Japanese
Lucie,Too
2018.04.07 @下北沢THREE
Writer ワタナベオサム Photo by Daisuke Miyashita
地元宇都宮編と同じく、ソールド・アウトとなった東京編。スタート前からどこか爽やかさと熱気が同居したなんとも言えない空気がフロアを包んでいた。ソールド・アウトするほどの勢いと一緒に爽やかさを感じるのは、バンドのおおらかさが醸し出す雰囲気なのか。フロアで待つオーディエンスも期待に満ち溢れた笑顔が多く、心地よい。
メンバーと出番前に少し会話する機会があったのだが、ライヴ・レポートをすると話すと"100点満点でお願いします......で、減点方式で点数が減っていく感じ。それって彼氏判定みたいだねぇ、キャハハ!"とあっという間に20代女子の会話に巻き込まれてしまった。リリース・パーティー出番直前の緊張感はまったくなし。とても自然体で素晴らしい。
転換準備が終わり、フロア全体が暗転すると同時にSEがかかる。曲はカナダのインディー・ポップ・バンド、STARSの「Ageless Beauty」である。さすが宇都宮HELLO DOLLYの秘蔵っ子、とてもいい選曲。そして、温かい拍手に迎えられながらメンバーがひとりひとりステージへ登場。彼女たちが愛してやまないSTARSにクロスオーバーさせながらそろりと演奏スタート。リリースされたミニ・アルバムのラストを飾る、透き通るような「リプレイ」。洋楽偏差値という言葉はあまり好きではないのだが、とても偏差値の高い静かなナンバー。一気に彼女たちの世界観に引き込まれてしまった。"Lucie,Tooです。よろしくお願いします! 「キミに恋」!"(Chisa/Vo/Gt)とガラッと雰囲気を変えて、お馴染み「キミに恋」がスタート。NOW, NOWの曲名から取ったというバンド名しかり、この楽曲のクオリティしかり、どうやったらこの若さでここまでたどり着くのかと感心するくらい素晴らしい演奏である。続いて"春の歌を歌います"と始まったのは「Siesta」。一聴すると爽やかなギター・ポップと感じるくらいきれいなメロディ、前述のSTARSのヴォーカル、Amyのような透き通った声が心地よいのだが、よく聴くともっと深いアプローチを感じることができる。特に、かなこ(Ba/Cho)、シバハラナホ(Dr/Cho)のリズム隊は本当に素晴らしい。エモ的なアプローチも含め、洋楽好きのバンドマンがじっくり考えて作っていくのが普通のアレンジを、無意識に自然体で体現できている、そんな聴き応えが感じられるのだ。続けて、これもミドル・テンポの名曲「オレンジ」。個人的にはこのナンバーがとても好きだ。
4曲終わるとMCタイムに突入。共演のDIALUCK、ayutthayaへのリスペクトを含めたリリース・パーティーらしい微笑ましいMC。"「ありがとう」という言葉以外に言葉が見つかりません、本当にありがとう"(Chisa)とオーディエンスにも彼女たちのワクワク感が伝わっているようだ。宇都宮であっても東京であっても、いつの間にか20代女子3人のガールズ・トーク風になってしまうのはご愛嬌。
後半戦はChisaが"今日のために新曲を作ってきました!"と嬉しそうに言い、新曲「exlover」でスタート。彼女の声は90年代末のUKで一世を風靡したECHOBELLYのSonya嬢っぽいなとかオジサン病をこじらせながら聴いていると、あっという間に1曲が終わってしまう。Lucie,Tooの楽曲はちょうどよく短いのだ。"three minutes and half"とはよく言ったものだ。続けて、少し邦楽イメージの強い「ドラマチック」から、「幻の恋人」、「同じ話」と続けて演奏。気持ちのいい余韻を残しながら惜しみなく名曲を繰り出すそのスタイルには、往年のギター・ポップ・バンドのストイックさすら感じる。
中盤も4曲演奏したところで再度MCタイム。"あぁ楽しい。マジでお客さんとの距離0キロメートル!"とChisaの不思議MCも温かい笑いと拍手に包まれ、愛されているバンドだなと感じる。"みなさんSPNTってご存じですかー? 「スーパーナホちゃんタイム」です。覚えてねー"と告知タイム。しっかりと宇都宮愛に溢れたおしゃべりからライヴは終盤へ突入。
エッジの効いたエモ・ナンバー「May」から本編ラストはミニ・アルバム1曲目を飾るリード曲「Lucky」という圧巻の流れ。持ち時間の長いライヴはまだ経験が少ないからなのか、演奏は少し荒削りになったものの逆に気持ちの入った心地よさ。大きな拍手とともに本編終了。
オーディエンスの興奮は収まらず熱烈なアンコールが巻き起こる。しばらく間をおいて再びステージに戻ってくると、"大好きなバンドのカバーをやります"と言って、SUPERCARの「Lucky」がスタート。とても愛の溢れたカバーでメンバーも楽しそう。そして2ndデモ『Hi Lucie.』から「Fairy Kiss」を演奏しきると、大きな拍手を浴びながら退場。しかし、オーディエンスはダブル・アンコール! "もう何も考えてないよー"と再びステージに上がった3人。
最後はもう一度「キミに恋」を演奏して終了。全体で1時間弱という短い時間で、カバー含めて14曲。終始爽やかで自然体なLucie,Too。今後も目が離せないと思える素晴らしいリリース・パーティーであった。これからさらに京都、名古屋、大阪へとツアーは続く。ツアーを通してよりいっそうの活躍を期待したい!
ライヴ・レポートとしての点数は99点とさせていただく。マイナス1点はダブル・アンコールでSTARSのカバーを聴きたかったなという大変個人的な理由によるもの。次は演奏してくれるかな?
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