Japanese
彼女 IN THE DISPLAY
Skream! マガジン 2018年01月号掲載
2017.11.25 @渋谷TSUTAYA O-Crest
Writer 岡本 貴之
"メジャーにいっても俺らは俺らだから"アンコールのステージでサプライズ発表されたメジャー・デビューの知らせに沸くファンを前に、RYOSUKE(Vo)はそう叫んだ。渋谷TSUTAYA O-Crestにて行われた"GOLD EXPERIENCE REQUIEM TOUR"は、2013年に1stアルバム『GOLD EXPERIENCE』をリリースしてからの4年間で遂げたバンドの進化をタイトルに込めたミニ・アルバム『GOLD EXPERIENCE REQUIEM』を引っ提げてのもの。ファイナル公演となったこの日は終始熱気と興奮、そして笑顔に満ちた彼ららしいライヴとなった。
"いこうか東京!"オープニングの「GOLD EXPERIENCE」から早くも観客のもとに身を乗り出し、右手を高く突き上げて一体感を促すRYOSUKE。堂々たるその姿に、ツアーで培ってきたさらなる自信と誇りが感じられる。新作からのシンプルな演奏とキャッチーなメロディを持つ楽曲「[1959]」では松永健太(Ba)、吉田弘輝(Gt)もステージ前に出て煽る。そしてライヴ・アンセムのひとつ「Unlimited」で観客を踊らせる。あまりの飛ばしぶりに、RYOSUKEが"ついてこれてますか!?"と呼び掛けたほどだ。MCでは海 THE KID(Dr)がお笑いコンビ フースーヤのネタ"ナッシングトゥーマッチ オーマイゴッドファーザー降臨"を披露。フースーヤの旧コンビ名は、彼女 IN THE DISPLAYが愛する"ジョジョの奇妙な冒険"第4部の主人公 東方仗助のスタンドである"クレイジーダイヤモンド"だったとのことで、シンパシーを感じているのか!?(※2012年リリースのアルバム『Diamond is not Crash!』には「Crazy Diamond」が収録されている) そのあとも、ライヴ中に何度もそのポーズを取って笑いを起こしていた。
彼女 IN THE DISPLAYの特徴として、ラウドなサウンドの中に逸見豪一(Key)が弾く鍵盤が入ることでどこかノスタルジーを掻き立てたり、爽やかさが散りばめられたりしていることが挙げられる。「Black Hawk Down act.3」や「Don't let me go」などではそうしたニュアンスがライヴ中のアクセントとなっていた。ライヴは7曲目「LET IT DIE -Hail 2 U-」で最初のピークを迎える。フロアではサークル・モッシュが起こり、それに煽られるようにさらに躍動感を増す5人。海がMCで"地元の福岡よりスゲぇ気がする! 楽しかー!"と叫んだのも頷ける。シリアスで激しい曲「loser」、"希望の歌"との曲紹介から始まった「JUSTICE」を挟んで、新作からの遊べるチューン「Let's get the party!!!」で会場はいっそう盛り上がる。松永と逸見が何やら向かい合ってステップする姿も見られ、メンバーも心から楽しそうだ。そして後半戦、「ECHOES」で再びサークル・モッシュが巻き起こると、「Crazy Diamond」ではヘドバン、モッシュの嵐に。RYOSUKEの"お前らに任せた!"の呼び掛けに大合唱が起こり、女性ファンがリフトされてステージ前に運ばれクラウドサーフするシーンも。「Paradise Lost」では逸見もキーボードから離れ、マイクを手にステージの左右から客席をアジテーションする。よく考えたら、ライヴ中ほとんどの曲で観客がコーラスをしているような気がする。それほどバンドと観客が一体化しているのが彼らのライヴの醍醐味だ。"このツアーで彼女 IN THE DISPLAYっていうジャンルができた気がする"と語るRYOSUKEはラストの「アカネ」を声が掠れるくらい死力を振り絞ったように歌う。
アンコールに応えて、まずリーダーの海がステージに上がり"来年から、いろんな土地を繋げられるよう、精進します!"と全国区のバンドになることを宣言。そして、全メンバーが揃ったところで、重大発表が。2018年春に日本コロムビア内のロック・レーベル"TRIAD"からメジャー・デビューすることが告げられると、5人へ大歓声が贈られ、会場中が祝福ムードに。"メジャー・バンドの中で一番インディーズっぽくいきます! 俺たち絶対売れます!"と力強く宣言。最後は「PLATINUM」でRYOSUKEがダイブ! 歓喜と熱狂の中、ツアー・ファイナルを締めくくった。バンドとファンが一体となって手に入れたメジャー・デビュー。彼女 IN THE DISPLAYの音楽がこれからどんな広がりを見せていくのか注目したい。
[Setlist]
1. GOLD EXPERIENCE
2. [1959]
