Overseas
Jack White
Skream! マガジン 2025年05月号掲載
2025.03.17 @豊洲PIT
Writer : 山本 真由 Photographer: David James Swanson
THE WHITE STRIPESをはじめとした数々のバンドで輝かしいキャリアを持ち、2000年代のロック・シーンを牽引してきたJack White。そんな彼が、昨年リリースした最新作『No Name』を引っ提げ、ソロ名義として初のジャパン・ツアーを行った。今回のジャパン・ツアーは3月10日に広島からスタートし1日空けて大阪、翌日には名古屋、また中一日で東京というなかなかにタイトなスケジュール。今回取材に入らせてもらったのは、その最終日3月17日の東京公演だ。東京2日目で平日だというのに、ほぼ満員の観客がひしめく豊洲PIT。さすがは幅広い世代に熱狂的ファンを持つJack Whiteといったところだ。
18時半ほぼ定刻通り、オープニング・アクトのつしまみれが登場した。平日開催の海外アーティスト公演だと、オープニング・アクトまでに会場が埋まらないこともしばしばだが、この日は十分にオーディエンスで埋まった状態、会場内の期待感も十分に高まった雰囲気でのスタートだ。そんななかで、つしまみれは貫禄を見せつけ、堂々たるアグレッシヴなライヴ・パフォーマンスを展開。ガールズ・バンドならではのポップでエネルギッシュなライヴで会場を沸かせた。
そして、しばしの休憩を挟み、本日の主役、Jack Whiteが登場。ソロ活動のテーマ・カラーは青、ということで寒色系のお洒落なシャツを着て、挨拶代わりのジャムを披露する。サポート・バンドはベースとドラム、キーボードのみというシンプルな構成だが、びっくりするような音圧の轟音ギターが会場を包み、オーディエンスを圧倒した。1曲目は新ソロ・アルバムから「Old Scratch Blues」。印象的なリフの存在感はそのままに、ライヴ・バージョンにパワーアップした演奏で、ギタリスト Jack Whiteのテクニックを見せつける。続いても、新アルバムからの曲「That's How I'm Feeling」を畳み掛けた。THE WHITE STRIPESのような初期衝動を感じさせる、キャッチー且つアグレッシヴなナンバーに、オーディエンスからも合いの手の合唱が湧き起こった。
さらに、THE WHITE STRIPESの人気曲「Icky Thump」では、イントロが始まると同時にファンの絶叫とも言えるような歓声が上がり、会場内の気温がグッと上昇したような盛り上がりとなる。この新曲~懐かしの名曲へのセットリストの流れが素晴らしく自然で、『No Name』というアルバムがいかにファンの望んだ作品であったか、改めてシンプルでパワフルなJack White節のギター・ロックが最高オブ最高か、思い知らされた。さらに今回のショーでは、自身のシグネチャー・モデルでもあるフェンダーのテレキャスターはもちろんのこと、THE WHITE STRIPES時代からこだわりを持つヴィンテージの渋いギターまで、使用機材からもJack Whiteの個性やギター愛を感じることができた。
また、ライヴ中盤ではソロとしては初期の哀愁漂う楽曲「Love Interruption」、THE WHITE STRIPESとは一味違うアプローチでJack Whiteの感受性を披露したTHE RACONTEURSの楽曲「Broken Boy Soldier」等、キャリアを網羅するような流れにもなっており、ソングライター Jack Whiteの探求心や冒険心も感じられる。どの楽曲も今日この日にしか味わえないライヴ・アレンジが効いていて、彼の血管を流れるロックンロールの魂が、新しい形で今まさに受肉していく奇跡を目撃したような感覚だ。
合唱も起こったパンキッシュな「Fell In Love With A Girl」(THE WHITE STRIPES)で、一旦ライヴ本編を締めくくり、そして再登場からバンドの紹介も挟み、怒濤のアンコールへ。THE RACONTEURSの「Steady, As She Goes」ではがっつりギター・ソロも入れて長めに演奏し、そこからTHE WHITE STRIPESの「The Hardest Button To Button」でさらにテンションを上げていき、ソロ曲の「Underground」、「Archbishop Harold Holmes」でテクニックを見せつけ、ラストは「Seven Nation Army」(THE WHITE STRIPES)という完璧な流れ。ライヴ全体通して無駄なおしゃべりはなし、ジャムからのCD通りにはいかないアレンジマシマシの全曲ライヴ・バージョン、基本的に曲間も空けずに呼吸を合わせて繋いでいくスタイルで、本当にバンドとの信頼関係というか、フィーリングの一体化した気持ち良さを味わうことができた。
THE WHITE STRIPESやソロの初期楽曲も、現在進行形で進化するJack Whiteの手に掛かると、全く新鮮に感じるから不思議だ。25年を超える彼のバンド人生の中で、今再び新たな全盛期が来ているのではないだろうか。今回のジャパン・ツアーでは、過去のキャリアの焼き増しにならずに"ライヴ"という今に全てをぶつける、Jack Whiteというアーティストの魅力を再確認できた。
- 1
LIVE INFO
- 2025.06.25
-
オレンジスパイニクラブ
ザ・シスターズハイ
SHE'S
星野源
TenTwenty
Czecho No Republic
PEDRO×詩羽
People In The Box
斉藤和義
岡崎体育
- 2025.06.26
