Overseas
TWO DOOR CINEMA CLUB
Skream! マガジン 2013年02月号掲載
2012.12.15 @新木場STUDIO COAST
Writer 沖 さやこ
1階はPA裏の通路まで、2階も座席の後ろには立見のオーディエンスで溢れる、まさしく満員御礼のTWO DOOR CINEMA CLUB東京公演。開演前から“この日を楽しみにしてきたんだ”という思いが観客ひとりひとりの背中から迸る。フロアに立ち込める気迫とドキドキは非常に純度が高く、それはこの日のライヴの美しさを予言しているかのようだった。
サポート・アクトはKITSUNE所属のCITIZENS!。強いビートとムーディーなシンセ、声色でインパクトをつけるヴォーカル。キレのあるニュー・ウェイヴはたちまちフロアを魅了する。ラスト、感極まったThom(Vo)が衝動的にフロアに倒れこむと、大きな歓声が。バンドを歓迎するフロアのあたたかさも印象的だった。
そしてこの日の主役TWO DOOR CINEMA CLUBが登場。「Sleep Alone」のイントロが鳴った途端にフロアからはコールとクラップが起こり、Alex(Vo/Gt/Key)が歌い出すと更に高騰する。軽やかで眩い音色は、煌びやかな照明と溶け合い、瞬く間にCOASTを包み込む。哀愁漂うメロディとダンサブルなサウンドのコントラストが美しい「Undercover Martyn」では合唱が起こり、興奮を抑えきれないとばかりに晴れやかな声が次々と上がる。“ずっと待ってたんだよ!”という思いがはちきれんばかりに充満するオーディエンスたち。このなかにいることがとても心地よかった。幸せな気持ちは伝染するのだ。それはわたしたちだけではなくステージの上のメンバーたちも同じだったかもしれない。「Do You Want It All?」「This Is The Life」と、透明感のある音とヴォーカル、コーラス・ワークは、更に豊かにふくらみを帯びてゆく。清涼感のあるギター・カッティングが心地よい。ベースが映える「Wake Up」は、ぴりりと漂う緊張感から生まれるやわらかさにため息が零れる。
最早キラー・チューンと言っても良いほどの存在感を放つ、最新作『Beacon』に収録されている「Sun」はAlexのキーボードとSam(Gt/Cho)のギターの織り成す色味に酔いしれる。「Pyramid」「I Can Talk」と、メンバーは淡々としながらも、自身から湧き上がる熱をひとつひとつに込める。スリリングなサウンドはフロアのハッピー感を更に拡大。シンガロングにクラップ、モッシュダイヴまでも巻き起こる。「Costume Party」は優しく切ないメロディとミラー・ボールの明かりが絡み合い、それはまるでゆらゆらと風に揺れる花を眺めているようだった。繊細な旋律とダンス・ビートの融合――なんだかそれは、古来から伝わる独特の文化と世界の最先端をゆく技術を兼ね揃えるジャパニーズ・カルチャーと同じ匂いを感じる。UKのバンドには繊細な音を作り出すバンドも多く見受けられるが、彼らのメロディやリフは日本特有の“わびさび”的な琴線に触れる気がするのだ。
“トウキョウーサイコウー”とKev(Ba/Cho)が言うと、フロアからは言葉にならない声が次々と上がる。「Eat That Up」では巨大なシャボン玉のような風船が舞い落ち、その情景はより彼らの音を美しく映えさせていた。アンコールでは「Some Day」「Come Back Home」の後“3年前、ブリティッシュ・アンセムでこのステージに立ったんだ。それが日本での最初のライヴだったんだよ”と語った彼らは晴れやかな顔でフロアを見つめた。ラストの「What You Know」ではフロアと共にイントロを歌い、盛り上がりも最高潮。全身で喜びを表現するオーディエンスと、それに応えるように凛とした音を鳴らすバンド――確かに結ばれた信頼関係に胸が熱くなった。
- 1
LIVE INFO
- 2024.04.26
-
四星球
ReN
The Ravens
フレンズ
a flood of circle
BREIMEN
ズーカラデル
愛はズボーン
Base Ball Bear
原因は自分にある。
Mr.ふぉるて
ザ・クロマニヨンズ
Maki
いきものがかり
Alstroemeria
Aqilla
超能力戦士ドリアン
yama
THE BOYS&GIRLS
LONGMAN
MOROHA
Rhythmic Toy World
Homecomings
ORCALAND
POPPiNG EMO
ヤングスキニー
SANDAL TELEPHONE
- 2024.04.27
-
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
ReN
TK from 凛として時雨
TRIANGLE 2024
People In The Box
ポップしなないで
"ARABAKI ROCK FEST.24"
BIGMAMA
SEKAI NO OWARI
ズーカラデル
KEYTALK / キュウソネコカミ / ポルカドットスティングレイ ほか
セックスマシーン!!
