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INTERVIEW

Japanese

D.B.Inches

2023年10月号掲載

D.B.Inches

Member:スギモトミアイ(Vo/Gt) フクタニカズマ(Gt) ヨシダトワ(Ba) イチカワダイキ(Dr)

2020年に始動し、メンバーの脱退や活動休止を経て2022年に再び動き始めたD.B.Inchesが、1st EP『Instinct, Filter Bubble』をリリースした。"Instinct=本能"、"Filter Bubble=自分の見たい情報しか見えなくなる"という意味を持つ言葉を冠した初のEPの発表を記念し、11月2日にはリリース・パーティーとして初の自主企画[D.B.Inches 1st EP "Instinct, Filter Bubble" Release Party "Soft"]を開催するメンバー4人にメール・インタビューを行った。

-Skream!初登場ということでグループ結成の経緯を教えてください。

スギモト:もともとひとりで弾き語りをしていたんですけど、頭の片隅にずっと"バンドやりたい!"って思いがあって、そのとき所属していたサークルの人と始めたのがきっかけです。2020年から始動したんですが、メンバーの脱退があったりして1度活動休止になりました。そこからメンバー探しが始まり......だいちゃん(イチカワ)とカズマ君に出会って再開しました。2022年のことですね。

-おひとりずつの自己紹介もお願いします。

スギモト:スギモトミアイ、24歳。最近覚えたことは、お寿司を食べるときに最初に茶碗蒸しを食べることです。

フクタニ:フクタニカズマ。腰が弱いので、中腰の姿勢に恐怖心を抱いています。嫌いな食べ物はまったくありません、おかんありがとう。

イチカワ:イチカワダイキ、28歳。好きなモノは岡本太郎、今年の夢は1/144スケールの太陽の塔を入手することです。

ヨシダ:ヨシダトワ、ベースです。坊主ですが、お酒と痛みに弱い人間です。チャリがマジで好き。愛車をみんなに見せたい。ライヴハウスではトマト・ジュースしか飲みません。

-D.B.Inchesの音楽性について教えてください。

スギモト:みんな聴いて育った音楽がバラバラだから特に音楽性自体を考えたことはないですが、オルタナティヴ、シューゲイザー、ドリーム・ポップとか言われることが多いですね。好きだから嬉しいです。

ヨシダ:一貫した軸がないので、自由に作っています。人によって見え方が違うかも。すごいポップにも聴こえるし、ハードなリズムもあったりでごちゃついてる感じですね。

-特に影響を受けたアーティストを教えてください。

スギモト:小さい頃は90年代のJ-POPが車でよく流れていて、特に好きだったのは大塚 愛とJUDY AND MARYでした。大きくなってからはくるり、tricot、ヒグチアイ、FLOWER FLOWER、海外だとSNAIL MAIL、GIRL IN RED、 WOLF ALICEとかよく聴きます!

フクタニ:僕は小学1年のときに"ポケモン"のCDを買うつもりが、AEROSMITHの『Nine Lives』というアルバムをジャケ買いしたことがきっかけとなり、ロックを聴くようになりました。中学に入り兄の部屋から聞こえてくるゆらゆら帝国や相対性理論、髭、くるりなどに影響されギターを始め、後に知ったハヌマーンというバンドの楽曲に感銘を受け、曲作りやバンド活動を始め今に至ります。ex-ハヌマーンの山田亮一(バズマザーズ)氏は僕が一番敬意を表するアーティストです。ちなみに"ポケモン"のCDは祖母に買ってもらいました。

ヨシダ:幼稚園かそれより幼い頃にテレビで観たBUMP OF CHICKENの「ハルジオン」と、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「或る街の群青」が初めて聴いたロックだったと思います。高校くらいからTHE STONE ROSES、BLURみたいなマッドチェスター/ブリットポップが大好きになって、海外アーティストにハマっていった感じです。MANIは敬愛するベーシストの中のひとりです。ここ最近はずっと今の海外のインディー・シーンを聴いていますね。

イチカワ:もともとENDZWECKとかmynameis...とかのハードコア・シーンに興味があったんですけど、あるときCDショップで出会った"heliotrope"に衝撃を受けました。偶然なのか、cosmicnoteからリリースされてて、しかもドラムはmynameis...のシンゴ(Shingo Nakazawa)さん、ベースはSZKNの佐藤智明(Tomoaki Sato)さんという......女性ヴォーカルで儚いメロディ・ラインと、それぞれのルーツを感じさせるリズム。こんな音楽があるんだと思いました。他のメンバーに迷惑をかけない程度に音楽性というものに縛られない表現をしようと思うきっかけをくれたバンドです!

-1st EP『Instinct, Filter Bubble』完成おめでとうございます。

一同:ありがとうございます!!

-本作が完成した今の心境を教えてください。

スギモト:例えるなら、ずっと勤め続けた会社でやっと初めて自分名義の名刺ができたぞ~!! っていう感じです! 今までは1曲入りや2曲入りがほとんどだったので、EPはひとつの目標のようなものでもありました。

-『Instinct, Filter Bubble』のコンセプトやテーマを教えてください。作品としてでも、楽曲それぞれでもかまいません。

スギモト:"Instinct"は"本能"、"Filter Bubble"は"自分の見たい情報しか見えなくなる"という意味で、最後の去り際に笑う彼女を見て、嬉しい気持ちで笑ってるのか、悲しい気持ちを抱えて笑ってるのか(それ以外にももっと他の感情があるとは思いますが)、その場面で本能的に"そうあってほしい"っていう願望が最終的に彼女の気持ちになってしまうことが多くあると思っていて、その笑ったり、怒ったり、泣いたりした表情の裏にいろんな気持ちがある。っていうのが私の勝手なテーマになっています(笑)。だからいろいろな雰囲気の曲が入ってるかも?

