Japanese
新里英之(HY)
Skream! マガジン 2018年01月号掲載
2017.12.09 @原宿ストロボカフェ
Writer 荒金 良介
HYの新里英之(Vo/Gt)が、初の弾き語りソロ・ツアー"Hide's Music Story ~prologue~"を全9都市11公演というスケジュールで開催することになった。今回はその初日にあたる原宿ストロボカフェに足を運んだ。個人的には初めて行く会場だったが、原宿駅から徒歩数分と利便性も良く、全面白塗りを施した会場内の雰囲気もとてもいい。この日は座席が用意されており、100名前後の観客が押し寄せ、場内は隙間なく埋め尽くされていた。
しかし、HYのフロントマンである新里の人気を踏まえると、今日のライヴを観たい! と思う人はもっとたくさんいたに違いない。ステージとフロアの距離も近く、アーティストと観客が一対一に近い濃密な関係性を築ける贅沢な小空間だ。それもこのソロ・ツアーならではの、新里からファンに対するひとつのギフトなのかもしれない。今回はHYの楽曲を新里がアコーティック・ギターで歌い上げるだけではなく、その曲にまつわるストーリーを丹念に伝えて披露するというもの。例えば洋楽に付属しているライナーノーツ(解説文)や、雑誌のインタビュー記事などを読んでみて、音楽的背景や曲に込めたアーティストの思考に触れることで、同じ音色でも感じ方が変わるのは、音楽ファンならば一度や二度体験したことがあるはず。今回はただ語るだけでも、ただ演奏するだけでもない。その両方を新里ひとりで担うというチャレンジングなツアーでもあった。実際に蓋を開けてみると、頭で主旨は理解していたものの、やはり通常のアコギ弾き語りとは別次元であり、いままで味わったことがないライヴだった。新里の人間的魅力が静かに炙り出される一方で、HYのライヴにも匹敵する熱量高めのパフォーマンスを見せつける場面もあったほど。静謐だが起伏があり、ディープだがスケールを感じさせるアプローチは前代未聞。また、一方通行ではなく、観客とキャッチボールを交わしながら会場全体を盛り上げる手捌きは、HYで培ってきたものが大きいのだろう。観客を置いていかずに、一緒に楽しもうとする姿勢も忘れていない。だから、終始笑いが絶えず、常に和やかで楽しいムードに満ち溢れていた。
HYは2000年に結成され、地元沖縄を拠点にずっと活動を続けている。"海は心をリセットしてくれるパワースポット"と語ると、初期曲「Ocean」を披露。新里の優しい歌声はアコースティックだと、より一層際立って聴こえてくる。仲宗根泉(Key/Vo)のヴォーカル・パートを観客に歌わせるなど、そこでも音楽で一体化することを忘れていない。そして、「レール」における新里の芯のある歌メロは素晴しかった。歌詞もまっすぐ胸に突き刺さり、彼の誠実な人柄がダイレクトに伝わってきた。聴く者の背中をグッと押す力強いヴォーカルは、聴いているだけでエネルギーが沸き上がってくるよう。
さらに2ndアルバム『Street Story』(2003年)収録の「AM11:00」もここでプレイ。HYの楽曲の中でも人気ナンバーのひとつで、イントロが始まった瞬間に大きな歓声が沸く。ただし、この曲は新里、仲宗根、名嘉 俊(Dr)というトリプル・ヴォーカルを導入した曲調でもあり、そこを新里がどう乗り越えて、ひとりで歌い上げるのかも気になっていたが、ここでも彼らしい演出やラップを交え、観客を十二分に楽しませていた。
ひとりひとりの観客とじっくり対話するように進行するライヴは、個人的にも新鮮で驚きの連続だった。普段のHYのライヴに通じるところや、新里ひとりだからこそ醸し出される雰囲気のどちらも感じられ、なんだか得をした気分になった。今ツアーは来年2月まで行われる。ぜひ、HYと新里の知られざる物語をひとりでも多くの人に堪能してほしい!
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