Japanese
anewhite
Skream! マガジン 2023年01月号掲載
2022.12.27 @TOKIO TOKYO
Writer : 真貝 聡 Photographer:Ryohey
2022年12月26日と27日、anewhiteが東京TOKIO TOKYOでワンマン・ライヴ"anewhite 2days oneman 黒白-KOKUHAKU-"を開催した。今回は27日のステージを紹介していく。場内に入ると高校生や大学生の観客が多く、フロアは10代特有の活気が溢れていた。開演時間になり、ピーピーピーと信号のような音が鳴って全身白い服に統一したメンバーが登場。河田一真がメロディアスなギターを奏でたのをきっかけに、「out of the blue」で幕を開けた。曲で描かれているのは若いカップル。同じように笑い、同じように泣いていた仲睦まじいふたりも、大人になるにつれて指の隙間からこぼれていく砂のように別れを迎える。この歌詞には劇的なアクシデントも、圧倒的な悲劇も起こらない。ただ、そこにあるのは若者のブルージーな恋。感傷的なムードを演出したところで、「ソワレの街で」で空気は一変する。煌びやかな音の粒子がステージを舞い、それに呼応するように観客もハンド・クラップをした。
その後「she said」を披露して、ヴォーカル&ギターの佐藤佑樹が口を開く。"今までの想いを詰め込んだような1日になると思うんで、今日は最後まで楽しんでください"。そう言って演奏した「2000's」のタイトルは、彼らが2000年生まれであることから由来する。フロアをまっすぐ見つめて、佐藤が歌う"2000 あげた産声は/悲鳴かどうか使命かどうか/その心で見るんだ"。そこに河田のギター、日原大吾のベース、鈴木優真のドラムが重なり、ラストのサビへの上昇気流を生んだ。ドラムのリズムに合わせて観客がクラップをするなか、佐藤が"楽しんでくれていますかね? ここで季節に似合わない曲を"と言って「バケトナ」を、"じゃあ、次は懐かしい曲を"と1年半ぶりに「ライムライト」を演奏。
"26日の「黒編」、今日の「白編」と2日に分けて様々な曲をやっていて。これまでの想いをいったん振り返るような日にできたらいいなと思っていて。みんなも、いろんな気持ちで観てくれていると思うし、俺らもいろんな気持ちで演奏してるので、好きなように受け取ってくれたらと思います"と告げて後半戦へ突入。まずは「切言」、「Laundry room」、「ナハトムジーク」の3曲を連続で披露する。どれもミドル・テンポで決して派手ではないからこそ、メロディの強さやアレンジの繊細さが際立っていた。中でも「Laundry room」が良かった。何気ない日常を描いた曲で、佐藤の飾り気のない歌詞や歌が優しく会場を包み込んでいた。
ここで鈴木がステージ前方へ出て、4人横並びでトークを始めた。お互いの衣装を見て"パジャマみたいだな"と笑い合ったり、人混みが苦手だからクリスマスのイルミネーションを見に行ったことがない、という河田の話を受けて"うわ~、嫌なやつでしょ?"と観客の笑いを誘ったり、その様子を見ながらずっとベースを触っている日原に"ベース弾きすぎ!"とツッコんだり。まるで男子高校生の昼休みのような、ゆるく和やかな雰囲気だった。笑みを浮かべて佐藤が話す。"こんな感じの俺らなんだけど、音楽をやるとなったらすごく真剣で。そんな自分たちらしさが詰まった曲をやります"と「君と月、会いたい夜に。」を演奏。好きな人に思いを馳せつつ、夜空を見ていたらきれいな月を見つけて"好き"と言いたくなる歌だ。もしかしたら夏目漱石の"月がきれいですね"とかかっているのかもしれない。そんなアイ・ラヴ・ユーな曲を演奏するステージは、やっぱりきれいだった。
"自分たちのバンド名は、「a new」と「white」の造語。「a new」というのは新しいという意味で、それを大事にしてるし、悪く言えば固執してて。でも、その名前を背負ったからには、常に新しいものをみんなに届けたいと思う。ただ、新しいものは必ず古くなってしまうから、そこにリスクもあって。それなら自分たちがさらに新しいものを作って、自分たちの新しいを古くしたいって本気で思って音楽を続けています。ラストも精いっぱい歌うので、最後まで楽しんで帰ってください"。そう言って「curtain call」、「カヤ」を披露して本編は幕を閉じた。
"青春"という名の滑走路を全速力で駆け出していくような、眩しくて瑞々しいステージだった。終演後もまだ賑わう会場を出て、階段を上がって地上へ出ると冷たい風が頬を撫でる。もうすぐ2022年が終わりを迎えようとしていた――。
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