-
Creepy Nuts
ザ・シスターズハイ
ヤングスキニー
怒髪天
ドミコ
TENDOUJI
YOUR ADVISORY BOARD
the dadadadys
斉藤和義
WANIMA
岡崎体育
にしな
プルスタンス / Navy HERETIC / cherie / ライティライト
- 2025.06.27
-
四星球
Creepy Nuts
GOOD ON THE REEL
Subway Daydream
東京スカパラダイスオーケストラ
ビッケブランカ
the shes gone
The Slumbers
GLIM SPANKY
オレンジスパイニクラブ
女王蜂
ポルカドットスティングレイ
ドミコ
フリージアン
サイダーガール
TENDOUJI
Nothing's Carved In Stone
荒谷翔大
yama × 群馬交響楽団
chilldspot
WHISPER OUT LOUD / Good Grief / CrowsAlive / UNMASK aLIVE
Amber's × シズクノメ
空白ごっこ
WANIMA
岡崎体育
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~ナニカシラ presents sunriseeee!!!!〜"
- 2025.06.28
-
眉村ちあき
女王蜂
鶴
LOCAL CONNECT
竹内アンナ
GRAPEVINE
怒髪天
[Alexandros]
Lucky Kilimanjaro
Organic Call
浅井健一
"CRAFTLAND"
チリヌルヲワカ
the shes gone
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
OKAMOTO'S / w.o.d. / MONO NO AWARE / Laura day romance ほか
いゔどっと
いきものがかり
ASP
コレサワ
ドレスコーズ
神はサイコロを振らない
Laughing Hick
荒谷翔大
福永浩平(雨のパレード)
FINLANDS
the dadadadys
私立恵比寿中学
スカート
ゴキゲン帝国
礼賛
ORCALAND
"World DJ Festival Japan 2025"
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
忘れらんねえよ / BLUE ENCOUNT / ヒトリエ / 打首獄門同好会 ほか
Halo at 四畳半
TGMX(FRONTIER BACKYARD etc.)
岡崎体育
Novelbright
- 2025.06.29
-
眉村ちあき
アルコサイト
ヤングスキニー
ブランデー戦記
鶴
竹内アンナ
GRAPEVINE
[Alexandros]
HEP BURN
GLIM SPANKY
怒髪天
FINLANDS
Lucky Kilimanjaro
ネクライトーキー
東京スカパラダイスオーケストラ
浅井健一
Chimothy→
SVEN(fox capture plan)
いゔどっと
大原櫻子
荒谷翔大
reGretGirl
ドレスコーズ
VOI SQUARE CAT
終活クラブ
サイダーガール
ポルカドットスティングレイ
いきものがかり
ASP
コレサワ
のうじょうりえ
清 竜人25
私立恵比寿中学
"World DJ Festival Japan 2025"
おいしくるメロンパン
斉藤和義
sumika
"TAKASAKI CITY ROCK FES.2025"
yutori
岡崎体育
Nothing's Carved In Stone
Novelbright
- 2025.06.30
-
Dear Chambers
清 竜人TOWN
浜崎容子(アーバンギャルド)
Hump Back
岡崎体育
- 2025.07.01
-
ビレッジマンズストア
Mirror,Mirror
岡崎体育
- 2025.07.02
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
SHE'S
Saucy Dog
Hump Back
Laura day romance × Billyrrom
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)/ 寺中友将(KEYTALK)/ 谷口 鮪(KANA-BOON)/ アユニ・D(PEDRO)
ドミコ
岡崎体育
- 2025.07.03
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
斉藤和義
go!go!vanillas
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
PK shampoo
TenTwenty
Saucy Dog
ビレッジマンズストア
クジラ夜の街
KALMA
the dadadadys
神聖かまってちゃん
サカナクション
フィロソフィーのダンス×清 竜人25
岡崎体育
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
のうじょうりえ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
RELEASE INFO
- 2025.06.25
- 2025.06.27
- 2025.06.28
- 2025.07.02
- 2025.07.03
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号