Japanese
mzsrz
Skream! マガジン 2023年02月号掲載
2023.01.11 @Shibuya eggman
Writer : 吉羽 さおり Photographer:Tatsuro Shimizu
1stシングル『夜明け』のリリースからちょうど2年を迎えた1月11日、mzsrz(ミズシラズ)の5人――大原きらり、作山由衣、実果、ゆゆん、よせいにとって思い出深い場所であるShibuya eggmanで初のワンマン・ライヴ"mzsrz 1st one-man live -始線-"を開催した。デビュー以来、グループとしては無観客によるオンライン・ライヴからスタートし、その後はイベント出演や主催ライヴ"水底現在地"などで対バン・ライヴを行ってきた。もっと早くワンマン・ライヴを実現できたかもしれないが、着実にステージを重ねたことで得た自信があるのだろう。オンライン・ライヴ時に感じられた不安げな表情はなく、今回はメンバーそれぞれが持ち味を生かしてステージを楽しんでいる姿がそこにあった。
またこの日はバンド・セットであり、オンライン・ライヴでも脇を固めたEiji Matsumoto(Dr/Ken Band/Radical Hardcore Clique/ex-FACT)、FZ(Gt/sfpr/Radical Hardcore Clique)、Mas kimura(Gt/NOTHING TO DECLARE/JPME etc.)、白神真志朗(Ba)が揃った、頼もしいかぎりのスーパー・バンドを背負ってのライヴである。mzsrzとバンドとの呼吸もバッチリで、ステージ上の9人でグイグイ熱を上げていくエネルギーと、その馬力でステージにもフロアにも笑顔を生んでいくのは、何より"ライヴ"だった。そして、会場を埋め尽くしたファンの存在も大きい。声出しも解禁(マスク着用の上)となり、フロアから上がる声はmzsrzにとって大きな力になっていたと思う。
大きな拍手に迎えられバンド・メンバー、そしてよせい、作山由衣、ゆゆん、実果、大原きらりがステージに登場し、大原の"いくぞ!"の声でスタートしたのは、昨年12月にリリースした7thシングル「ストレイシープ後進曲」。静かなマーチング・ドラムから、ギターの咆哮とともにスピードも感情もバーストさせるドラマチックなこの曲は、ライヴで映える。5人で声を繋ぎ、そしてハーモニーやシンガロングで歌の情感を広げ、アグレッシヴなバンド・アンサンブルと一体となって会場に響き渡る曲は、オープニングながらクライマックス感のある趣だ。そこから「ノイズキャンセリング」、ボカロP はるな。の「未来創造日記」のカバーを披露し、冒頭から渾身の叫びを上げる。ステージからぐっと身を乗り出すようにして歌を届ける5人に、観客も掛け声や手を上げて応える。最初のMCで、デビュー2周年を迎える日にこのワンマンに足を運んでくれたことに感謝を述べた5人は、このShibuya eggmanという場所が、次世代型オーディション番組"ヨルヤン"の最終審査会場だったことを語る。5人が新しい1歩を踏み出した場所であり、mzsrz誕生のきっかけとなった場所だ。ここでmzsrzとして初のワンマン・ライヴを行うことは、改めてここが出発の日となる="始線"となる意味を持つ。
"始まりの思い"を新たに突入したのは、「アンバランス」や「パントマイム」というmzsrzの繊細なヴォーカル・ワークが光る曲。また、変則的なポップ・チューン「パンデモニウム」では演奏の熱力がさらに上がり、パッチワーク的な5人のヴォーカルが曲を加速させる。バンド・メンバーそれぞれにスポットが当たり、華麗なメンバー紹介で盛り上がったところで、次に続いたのはmzsrz 5人のソロのブロックへ。最初にステージに登場した作山由衣はhitomiの「innocence」を、大原きらりはniccoの「22歳」、実果はThe Kaleidoscopeの「愛すべきひとよ」、よせいは大塚 愛の「プラネタリウム」、ゆゆんはDo As Infinityの「深い森」を披露。そこにmzsrzが歌唱を担当する十五少女の「逃避行」、「フェーダー」が続いた。
