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INTERVIEW

Japanese

Saccharomyces cerevisiae

2018年03月号掲載

Saccharomyces cerevisiae

Saccharomyces cerevisiae

Official Site

メンバー:財津 良多(Gt/Vo) 池田 朝久耶(Gt) 末釜 雄太(Ba)

インタビュアー:蜂須賀 ちなみ

2017年7月に結成して以降、愛媛県を中心に活動するバンド、Saccharomyces cerevisiae(読み:サッカロマイセス セレビシエ)。甘美なメロディと柔らかなサウンドで描くのは、日常に潜む感情の揺らぎとその儚さ、美しさ。"愛物語ロック・バンド"と名乗る彼らのこだわりは、1月27日にリリースした1st EP『別れ』にもよく表れている。このたびSkream!ではメール・インタビューを敢行。バンド自身のこと、そして『別れ』について、メンバーに語ってもらった。

-2017年7月に財津さんを中心に結成されたとのことですが、結成の経緯を訊かせていただけますか?

財津:僕が以前組んでいたバンドが2017年の1月に解散し、それから半年間ほどひとりで曲を作ってSoundCloudやYouTubeなどに上げていました。今のギターである池田が曲を聴き"バンドを組まないか"と声を掛けてくれたのが結成のきっかけです。家でひとりで曲を作る毎日に飽きかけていた時期で、声を掛けてもらったことでまたバンドを組みたいという気持ちが高まってきました。ベースとドラムは、僕が大学のサークル時代から気の合うふたりに声を掛け、現メンバーとなりました。

-おひとりずつ、ルーツとなっている音楽を教えてください。

財津:子供のころはヒット・チャート上位の曲をよく聴いていました。特に聴くジャンルを絞ることはなく、中でもゆずは大好きで今でも聴いています。

池田:エレキ・ギターを始めたとき、最初に触れたジャンルはブルースでした。ジミヘン(Jimi Hendrix)とかもすごくかっこいいのですが、僕が惹かれたのはモダン・ブルースのような、スウィープ(奏法)も入れちゃうよ~みたいな現代的な形のもので。自分はもともとテクニカルなことに興味があったみたいでそれからはプログレ、メタルやフュージョンなどをかじりました。エレクトロも好きでよく聴きます。基本嫌いなものがなくて、すべてにおいて"みんな違ってみんないい"のような良さを感じます。

末釜:レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)です。

-Saccharomyces cerevisiaeというのは"出芽酵母"という意味なんですね。なぜこのようなバンド名にしようと思ったのでしょうか?

財津:S. cerevisiae(Saccharomyces cerevisiae)は世界中の研究の支えになっていて......研究分野でのS. cerevisiaeのように、芸術という分野において僕らの音楽がひとつでも多くの人生を支えられたらという想いを込めてこの名前を付けました。

-バンド名の長さや覚えやすさ/覚えづらさなどにこだわりはあるのでしょうか。

財津:特にこだわりはなく、自分たちでもたしかに長くて覚えづらいなと思います(笑)。名前の響きはきれいで気に入っています。

末釜:僕も覚えられなくて、最近やっと何も見ずにバンド名を書けるようになりました(笑)。

-公式サイトや紙資料に書いてある"染まるか、染まらせるか"という言葉の意味するところを教えてください。

末釜:この言葉は自分たちへプレッシャーをかけるための言葉です。ライヴにおいて会場の空気に飲まれるのではなく、自分たちが空気を作り出すという意味も含めています。

-1st EP『別れ』のリリースから1ヶ月近く経ちましたが、改めて、ご自身ではどんな作品だと感じていますか?

財津:僕はこのバンドを通して人生の分岐点を音楽で描いていこうと思っています。『別れ』を最初の作品としてリリースしたのは、"人生は挫折を味わってから本編が始まる"という想いを込めています。今後、このバンドを通して人間味のあるストーリーを描いていくうえで、今回の収録曲は3曲とも"別れ"という分岐点を鮮明に描写できたと感じています。

-もともと"別れ"をテーマにした曲を作りがちなのでしょうか? それとも、EPのテーマに合わせてこのようなタイプの曲を意識的に作るようにしていったのでしょうか?

財津:今回はテーマを"別れ"に決めたあとに曲を作りました。もともとは2作目に『出逢い』という作品をリリースしたいと考えていて、そのために『別れ』を作ろうと思ったのがそもそものきっかけです。

-全体的に譜割りが独特だと感じました。楽曲を作るときは曲先ですか? 詞先ですか?

財津:メロディと歌詞は同時に考えることが多いです。ギターのコードをあらかじめ決めてから、メロディの抑揚と言葉の響きとの相性を考えて曲を作っています。