Japanese
Eve
Skream! マガジン 2019年12月号掲載
2019.10.30 @渋谷WWW X
Writer 沖 さやこ Photo by ヤオタケシ
Eveにとって半年ぶりの単独公演は、「レーゾンデートル」をApple Music/iTunesでダウンロードした者から、抽選で500名を招待するという企画のもと渋谷WWW Xで開催された無料ライヴ。彼が都内でここまでコンパクトな会場でライヴを行うことは珍しい。加えて、この日はEveのライヴの特色のひとつでもある壮大な映像演出が、一切用いられていなかった。非常にレア度の高い同ライヴ。彼のパフォーマンスや音楽に集中できる環境だったと言える。
バック・バンドの演奏する「レーゾンデートル」のイントロと共に、ハンドマイクでパーカー姿のEveがステージに登場する。会場にいる人々全員が彼の表情をしっかりと確認できるほどの距離。観客たちの声にならない興奮が、熱いクラップからも伝わってくる。「ナンセンス文学」のイントロが鳴るや否や客席からは大きな歓声が沸き、Eveが"渋谷いけるか!"と声を掛けると、その熱気はより温度を増した。"ラッタッタ"の箇所でEveが両耳の後ろに手を当てると観客はシンガロング。彼もその歌声に笑顔を見せた。飾らない堂々としたパフォーマンスからも、観客と共にライヴで育ててきた曲であることを痛感する。MVが渋谷を模した街を舞台にしているという点でも、この曲を同会場で聴ける喜びもひとしおだ。
スピード感のある「アウトサイダー」をスリリング且つ滑らかに届けたあと、観客からはEveの名を呼ぶ声が多数。男性からの熱い"愛してるよ!"の不意打ちにEveも思わず笑みをこぼすなど、会場はポジティヴなエネルギーが沸き、非常に朗らかな空気感だ。
「sister」から3曲はギター・ヴォーカル・スタイルでパフォーマンス。ほの暗い憂鬱感とポップネスが、マーブルのように混ざり合うメロディとサウンドスケープに、情感がこもった真摯な歌声が重なる。「闇夜」ではエレアコを持ち、楽曲の持つ力強さと切なさをギターと歌で伝えた。ミドル・テンポの楽曲は、より彼の持つ熱いハートや素直さを克明にする。"あの日の僕に間違いなどない 救いの声を"や、"闇夜に染まれど それでも歩みを止めることはない"といった歌詞に宿る強い想いが、この場にいる観客を優しく包み込むようであった。
温かい「君に世界」から緊迫感と妖しさを孕んだ「トーキョーゲットー」と、間髪入れずに空気を鮮やかにスイッチングし、次々と様々な世界で染めていく。歌声にはそこはかとなく色気が香り、以前以上に楽曲の精神性や世界観を深く描き出していたのも印象的だった。"舌が乾くまで話そうぜ"という言葉を体現するように、会話を交わすがごとくヴォーカルに徹する「ラストダンス」の爽快感も心地いい。本編ラストの「バウムクーヘンエンド」のイントロで観客からクラップが沸き、それを見たEveもクラップをした瞬間は、この日の充実の象徴のようなワンシーンだった。
アンコールで、"みんなの顔が見えるくらいの近い距離でライヴをするのは久しぶりだったから、変な緊張をしてしまった"と照れ笑いを浮かべたEveは、"せっかくなので今日はみんなに直接言いたいことがあって"と前置きし、ニュー・アルバムのリリースを発表。リスナーへ直接リリースを報告したいという彼の想いから、ここでの発表が決定したとのことで、観客からも"ありがとう!"の声が多数上がった。最後に「お気に召すまま」を披露し、にこやかにこの日を締めくくる。Eveの新たな文化が始まるプロローグのようなライヴだった。
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