ソロを挟んでの後半戦は、「エコー」でスタート。コーラスやシンガロングのパートがある曲は、声出しOKのライヴとなってより威力を増す曲だ。疾走感のあるバンド・サウンドに乗せて"聞こえたら 返答待ってるよ"、"出会えたらほら溶け合おう ここで"(「エコー」)と歌う、そのフレーズがリアルな光景となっていく感覚は、今のこのタイミングだからこそよりパワーも重みも持っている。また続いて初披露された新曲「リリー・ホールガール」も、ステージもフロアも一体となるライヴが戻ってきているからこその曲。ここからのライヴでも、みんな一緒になって歌って楽しめる曲にどんどん成長していきそうだ。うまく言葉にならない思いや、"当たり前"や"普通"にフィットしない、繊細でパーソナルな心の形を表現するmzsrz。普段は、ヘッドフォンやひとりの空間でその歌に触れている人も多いだろう。彼女たち自身もまた、様々な葛藤や不器用ゆえの心細さを、音楽を友にして越えてきたようなメンバーが集まっている。それこそ最初のオンライン・ライヴではまだそれぞれが自分自身の今の状況にいっぱいいっぱいな感じも見受けられたけれど、このステージでは互いの呼吸を感じ、触発し合ってハーモニーを奏でている。
デビュー曲「夜明け」を歌う前に、結成からここまで走ってきて"この5人なら大丈夫"と思えた、と力強い実果によるMCがとても印象的であり、グッときた瞬間だった。活動開始から2年を経て、フロアを引っ張っていくようなライヴとなり、またそうしたライヴを生む曲が誕生していることに5人がたくましさを増していることを感じる。ラストの「インベーダー」で高く掲げられた観客の拳もまた、mzsrzの今を物語っている。歓喜に沸いた"初"のアンコールでは、よせいが勢い余って段取りをすっ飛ばしてメンバーに突っ込まれる場面があったが、こんなわちゃわちゃとした普段の5人の感じが見られたのも、いいライヴができたからこそだろう。このライヴ直後には新しいアーティスト写真が発表され、また2月19日に主催ライヴ"水底現在地 vol.3"を開催することもアナウンスされた。ここからが楽しみになる"始線"となる1日だった。
[Setlist]
1. ストレイシープ後進曲
2. ノイズキャンセリング
3. 未来創造日記(はるな。カバー)
4. アンバランス
5. パントマイム
6. パンデモニウム
7. innocence(hitomiカバー/ 作山由衣ソロ)
8. 22歳(niccoカバー/大原きらりソロ)
9. 深い森(Do As Infinityカバー/ゆゆんソロ)
10. プラネタリウム(大塚 愛カバー/よせいソロ)
11. 愛すべきひとよ(The Kaleidoscopeカバー/実果ソロ)
12. 逃避行(十五少女カバー)
13. フェーダー
14. エコー
15. リリー・ホールガール
16. 大切なもの(ロードオブメジャー カバー)
17. 夜明け
18. インベーダー
En.1 フィルター
En.2 パンデモニウム
En.3 インベーダー
mzsrz
RELEASE INFORMATION
シングル
「タイムマシン」
2023.02.15 ON SALE
※ABCドラマL"ひともんちゃくなら喜んで!"オープニング曲
1stアルバム
「現在地未明」
NOW ON SALE
各配信リンク
パイロット・ソング「夜明け」MV
PROGRAM INFORMATION

ABCドラマL"ひともんちゃくなら喜んで!"
ABCテレビ(関西)毎週日曜23:55~ / テレビ朝日(関東)毎週土曜深夜2:30~ ほか
[その他]岩手朝日テレビ / 瀬戸内海放送 / 鹿児島放送 / 山形テレビ / 愛媛朝日放送 / 九州朝日放送
オープニング曲:mzsrz「タイムマシン」
番組HP
Tverでの見逃し配信はこちら
LIVE INFORMATION
-2/19(日) mzsrz presents「水底現在地 vol.3」-
「水底現在地 vol.3」
日付:2月19日(日)
場所:吉祥寺SHUFFLE
時間: OPEN 11:30 / START 12:00
料金:前売 2,500円 / 当日 3,000円(ドリンク代別)
チケット
販売期間:1月28日(土)10:00~
入場順:前方>当日
詳細はこちら : OfficIial HP
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Keishi Tanaka × 村松 拓
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