3. Unlimited
4. NEVER SAY NEVER
5. Black Hawk Down act.3
6. The straight edge dance party
7. LET IT DIE -Hail 2 U-
8. Don't let me go
9. MAGI
10. loser
11. JUSTICE
12. Let's get the party!!!
13. COLOR
14. ECHOES
15. Crazy Diamond
16. Paradise Lost
17. OverdriveJourney
18. アカネ
en. PLATINUM
- 1
LIVE INFO
- 2024.12.26
-
BiS
いゔどっと
優里
Cwondo
LACCO TOWER
ネクライトーキー / kobore
UVERworld
Dannie May
- 2024.12.27
-
いゔどっと
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
優里
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
賽
Devil ANTHEM.
"TOKYO COUNT DOWN 2024"
ネクライトーキー / 3markets[ ]
ビッケブランカ
ExWHYZ
煮ル果実
神聖かまってちゃん
SANDAL TELEPHONE
ウソツキ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.28
-
CENT
ザ・クロマニヨンズ × go!go!vanillas
the paddles
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
ADAM at
TENDOUJI
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
鯨木
Homecomings
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
モノブライト
BiS
THE YELLOW MONKEY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / PIGGS / Wang Dang Doodle / ゆっきゅん
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.29
-
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
ADAM at
DIALOGUE+
Aooo
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.30
-
Dragon Ash × The BONEZ
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.31
-
Nornis / ROF-MAO / 葛葉 ほか
"第8回 ももいろ歌合戦 ~愛の大晦日~"
フラワーカンパニーズ
FINLANDS
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
大森靖子
9mm Parabellum Bullet×アルカラ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2025.01.03
-
JIMMY EAT WORLD
- 2025.01.04
-
私立恵比寿中学
RAY×BELLRING少女ハート
いゔどっと
sajou no hana
PRIMAL SCREAM / ST. VINCENT / JIMMY EAT WORLD ほか
- 2025.01.05
-
RAY×BELLRING少女ハート
PRIMAL SCREAM
Base Ball Bear
WEEZER / MANIC STREET PREACHERS / DIGITALISM ほか
PIGGS
- 2025.01.06
-
THE JESUS AND MARY CHAIN
- 2025.01.07
-
WEEZER
PRIMAL SCREAM
GANG PARADE × 寺中友将(KEYTALK)
レイラ
- 2025.01.08
-
あいみょん
MONOEYES ※振替公演
WEEZER
THE YELLOW MONKEY
- 2025.01.09
-
OKAMOTO'S
ずっと真夜中でいいのに。
米津玄師
あいみょん
MONOEYES ※振替公演
the paddles
四星球
NOIMAGE
reGretGirl
- 2025.01.10
-
Hakubi
米津玄師
NOIMAGE
四星球
Ivy to Fraudulent Game
フィロソフィーのダンス
ザ・シスターズハイ
Bray me
ego apartment
UNISON SQUARE GARDEN
THE BACK HORN
- 2025.01.11
-
マリンブルーデージー
伊東歌詞太郎 ※振替公演
上白石萌音
ずっと真夜中でいいのに。
Ivy to Fraudulent Game
LEGO BIG MORL / Rhythmic Toy World / ザ・シスターズハイ ほか
クジラ夜の街
bokula.
ゲスの極み乙女 / くじら / idom / luv
Umisaya
Hakubi
Czecho No Republic
安藤裕子
キュウソネコカミ
ヒトリエ
DURDN
Vaundy
清 竜人25
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
終活クラブ
GANG PARADE / ASP / BiS / ExWHYZ ほか
UNISON SQUARE GARDEN
androp
9mm Parabellum Bullet
BAD IVY
怒髪天 / ZAZEN BOYS / サニーデイ・サービス
RELEASE INFO
- 2024.12.26
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.01
- 2025.01.03
- 2025.01.05
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.12
- 2025.01.14
- 2025.01.15
- 2025.01.16
- 2025.01.17
- 2025.01.20
- 2025.01.22
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ST. VINCENT
Skream! 2024年12月号