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INTERVIEW

Overseas

ELECTRIC TOUCH

2012年05月号掲載

ELECTRIC TOUCH

Member:Shane Lawlor (Vo)

Interviewer:沖 さやこ


-以前からCoachella、Bonnaroo、SXSW、Lollapalooza、V-festival等々、様々なフェスに出演してらっしゃいますね。メジャー・デビュー前からこれだけのフェスに出演するということはバンドにとっても財産ですし、エキサイティングな経験だと思います。

そうだね。フェスの良いところは、世界中からいろんな人が集まってきてくれること。各国のみんなが同じ場所に音楽を聴きに来て、それで家に戻ったときにまた友人とかに音楽を広めてくれる。本当にすばらしいことだよ。フェスは忙しいし、見たいバンドは沢山あって大変だけど、とにかくいろんな人と出会えるのも嬉しいね。俺ら5人が演奏した音楽をみてくれる5000人もの人々が同じ気持ちで動いてくれて感動してくれるんだ。みんながひとつになるから、素晴らしい経験だと思えるし、自分たちは恵まれていると感じるよ。もちろん俺らが作る音楽にもその影響は出てると思うよ。俺らが経験することすべてが音楽に反映するし、すべてが俺らなんだ。

-このアルバムは言葉でどう表現できるでしょうか。

難しいな……“素直”かな。俺らは自分たちがやっていることやこのアルバムのことを信じているしね。本当に全力で作ったものなんだ。すごく正直で素直につくった作品だからこそ、みんなの心に届くとも思うよ。

-少し前にもお話がありましたが、今作はHOOBASTANKなどを手掛けたHoward Bensonをプロデューサーに迎えたとのことですね。彼と仕事をしたことで得たものをもう少し教えて頂いてもよろしいですか?

彼は人間としてもプロデューサーとしてもとっても素晴らしい人なんだ。とても楽しく作業できたし、なにも心配いらなかったよ。良い関係を築けたし、とても良い経験が出来たと思うな。今までの俺たちの作品の中で一番うまく俺ららしさを引き出せたと思うから、また彼と仕事できることを楽しみにしているんだ。

-それではレコーディングで苦労したことなどはあまりなかったのでしょうか。

苦労したことは本当に何もないんだ。最初はニューヨークで曲作りして、それからロスに移動してレコーディングしたんだけど、毎日本当に楽しくて、自分たちの曲を演奏して、非常にいい時間を過ごせたよ。全部で2~3週間くらいだったかな。曲作り自体は1年かけてやったよ。

-Shaneから見て、インディーズ時代の2008年にリリースしたセルフ・タイトルの前作のアルバムと比べ、バンドが変化した、成長したと思う部分はどこだと思われますか?

さっき言った“素直”っていうものに繋がるかもしれないけど、このアルバムが一番俺ららしいと思うよ。今まで以上に自分に正直になって作れたし、ポジティヴな作品に仕上がったと感じているんだ。構成自体も手が込んでいるし、メンバーみんな曲作りも演奏も沢山努力して、成長したんじゃないかな。もっと上手になったし、自分がどうなりたいか、どうありたいかもわかった上で作った作品だしね。

-それでは自分らしさを出すことがコンセプトになっていったのでしょうか。

前作のアルバムを作ったときは、ELECTRIC TOUCHっていうバンドを作り上げている段階だったんだよね。白いキャンパスをただ埋めていくだけの作業だったからさ。でも今回はアルバムを作ることを心から楽しみたかったんだ。アルバムの芯となるコンセプトは“愛”。人生や自分の愛を表現したかったし、もっと幅広い、もっと大きなものを今回は目指していたんだ。そのために努力もしたしね。

-日本のリスナーも耳の早い人たちはもうELECTRIC TOUCHの皆さんの音楽をキャッチしているので、日本デビューを待ち望んでいます。来日ライヴに興味はありますか?

機会があったら絶対に行きたいと思っているよ。メンバー全員の夢でもあるし、早く叶えたいな。前のアルバムで日本人と仕事することがあったんだけど、とてもいい人だと記憶しているよ。若いときは俺も少年ナイフ聴いて育ったくらいの大ファンで、彼女たちと共演なんか出来たら最高だね!