Japanese
shallm
Skream! マガジン 2024年04月号掲載
2024.03.10 @LIQUIDROOM ebisu
Writer : 山口 哲生 Photographer:星野耕作
自ら作詞/作曲を手掛ける19歳のヴォーカリスト liaを中心としたバンド・プロジェクト、shallmが"shallm 2nd Live - アイオライト -"を開催。"アイオライト"は青紫色の宝石で、"自分の人生を正しい方向に導いてくれる"という石言葉を持つところからこの日のタイトルに掲げられていて、ライヴのオープニング・アクトを務めた大宮陽和と、ゲスト・アーティストとして招かれた紫 今は、liaにとって"大きな影響を与えてくれた"人物とのこと。会場となったLIQUIDROOM ebisuもliaにとって"思い出深い場所"であり、"緊張している"とステージで話していたが、足を運んだオーディエンスに歌と言葉をまっすぐに届けていた。
オープニング・アクトの大宮陽和は、髪を振り乱しながら情熱的にアコースティック・ギターをかき鳴らし、力強い歌声を客席に放つ。中でも、青春時代の傷や痛みを抱きながらも、希望を、未来を掴もうともがく姿を綴った「真白の空」は、オーディエンスの胸を強く震わせていた。
ゲストの紫 今は、暗転直後、ステージにかけられた幕の向こう側から「酔い夏」のサビ部分をアカペラで披露。ホイッスル・ヴォイスを交えた圧巻の歌声で、一気に自身の世界に引き込んだ。深く被ったフードとライティングの関係で、こちらから彼女の表情はほぼ見えなかったのだが、その歌声はとてつもなく情感豊か。「凡人様」をはじめ、刺激的なトラックと圧倒的な歌唱力でオーディエンスを魅了した。
そして、この日の主役であるshallmは、「stardust」を皮切りに、凄まじく躍動するバンド・アンサンブルと、liaのパワフルな歌声で席巻していった。センチメンタルな「ハイドレンジアブルー」や、ヒリついた空気を放ちながら疾駆していく「境界戦」といったシリアスなトーンのものもあれば、クラップと跳ね上がるビートが高揚を煽る「センチメンタル☆ラッキーガール」や、ハッピーに弾けまくる「まっさかさマジック!」といったポップなものまで、彼女がこれまで発表してきた楽曲は、曲調の幅がかなり広い。それらをバンド・メンバーたちが爆音で轟かせていくのだが、liaの歌声は一切埋もれることなく、まっすぐにオーディエンスを射抜いていた。
また、今回のライヴが決まってから制作したという「花便り」も披露。この曲は、冒頭に記したアイオライトの石言葉の通り、"自分の道を示してくれた、自分を形作ってくれた人たちに宛てて書いた"とのこと。そんな温かながらも強い芯を持ったスロウ・ナンバーでフロアを包み込んでいく。ちなみに、この日はバルーンの「メーベル」や、ハチの「マトリョシカ」といったVOCALOID楽曲を中心にカバー曲も披露していたのだが、liaが紡ぎ出すメロディ・ラインからは、その影響を強く感じさせる部分も。この日のライヴは、ゲストもセットリストも含めて、liaというアーティストが様々なものに影響を受けながらここまで歩いてきた道のりが、しっかりと表れたものになっていた。
そんなliaだが、うまくいかないときは周りと比べてしまうこともあり、デビュー以降は"楽しかったけど苦しい2年でもあった"と、アンコールで明かしていた。堪えきれなくなった涙を流しながら"今も不安だけど、今日のことを思い出せば、これからも信じて行けそうな気がします"と話し、初めてのオリジナル楽曲「夢幻ホログラム」を届ける。音源の歌声からはクールで凛とした印象を受けたのだが、虹色の照明が輝くなか、感情剥き出しで届けられたその歌は、とにかくエモーショナルで、フロアに力強く響き渡っていた。shallmは3月から半年間毎月楽曲をリリースしていくことを発表。ここからliaはどんな音楽を生み出していくのか期待していたい。
- 1
LIVE INFO
- 2024.12.26
-
BiS
いゔどっと
優里
Cwondo
LACCO TOWER
ネクライトーキー / kobore
UVERworld
Dannie May
- 2024.12.27
-
いゔどっと
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
優里
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
賽
Devil ANTHEM.
"TOKYO COUNT DOWN 2024"
ネクライトーキー / 3markets[ ]
ビッケブランカ
ExWHYZ
煮ル果実
神聖かまってちゃん
SANDAL TELEPHONE
ウソツキ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.28
-
CENT
ザ・クロマニヨンズ × go!go!vanillas
the paddles
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
ADAM at
TENDOUJI
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
鯨木
Homecomings
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
モノブライト
BiS
THE YELLOW MONKEY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / PIGGS / Wang Dang Doodle / ゆっきゅん
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.29
-
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
ADAM at
DIALOGUE+
Aooo
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.30
-
Dragon Ash × The BONEZ
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.31
-
Nornis / ROF-MAO / 葛葉 ほか
"第8回 ももいろ歌合戦 ~愛の大晦日~"
フラワーカンパニーズ
FINLANDS
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
大森靖子
9mm Parabellum Bullet×アルカラ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2025.01.03
-
JIMMY EAT WORLD
- 2025.01.04
-
私立恵比寿中学
RAY×BELLRING少女ハート
いゔどっと
sajou no hana
PRIMAL SCREAM / ST. VINCENT / JIMMY EAT WORLD ほか
- 2025.01.05
-
RAY×BELLRING少女ハート
PRIMAL SCREAM
Base Ball Bear
WEEZER / MANIC STREET PREACHERS / DIGITALISM ほか
PIGGS
- 2025.01.06
-
THE JESUS AND MARY CHAIN
- 2025.01.07
-
WEEZER
PRIMAL SCREAM
GANG PARADE × 寺中友将(KEYTALK)
レイラ
- 2025.01.08
-
あいみょん
MONOEYES ※振替公演
WEEZER
THE YELLOW MONKEY
- 2025.01.09
-
OKAMOTO'S
ずっと真夜中でいいのに。
米津玄師
あいみょん
MONOEYES ※振替公演
the paddles
四星球
NOIMAGE
reGretGirl
- 2025.01.10
-
Hakubi
米津玄師
NOIMAGE
四星球
Ivy to Fraudulent Game
フィロソフィーのダンス
ザ・シスターズハイ
Bray me
ego apartment
UNISON SQUARE GARDEN
THE BACK HORN
- 2025.01.11
-
マリンブルーデージー
伊東歌詞太郎 ※振替公演
上白石萌音
ずっと真夜中でいいのに。
Ivy to Fraudulent Game
LEGO BIG MORL / Rhythmic Toy World / ザ・シスターズハイ ほか
クジラ夜の街
bokula.
ゲスの極み乙女 / くじら / idom / luv
Umisaya
Hakubi
Czecho No Republic
安藤裕子
キュウソネコカミ
ヒトリエ
DURDN
Vaundy
清 竜人25
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
終活クラブ
GANG PARADE / ASP / BiS / ExWHYZ ほか
UNISON SQUARE GARDEN
androp
9mm Parabellum Bullet
BAD IVY
怒髪天 / ZAZEN BOYS / サニーデイ・サービス
RELEASE INFO
- 2024.12.26
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.01
- 2025.01.03
- 2025.01.05
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.12
- 2025.01.14
- 2025.01.15
- 2025.01.16
- 2025.01.17
- 2025.01.20
- 2025.01.22
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ST. VINCENT
Skream! 2024年12月号