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INTERVIEW

Japanese

Montecarlo Scrap Flamingo

2014年11月号掲載

Montecarlo Scrap Flamingo

Member:イノウエ ヒロミチ (Vo/Gt)

Interviewer:岡本 貴之

4年ぶりとなる2ndアルバム『Hollow』をリリースするMontecarlo Scrap Flamingo。そのバンド名からもどんな音楽が飛び出してくるのか想像がつかない彼らだが、アルバムを紐解いてみると、近頃の日本ではあまり聴き馴染みのない音像に面食らう。多感な時期をアメリカで過ごしたというイノウエヒロミチ(Vo/Gt)のルーツから、その誰にも似ていない音楽の秘密に迫った。

-イノウエさんのご出身はどちらなんですか?

生まれは愛知県なんですけど、父親が転勤族だったので高校時代を過ごしたのがカルフォルニアの方なんですよ。

-それでアルバムの曲に「405 NORTH」というハイウェイが出てくるんですね。

そうなんです。15歳から19歳くらいまで暮らしてました。

-感受性豊かな時期ですね。そのころに受けた影響が音楽に反映されている部分はきっと大きいですよね。

だと思います。ギターを始めたのもあっちにいたころなんで。

-Montecarlo Scrap Flamingoを始めたのはどんなきっかけだったんですか?

バンドが始まったのは2005年になるんですけど、そのときに自分が前にやっていたバンドが解散になってしまって。メンバーを募集していたときにベースの(ヤマサカ)ナオから連絡がありまして、音源を渡したんです。で、ナオと最初のドラマーは前からずっとバンドをやってたのでセットで来てくれたんですよ。それでスタジオに入ってみたら感触が良かったんで、やってみようかと。

-もともと対バンしていたとかではないんですか?

いえ、ネットの募集ですね。音源もネットに上げてたんで、それを聴いて来てくれたんだと思います。

-イノウエさんは現在弾き語りでのライヴもやっていらっしゃるようですが、もともとはどんな音楽をやろうとバンドを始めたんでしょうか。

アメリカにいたころに聴いていた音楽が、ざっくり分けると2種類くらいありまして。向こうに行ってた当時の90年代後半、Kurt Cobainが死んでグランジも死んで、その後のオルタナティヴ全盛の時代だったんですね。そのころにラジオやMTVで流れている音楽を聴いていたので、そういう影響をストレートに出したものと、あとはギターを始めたときに白人のブルースの先生に2年くらい習いに行ってたんですよ。近所の楽器屋さんの裏に小っちゃいスタジオがありまして。

-それはギターを始めてすぐに?

すぐですね。最初は安いストラトを買いました。ギターを買ったきっかけは実は高校時代に友達から借りたAerosmithのCD『Get A Grip』で。それが初めてロックと出会った体験だと思います。そこから"ロックってカッコイイな"と思ってギターを買いました。入口がAerosmithだとLed Zeppelinを聴いたりとか、弾き始めたころはJimi Hendrixの影響がかなり強かったんですけど。白人の先生もかなりオススメしてたし。

-ギターの練習をしながらバンドを組んだり?

バンドとまではいかないんですけど、キーボードとヴォーカルとギターの自分で曲作りとかもやっていましたね。

-そのころはブルースをルーツとしたハード・ロックをやってたんですか?

そっちを出す機会に恵まれたことがなくて、人生を通して。やっぱりオルタナっぽいものとかをその当時もやってましたね。共通して好きだったのがSTONE TEMPLE PILOTSとか。THE SMASHING PUMPKINSとか。

-ちなみにそのころは英語も普通に喋れるようになっていたんでしょうか。

そうですね、日常生活には困らない程度には喋れるようになってました。

-その後日本に戻ってきたのはいつごろですか?

大学に行くためですね。受験して日本に帰ってきました。

-そのころにバンドを結成したんですね。最初からMontecarlo Scrap Flamingoを組んだんですか?

いえ、そのころはギタリストとしてバンドに入ってました。かなりの紆余曲折があってMontecarlo Scrap Flamingoになりました。

-バンド名の由来を教えてもらえますか?

結成当時のMontecarlo Scrap Flamingoって、リーダーのいないバンドだったんですよ。なかなかまとまりもない大変な状況だったんですけど。バンド名をビシっと決める人間もいなかったので、じゃあ3人それぞれ単語を持ち寄って、組み合わせてみようということで、語呂の良さで選びました。