三世』......。思えば話題作のほとんどはいわゆる実写版じゃなかろうか......と思うくらい。とはいえマンガの実写化は今に始まったことではなく、映画にとってマンガ原作は昔から格好の題材でした。時として「正直やめてくれ」という声や、「死ぬまで許さない」という呪詛が少なくないのも昔から変わりません。そう

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第23回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第23回】

Written by タカハシヒョウリ
2015.03.09 Updated

久々にマイナー気味なマンガを紹介しようかと思ったのだけど、予定変更。 ここ最近自分の周りでとある超メジャー級マンガが騒がしいのだ。20代の自分が世代だった作品なのに、最近そのマンガの話をしてくるのが10代だったり、果ては小学生の集団だったりと、その息の長さにものすごく驚かされてしまった(そもそも小学生の集団と話す機会があるのがわけわからんが、ライブ会場で話した)。そのマンガとは『ドラゴンボール』(

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第22回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第22回】

Written by タカハシヒョウリ
2015.01.06 Updated

『不思議な少年』 秋葉原GOODMANというライブハウスがある。秋葉原というとロック系のライブハウスがあるイメージは薄いかもしれないけど、GOODMANは筋の通ったオルタナティブなバンドが出演し続けているハコでオワリカラも結成当初から世話になっている。あるとき、そのGOODMANの楽屋にハコの雰囲気には似つかわしくない絵柄のマンガが置いてあった。暇だったので何気なく手に取り読み始め、そこで衝撃の出

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第21回】

オワリカラ : タカハシヒョウリの「火星から来た漫読家」【第21回】

Written by タカハシヒョウリ
2014.11.12 Updated

昔、途中まで読んだけど、なんか理由も無く読むのをやめてラストがどうなったのか気になるマンガってありません? ぼくはそれ『あずみ』というマンガで、読み出したのは高校生くらいの頃。30巻くらいまで読んだんだけど、なんか同じような展開ばかりになってきて、ふと飽きてしまった。それで読むのをやめてたんだけど、ちょくちょく風のうわさで『あずみ』が完結したこと、『AZUMI』として新作がスタートしてそっちも完結