Overseas
2016年03月号掲載
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ロックンロールは好きだが、ストーンズ命みたいなオヤジにはならねえぞと思っている人がいたら聴いた方がいい。もっとも、そう言ってしまった時点で、新しい刺激を求める人にはちょっと物足りないということが明らかになってしまうわけだが、ブルースの本質をモダンなサウンドで表現した美しいポップ・アルバムと本人が言っているんだから、3年ぶりとなる11作目のアルバムは、時代を先取りすることがテーマではなかったということだろう。だからって、「Where The Light Gets In」でSky Ferreiraとデュエットだなんてちょっと甘っちょろいんじゃない? いや、それを楽しむ余裕があるということだ。前々作、前作同様、集大成と言える多彩な曲とともに持ち前の歌心はさらに味わい深いものになってきた。(山口 智男)
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1993年当時、自分がAlan McGee(バンドの所属レーベル"Creation Records"のボス)じゃなくても、この失われたメンフィスの名門スタジオ録音の音源にGOは出さなかっただろう。なんというか、手練れのアメリカン・ルーツ・ミュージシャンの演奏と、妙にお金がかかった印象のクリアな仕上がりは、アメリカ南部サウンドをテーマに据えた面白さや試行錯誤は垣間見えるが、音像に彼ららしさが窺えない。そこから四半世紀。オリジナルが存在し、歳月が過ぎたからこそ「Rocks」や「Jailbird」のアレンジやミックスを聴き比べる面白さがある。ただ、当時Bobby Gillespie(Vo)が心酔していたマッスル・ショールズのサウンドやゴスペルを、今聴くことは無意味じゃない。もちろん、アーカイヴとして貴重な2枚組だ。(石角 友香)
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ロックンロールは好きだが、ストーンズ命みたいなオヤジにはならねえぞと思っている人がいたら聴いた方がいい。もっとも、そう言ってしまった時点で、新しい刺激を求める人にはちょっと物足りないということが明らかになってしまうわけだが、ブルースの本質をモダンなサウンドで表現した美しいポップ・アルバムと本人が言っているんだから、3年ぶりとなる11作目のアルバムは、時代を先取りすることがテーマではなかったということだろう。だからって、「Where The Light Gets In」でSky Ferreiraとデュエットだなんてちょっと甘っちょろいんじゃない? いや、それを楽しむ余裕があるということだ。前々作、前作同様、集大成と言える多彩な曲とともに持ち前の歌心はさらに味わい深いものになってきた。(山口 智男)
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2009.01.29 @ZEPP TOKYO