
Japanese
SISTER JET

2010.06.06 @日比谷野外音楽堂
Writer 島根 希実
渋谷QUATTROから、一気に大ジャンプアップし、日比谷野外音楽堂でのワンマン。このチャレンジに、どれほど気合を入れた豪華絢爛なパーティーを見せてくれるのかと思っていたが、開けてみれば、09年の10月に彼らの地元・福生のライヴハウス「LIVE MUSIC CAFE UZU」でみた光景そのままであった。ホーム・パーティーのような、アットホームで手作り感のある空間と演出とがそのまま野外音楽堂の空間に広がっていた。ただ、そこに立ったバンドは、“ホーム”なんかにはとても収まりきらない、たくましい3ピースバンドであった。
予定時刻を10分ほど過ぎた頃、SEが鳴り、ステージ壁には白地に黒でSISTER JETと書かれた巨大フラッグ現れた。ステージの装飾はこれだけとかなりシンプル。少し経ったところで、ドラムのケンスケアオキが自転車に乗ってステージに登場。続いてベースのショウサカベがフラッグを振りながら登場。カッコ良く登場…というよりは、遠目からみると自転車はサイズが小さくてアンバランスだし、普段よりかなり大きいステージに2人だけという状況もあって、なんだか少しマヌケな画であった。そして最後にステージと客席からの呼びかけで、本日“ワタル生誕祭”の主賓・ワタルSが客席花道を通って堂々の登場。客席では、SISTER JETのロゴの入った小旗がはためき、ワタルSの写真を貼ったうちわを掲げるお客さんもいたりと、まるでアイドルのよう。
コミカルな登場や、3人のすっとぼけたキュートなキャラクターが際立つ演出。全てがホーム・パーティー調だったが、演奏を開始した瞬間、そんなものはふっとんだ。完全にかわいい見た目に騙された。
パーティーの幕開けを告げるように、1曲目「恋してクレイジー」の空まで 登るような開放感満点のイントロが打ち鳴らされライブ開始。最高にハッピーな胸キュン・ソングで一気に会場の空気を弾ませてしまった。続く「ラブコメ」で は、“ダンスダンスダンス”とワタルSが歌う度、空も明るくまだ照明もほとんどない会場でありながら、ジェリー・ビーンズの瓶をぶちまけたように色が広がっていく。そして、ひたすら同じリズムを刻むケンスケのドラムが叩き鳴らされる度にその色が弾けていく。もう開始早々クラッカー2連発鳴らしちゃう豪華なセトリです。そして、ハッピーソングはまだまだ続く。この日は土曜日ということで、この曲をやるであろうことは予想していたが、まさか3曲目とは。「ラブコメ」から引き継ぐビートは「SATURDAY NIGHT」でのお客さんの手拍子。
客席参加ナンバーで盛り上がったところで、響く力強いギターは「I know」。ビート重視から一転、ワタルSのボーカルが会場を先導していく、楽しいパーティー・ムード故にカウンター・パンチのごとく切ないメロディが効いてくる。
MC明けの「JET BOY JET GIRL」でみせた、3ピースとは思えない賑やかな演奏をきっかけに、ここから次のビート・エモーショナルタイム へ突入していった。ワタルSのボーカルはいちいち涙線を刺激し、ケンスケのたくましいくせに、どきどきさせるドラムというバランスが冴えわたる。アップ・テンポな中でリズム隊とボーカルが溶け合っていくので、楽しいのに切ないという面倒くさい状況へ。とうとう、夕暮れを待たずして「SURRENDER」の最後のコーラスでは客席を“切な楽しい”で染めあげてしまった。
彼らが野外音楽堂の空に響かせたでかいビート、それは確実にこれまでにライヴハウスで鳴らしてきたスケールのものではなかった。そしてそれは1曲ごとに更新され続けた。東京の空の元、何度も何度も打ち鳴らされるビートは、響く度にまたひとつ大きくなっていった。この日のライヴは、1曲ごとがSISTER JETの野音は無鉄砲な試みでも、挑戦でもなく、必然であるという証明のようだった。
それから、シンプルだからこそバランスが命であるという、3ピースの真骨頂を久しぶりに見せて もらったようにも思う。“ドSのワタル”、“ドMのケンスケ”、“ワタルの言うことにいちいち合いの手を入れるサカベ”という縮図のMCの通り、この3人相性抜群なんですね。
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