-特に思い入れのある楽曲と理由を教えてください。

スギモト:私の中では「Hikari」はMVも含め、とても思い入れのある作品になりました。弾き語りで曲ができたときはそこまで思い入れはありませんでしたが、アレンジで試行錯誤してるうちにこれはいいぞ~って思いました。楽器ごとの絡み合いから始まり、後半1度ブレイクが入ってから世界観が一瞬にして変わる感じがとても大好きです。その場が楽しくて楽しくて仕方がなかった状態にとても似てるなと思ってて、好きな楽曲のひとつですね。

フクタニ:僕も「Hikari」です。この曲ができる以前は手探りの状態でギター・フレーズを考えていましたが、「Hikari」を初めてスタジオで合わせたときにD.B.Inchesで出すべき音の尻尾を掴めたような気がしたので。

イチカワ:「That I」ですかね。1番Bメロでリズムが変わるところがあるんですけど、シャッフル・ビートが続くなかでいかにドキッとさせるかを考えました。あとはボンゴとかマラカスとかパーカッションをいろいろ試したところとか、ドラム的には特にこだわった楽曲かなぁと思ってます!

ヨシダ:僕も「That I」ですね~。鉄は熱いうちに打て、ってよく言いますが、間違いないです。これは弾き語りが送られてきてから一番早く仕上がった曲でした。うまい具合にメンバーみんなの好きな感じがミックスされて、現時点でのバンドの本域って感じがしています。初めて取り組んだ英詩の曲だったけど、嬉しいことに海外のプレイリストにも入ったりして、外への可能性も強く感じた1曲ですね。

-先行配信の「That I」、「Hikari」の2曲はMVもあります。撮影で苦労したポイントや見どころを教えてください。

スギモト:「That I」は全部見どころあり!? と言いたい!! ですが、自分なりに動いたりしてかっこ良く見せようと必死でした。どう映るのかわからなくて大変でしたが、だいちゃんが編集頑張ってくれましたね!!

イチカワ:撮影で苦労した点は、普通のリハスタで撮ったので世界観をどう作ろうかというところでしたね。実際、編集のときに結構苦労しました(笑)! 見どころは2番に入ってすぐのミアイちゃんの1ショット。カラー・イメージもガラッと変わるところがなんとなくかっこ良かったです。

スギモト:「Hikari」はのいちゃんという女の子がメインで出演してくれて、炎天下の中いっぱい歩かせてしまいましたが、一生懸命頑張ってくれてとても感謝しています。見どころは全部!!! と思っていますが! 特に空のラムネのビー玉を取ろうとするシーンですね!

イチカワ:かなり暑い日でかなり汗をかきましたね。本当にのいちゃんには申し訳ないことをしました。編集も質感を大切にできるよう結構こだわってしました。見どころはやっぱり、かわいいのいちゃんをPOVで楽しんでほしいですね。自分の記憶じゃないけど、なんかこんなことあったかも、みたいな。自分的にも編集しながらなんか寂しさを覚えていました。

-現体制で改めてライヴをしてみたい場所はありますか? 具体的な場所や、音楽シーンでも構いません。

スギモト:いつもお世話になってるライヴハウスには、これからもずっと出続けたいです。あとは野外やホールとかでライヴしたいですね。

フクタニ:地元が名古屋なので"FREEDOM NAGOYA"出たいっす!

ヨシダ:外で演奏したことがないから、やっぱり野外には憧れがありますね~。

イチカワ:自分を育ててくれたところとか、バンド・メンバーのみんなのゆかりあるところ、地方に進出できればと思います! デカい箱とか野外とかもちろん早くやっていきたいですけど、みんなでツアーとかも楽しそうだなって思ってます!

-『Instinct, Filter Bubble』リリース後、ライヴやツアー、リリースなど、予定されている活動はありますか?

ヨシダ:11月2日にshimokitazawa THREEにてリリース・パーティー[D.B.Inches 1st EP "Instinct, Filter Bubble" Release Party "Soft"]があります! 初の自主企画! 絶対楽しい系、全員集合系でお願いします。

スギモト:現時点で予定してるリリースはないですが、どんどん進んできてるから、またすぐみなさんにお目にかかれるかもしれません。

-今後の展望や目標とする場所はありますか?

スギモト:海外。

ヨシダ:まだ漠然としてますが、国内外で活動できたらいいなと思ってます。世界中のいろんなバンドと仲良くなって面白いことやったり、それを制作に投影できたらいいですね。

-最後に読者にメッセージをお願いします。

フクタニ:ライヴハウスで見かけたらぜひお気軽に声を掛けてください! 乾杯しましょ~!

ヨシダ:まずは1st EP、たくさん聴いてくれると嬉しいです。バンバン仕込むし、ベンベン弾くし、どんどんやってくのでよろしくお願いします。ライヴハウスでお会いしましょう!

イチカワ:初のEP、楽曲はもちろん、フィジカル版は装丁もひとつひとつこだわっています。ぜひ手に取っていただけると幸いです! よろしくお願いします!!

スギモト:これからもっとバンドが大きくなって、リスナーのみなさんの生活の隅で暮らしてる音楽を作り続けていきたいです。

RELEASE INFORMATION

D.B.Inches
1st EP
『Instinct, Filter Bubble』

DBIC-001/¥2,200(税込)
[DBIC]
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