Japanese
ART-SCHOOL
Skream! マガジン 2012年01月号掲載
2011.12.09 @新木場STUDIO COAST
Writer 沖 さやこ
2011年9月29日、公式サイトにてアナウンスされた宇野剛史(Ba)と鈴木浩之(Dr)の脱退――。そこには、メンバー間の衝突、バンド存続の危機が赤裸々に4人の言葉で綴られていた。脱退発表直前に宇野と鈴木は新バンドGOLIATHの結成を公表し、10月には同バンドで音源をリリース。2012年からART-SCHOOLにはフロントマンである木下理樹(Vo&Gt)と戸高賢史(Gt)の2人が残る。この夜は、この4人で行われる最後のワンマン・ライヴとなった。
時計が19時を回ると同時に場内は暗転。「ガラスの墓標」で幕を開け、「BOY MEETS GIRL」へ。戸高が奏でるギターには彼独自のアレンジが加わり、楽曲に新たな彩りを加える。「水の中のナイフ」から間髪入れず「BLACK SUNSHINE」。木下と戸高は向かい合い、心を通わせるように互いの音を丁寧に溶け込ませてゆく。「DIVA」ではフロアにダイヴァーが出現。「欲望の翼」は冬の夜空で凛と輝く星屑のようなギターと、力強くスケールのあるリズム隊が、優しくしたたかに音を紡ぐ。
“ずっとライヴやってなかったから嬉しいです。今日は楽しんで……って楽しくはないですね”と木下が苦笑い。少々ニヒルな彼のMCに、構えていた心が少しほぐれた。それはわたしだけではなく、フロアも、ステージ上のメンバーも同じだったのかもしれない。「羽根」では4人の音と木下の歌がかまいたちのような瞬発力で襲い掛かり、それに刺激されオーディエンスも音を貪欲に頬張るように躍動する。「サッドマシーン」は鋭さ以上に柔らかさや優しさが溢れ、鮮やかな風が吹き抜ける。
冬の朝のように澄んだ音が響く「LOST IN THE AIR」。4人の音がどんどんひとつになっていき、万華鏡を彷彿させる煌びやかな照明と軽やかなリズムの「クロエ」へ。揺りかごのように穏やかな「僕が君だったら」「フリージア」。戸高と木下のギターは以前にも増し互いの呼吸に呼応して美しく溶け合い、宇野のベースと鈴木のドラムはより強固なリズムを生み出してゆく。このとき、2つに分かれる彼らそれぞれの未来を垣間見た気がした。だがそれに対し喪失感は無かった。彼らがお互いにお互いの進む道に、そしてこの4人で音を生み出した歳月に、感謝と敬意を払っていることをステージから感じたからだ。
“楽しんで帰って下さい”という木下の言葉で、完全に空気は振り切れた。「MISS WORLD」「ロリータ キルズ ミー」と疾走感の溢れる曲が続く。ひしめくフロアから歓声が湧き、拳が突き上がる。ダイヴァーも続出だ。木下、戸高、宇野の3人が初めてリリースした「スカーレット」は、切り裂くような焦燥感が生み出す刹那的な美徳に胸が焦がれる。いつの時代も“ART-SCHOOL”というバンドだからこそ描き出せる情景だ。
アンコール、木下は“繋がりたいと思って音楽をやってたんですね。今日は凄く感情が繋がってる気がして、バンドやってて良かったなって……”と静かに語った。ART-SCHOOLはこれからも続いてゆく。苦難の多い茨の道になるかもしれない。だがいつの時代もART-SCHOOLは藻掻きながらそれに向き合い、対峙してきた。一体この先どんな景色を追い求め、描いていくのだろうか――。彼らの新たな未来に思いを馳せる。
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
Bubble Baby / TOKYO世界 / NEW BABYLON / DJ bara
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
DAYBAG / ONEDA! / Too Leap Bunny ほか
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
- 2025.07.31
-
TENDOUJI
フラワーカンパニーズ
GIFTMEN
なきごと
The Gentle Flower.
