Japanese
NOMELON NOLEMON
Skream! マガジン 2023年11月号掲載
2023.10.06 @LINE CUBE SHIBUYA
Writer : 山口 哲生 Photographer:Kato Shumpei
暗転。高揚を煽るエレクトロ・サウンドがピークに達して止むと、ステージに置かれた透過型LEDヴィジョンの向こう側に、みきまりあと、ドラム・セットに座るツミキのふたりが見えた。その様子は、まるでふたりが鉄の檻に閉じ込められているかのよう。大歓声が上がるなか、1曲目の「ルール」になだれ込む。歌とドラムのみというストイックなアレンジは、音源の時点でその生々しさに衝撃を受けたのだが、現場で体感すると圧巻。ダイナミックにドラムを叩き上げるツミキと、"あたしはあたしらしく生きる"と言葉を叩きつけていくまりあは、瞬く間に集まったオーディエンスの心を撃ち抜いた。10月6日、NOMELON NOLEMON、LINE CUBE SHIBUYAでのワンマン・ライヴのオープニングである。
檻から解き放たれたふたりは、サポート・メンバーと共に凄まじい勢いでステージを展開していく。「INAZMA」では、サポート・ギターのれあいがノイジーなギターをかき鳴らせば、「ハイド・アンド・シーク」では、エレキ・ベースからシンセ・ベースに切り替えたサポート・ベースシストの尋瀬ロルが踊りまくりながらプレイすると、まりあも"みんな歌える?"と客席にシンガロングを求める。また、爽快感に満ちた「透明水曜日」では、ドラムにパート・チェンジしたれあいが刻むビートの上で、まりあとツミキが向かい合ってギターをかき鳴らし、メランコリックな「イエロウ」では、ツミキが鍵盤を奏で、まりあは憂いのあるメロディを客席に届けていた。さらに、この日はDJセットでオーディエンスを盛り上げる場面も。まりあはサンプラーを、ツミキはシンセ・パッドを操りながら、「二日酔ヘル」、「ダダ」のリミックスで興奮を高めていき、"みんな一緒に踊ってくれますか?"というまりあのひと言から「ゴー・トゥ・ヘヴン」へ。会場が一体となってダンスを楽しむと、その勢いのまま突入した「NAZONAZO」では、真っ赤な照明がステージを包み込むなか、ふたりで歌を捲し立てていくという強烈なパフォーマンスで盛り上げていた。
NOMELON NOLEMONが今年8月に発表した2ndフル・アルバム『ルール』は、"ルールは守るものでも、破るものでもなく、造るもの"というコンセプトの上で制作され、その中でツミキが出したひとつの答えは"自分は自分らしく生きる。それがたったひとつのルール"だったと、この日のMCで話していた。檻に囚われていたオープニングは、まさにそれを表現したものでもあったのだが、そもそもNOMELON NOLEMONの音楽は、キャッチーさはありつつも、サウンドメイクなどでエキセントリックな部分を入れているところが最大の特徴だ。それはルールという名の常識や通例、いわゆる"フツー"と呼ばれる枠からはみ出している部分も多く、本作ではそれをより自由に構築している印象を受けた。
また、ライヴ中にドラムも、ギターも、キーボードも演奏するツミキのマルチ・プレイヤーぶりにはとにかく驚かされるし、どう考えてもフツーじゃない(もちろんそれを支えるサポート・メンバーたちの技量も)。しかも、それは決して曲芸的なものでも自己満足的なものでもなく、オーディエンスの心を強く震わせるために、この楽曲ではどの楽器をプレイしている姿を見せるのが一番いいかというのを熟考したうえで、パートを選んでいると思う。前述の「透明水曜日」は、まさにその好例だろう。そして、そんな自分たちのルールを力強く提示できるのは、様々な振り切れ方をしている楽曲たちを歌い上げていくまりあの歌唱力があってこそ。中でも、感傷を疾走させる「moonshadow」は、ブレス音を巧みに交えながら情緒たっぷりに歌い上げていて、ただひたすらに心に沁みた。
"僕の作っている音楽は、みんなが聴くようなメインストリームのポップ・ソングではないかもしれないです。もちろんそこを目指して作ってはいるんですけど。でも、これだけの人たちが僕たちの音楽を信じて集まってくれたこの事実だけで、僕のルールは間違っていないと思えた"、"自分の音楽をもっともっと広めていきたい"と、胸を張って話していたツミキ。「雨にうたえば」では、まりあが"だれかのためにうたうよ"という歌詞を、"あなたのためにうたうよ"と変えて、フロアに手を伸ばしながら歌うと、アウトロでは雨上がりの虹を思わせる7色のライトがステージから放たれた。それはふたりのこれからを眩く、輝かしく照らし出しているように見えた。
- 1
LIVE INFO
- 2025.06.24
-
にしな
星野源
ビッケブランカ
キノコホテル
きのホ。×POLYSICS
ExWHYZ
リュックと添い寝ごはん
Devil ANTHEM.
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~Miracle PON☆〜"
- 2025.06.25
-
オレンジスパイニクラブ
ザ・シスターズハイ
SHE'S
星野源
TenTwenty
Czecho No Republic
PEDRO×詩羽
People In The Box
斉藤和義
岡崎体育
- 2025.06.26
-
Creepy Nuts
ザ・シスターズハイ
ヤングスキニー
怒髪天
ドミコ
TENDOUJI
the dadadadys
斉藤和義
WANIMA
岡崎体育
にしな
プルスタンス / Navy HERETIC / cherie / ライティライト
- 2025.06.27
-
四星球
Creepy Nuts
GOOD ON THE REEL
Subway Daydream
東京スカパラダイスオーケストラ
ビッケブランカ
the shes gone
The Slumbers
GLIM SPANKY
オレンジスパイニクラブ
女王蜂
ポルカドットスティングレイ
ドミコ
フリージアン
サイダーガール
TENDOUJI
Nothing's Carved In Stone
荒谷翔大
yama × 群馬交響楽団
chilldspot
WHISPER OUT LOUD / Good Grief / CrowsAlive / UNMASK aLIVE
Amber's × シズクノメ
空白ごっこ
WANIMA
岡崎体育
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~ナニカシラ presents sunriseeee!!!!〜"
- 2025.06.28
-
眉村ちあき
女王蜂
鶴
LOCAL CONNECT
竹内アンナ
GRAPEVINE
怒髪天
[Alexandros]
Lucky Kilimanjaro
Organic Call
浅井健一
"CRAFTLAND"
チリヌルヲワカ
the shes gone
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
OKAMOTO'S / w.o.d. / MONO NO AWARE / Laura day romance ほか
いゔどっと
いきものがかり
ASP
コレサワ
ドレスコーズ
神はサイコロを振らない
Laughing Hick
荒谷翔大
福永浩平(雨のパレード)
FINLANDS
the dadadadys
私立恵比寿中学
スカート
ゴキゲン帝国
礼賛
ORCALAND
"World DJ Festival Japan 2025"
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
忘れらんねえよ / BLUE ENCOUNT / ヒトリエ / 打首獄門同好会 ほか
Halo at 四畳半
TGMX(FRONTIER BACKYARD etc.)
岡崎体育
Novelbright
- 2025.06.29
-
眉村ちあき
アルコサイト
ヤングスキニー
ブランデー戦記
鶴
竹内アンナ
GRAPEVINE
[Alexandros]
HEP BURN
GLIM SPANKY
怒髪天
FINLANDS
Lucky Kilimanjaro
ネクライトーキー
東京スカパラダイスオーケストラ
浅井健一
Chimothy→
SVEN(fox capture plan)
いゔどっと
大原櫻子
荒谷翔大
reGretGirl
ドレスコーズ
VOI SQUARE CAT
終活クラブ
サイダーガール
ポルカドットスティングレイ
いきものがかり
ASP
コレサワ
清 竜人25
私立恵比寿中学
"World DJ Festival Japan 2025"
おいしくるメロンパン
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
yutori
岡崎体育
Nothing's Carved In Stone
Novelbright
- 2025.06.30
-
Dear Chambers
清 竜人TOWN
浜崎容子(アーバンギャルド)
Hump Back
岡崎体育
- 2025.07.01
-
ビレッジマンズストア
Mirror,Mirror
岡崎体育
- 2025.07.02
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
SHE'S
Saucy Dog
Hump Back
Laura day romance × Billyrrom
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)/ 寺中友将(KEYTALK)/ 谷口 鮪(KANA-BOON)/ アユニ・D(PEDRO)
ドミコ
岡崎体育
- 2025.07.03
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
斉藤和義
go!go!vanillas
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
PK shampoo
TenTwenty
Saucy Dog
ビレッジマンズストア
クジラ夜の街
KALMA
the dadadadys
神聖かまってちゃん
サカナクション
フィロソフィーのダンス×清 竜人25
岡崎体育
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
RELEASE INFO
- 2025.06.25
- 2025.06.27
- 2025.06.28
- 2025.07.02
- 2025.07.03
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号