のうじょうりえ
ZAZEN BOYS
板歯目
- 2025.08.01
-
bokula.
GIFTMEN
ビレッジマンズストア
キュウソネコカミ / 礼賛 / 西川貴教 / FANTASTICS
GOOD BYE APRIL × エルスウェア紀行
cinema staff
the shes gone
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Newspeak
Amber's
パピプペポは難しい / IQ99
- 2025.08.02
-
Saucy Dog
マオ(シド)
四星球 / フラワーカンパニーズ / Hump Back / 眉村ちあき ほか
なきごと
FIVE NEW OLD
BLUE ENCOUNT
TENDOUJI
カミナリグモ
"Live House Pangea presents「新世界FESTIVAL2025」"
あれくん
藤沢アユミ
reGretGirl
Nothing's Carved In Stone
ぜんぶ君のせいだ。
岸田 繁(くるり) / 向井秀徳アコースティック&エレクトリック / 折坂悠太
古墳シスターズ
PENGUIN RESEARCH
忘れらんねえよ
シナリオアート
SCOOBIE DO
eastern youth
"NEW HORIZON FEST"
ExWHYZ
BRADIO
映秀。
- 2025.08.03
-
Saucy Dog
なきごと
四星球 × G-FREAK FACTORY
マオ(シド)
ビレッジマンズストア
PK shampoo
フラワーカンパニーズ
BLUE ENCOUNT
Nothing's Carved In Stone
FIVE NEW OLD
reGretGirl
さめざめ
カミナリグモ
あれくん
忘れらんねえよ
SCOOBIE DO
"NEW HORIZON FEST"
古墳シスターズ
Lucky Kilimanjaro
め組
コレサワ
有村竜太朗
- 2025.08.05
-
Hump Back
BLUE ENCOUNT
YOASOBI
- 2025.08.06
-
bokula.
KALMA
SHE'S / トンボコープ / Fish and Lips
Hump Back
BLUE ENCOUNT
YOASOBI
Conton Candy / Laughing Hick / なきごと / the paddles ほか
フィロソフィーのダンス
Hello Hello
Dannie May / yutori / muque / CLAN QUEEN ほか
キュウソネコカミ
- 2025.08.07
-
羊文学 × Omoinotake × マルシィ
bokula.
ザ・クロマニヨンズ × 斉藤和義
坂本慎太郎
忘れらんねえよ
MAPA
Mirror,Mirror
"閃光ライオット2025"
キュウソネコカミ
フラワーカンパニーズ × NakamuraEmi
Panorama Panama Town
- 2025.08.08
-
THE YELLOW MONKEY
ビレッジマンズストア
そこに鳴る
MAPA
KALMA
忘れらんねえよ
BLUE ENCOUNT
reGretGirl
YOASOBI
女王蜂
Nothing's Carved In Stone
終活クラブ
Bye-Bye-Handの方程式
JYOCHO
LOCAL CONNECT
Panorama Panama Town
- 2025.08.09
-
eastern youth
フラワーカンパニーズ ※振替公演
鶴 / 水中スピカ / ターコイズ / some you bit
セックスマシーン!!
Bye-Bye-Handの方程式
片平里菜
HY
Faulieu.
9mm Parabellum Bullet [Expand Session] / フレデリック / TenTwenty / BIGMAMA ほか
ハク。
古墳シスターズ
マオ(シド)
Lucky Kilimanjaro
reGretGirl
YOASOBI
anew
パピプペポは難しい
CROWN HEAD
カミナリグモ
LOCAL CONNECT
GIFTMEN
超☆社会的サンダル
豆柴の大群
"LuckyFes'25"
"UKFC on the Road 2025"
RELEASE INFO
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.11
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.09.03
- 2025.09.05
- 2025.09.10
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号