SAKANAMON
原因は自分にある。
BACK LIFT
リュックと添い寝ごはん
Base Ball Bear
SCANDAL
岡崎体育
the engy
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
Johnnivan
スカイピース
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Novelbright
Amber's
THE YELLOW MONKEY
Ado
SPENSR
- 2024.04.28
-
ASP
眉村ちあき
ASH DA HERO
ポップしなないで
TRIANGLE 2024
SAKANAMON
ザ・クロマニヨンズ
People In The Box
"ARABAKI ROCK FEST.24"
SEKAI NO OWARI
ぜんぶ君のせいだ。/ 星歴13夜 / TOKYOてふてふ
The Ravens
Omoinotake
THE BOYS&GIRLS
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
いきものがかり
MYTH & ROID
愛はズボーン
SCANDAL
超能力戦士ドリアン
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
ハシリコミーズ
礼賛
にしな
Ado
Laughing Hick
- 2024.04.29
-
ReN
fox capture plan
岡崎体育
TRIANGLE 2024
小山田壮平
ザ・クロマニヨンズ
シノダ(ヒトリエ)
リュックと添い寝ごはん
私立恵比寿中学
ゆいにしお
Creepy Nuts
眉村ちあき
ASIAN KUNG-FU GENERATION / THE ORAL CIGARETTES / Vaundy ほか
moon drop
MAIZURU PLAYBACK FES.2024
Age Factory
the shes gone / Ivy to Fraudulent Game / ドミコ / パスピエ ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / Not Secured,Loose Ends ほか
The Ravens
愛はズボーン
"JAPAN JAM 2024"
Novelbright
超能力戦士ドリアン
ヤユヨ
Poppin'Party × MyGO!!!!!
- 2024.04.30
-
I Don't Like Mondays.
シノダ(ヒトリエ)
藤巻亮太
君島大空
山内総一郎(フジファブリック)×斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)
フラワーカンパニーズ
- 2024.05.01
-
I Don't Like Mondays.
神はサイコロを振らない
ハンブレッダーズ
忘れらんねえよ
Rhythmic Toy World
アカシック
GRAPEVINE × Hedigan's
- 2024.05.02
-
サカナクション
君島大空
Novelbright
神はサイコロを振らない
ゆいにしお
Maki
- 2024.05.03
-
I Don't Like Mondays.
サカナクション
古墳シスターズ
フレデリック / 04LimitedSazabys / キュウソネコカミ / BLUEENCOUNT ほか
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 弐ノ名 ほか
忘れらんねえよ
"JAPAN JAM 2024"
清 竜人
ザ・クロマニヨンズ
VIVA LA ROCK
RAY
いきものがかり
- 2024.05.04
-
Machico
KiSS KiSS
ExWHYZ
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ビッケブランカ
KEYTALK / THE BACK HORN / THE BAWDIES / FLOW ほか
SCANDAL
岸田教団&THE明星ロケッツ
フィロソフィーのダンス
ドレスコーズ / 特撮 / 小林私 / 月蝕會議 ほか
halca
"JAPAN JAM 2024"
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.05
-
go!go!vanillas
I Don't Like Mondays.
古墳シスターズ
ExWHYZ
愛はズボーン
Machico
"OTODAMA'24~音泉魂~"
ザ・クロマニヨンズ
ユプシロン
ASP
ぜんぶ君のせいだ。/ TOKYOてふてふ / 星歴13夜 ほか
JYOCHO
SEKAI NO OWARI
"JAPAN JAM 2024"
BiS
ずっと真夜中でいいのに。
VIVA LA ROCK
- 2024.05.06
-
I Don't Like Mondays.
愛はズボーン
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
小山田壮平
ヒトリエ
挫・人間
ぜんぶ君のせいだ。
SHAKALABBITS
夜の本気ダンス
SEKAI NO OWARI
ヤングスキニー
SCANDAL
かりんちょ落書き
VIVA LA ROCK
- 2024.05.08
-
礼賛
I Don't Like Mondays.
WANIMA
MOROHA
KALMA
Ryu Matsuyama
神はサイコロを振らない
cadode
- 2024.05.09
-
I Don't Like Mondays.
超能力戦士ドリアン
礼賛
アカシック
センチミリメンタル
ZAZEN BOYS
ハンブレッダーズ
白昼堂々踊レ人類
神聖かまってちゃん
神はサイコロを振らない
- 2024.05.10
-
夜の本気ダンス
超能力戦士ドリアン
Creepy Nuts
BREIMEN
フレンズ
Base Ball Bear
WANIMA
AIRFLIP
Tempalay
KALMA
ACIDMAN
ヤユヨ
渡會将士
崎山蒼志
Novelbright
a flood of circle
ZAZEN BOYS
四星球
感覚ピエロ
tricot
the dadadadys
LEGO BIG MORL
- 2024.05.11
-
愛はズボーン
SEKAI NO OWARI
LONGMAN
夜の本気ダンス
Tempalay
ヤユヨ
小山田壮平
KALMA
ハンブレッダーズ
TK from 凛として時雨
フルカワユタカ(DOPING PANDA)× 荒井岳史(the band apart)
ASP
ASH DA HERO
FINLANDS
Base Ball Bear
ぜんぶ君のせいだ。
tacica
SCANDAL
ヤバイTシャツ屋さん
"OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2024"
ExWHYZ
センチミリメンタル
ハシリコミーズ
The Ravens
a flood of circle
People In The Box
SAKANAMON
ザ・クロマニヨンズ
Rhythmic Toy World
白昼堂々踊レ人類
THE BAWDIES
ネクライトーキー
Amber's
"SWEET LOVE SHOWER SPRING 2024"
THE BOYS&GIRLS
ホリエアツシ(ストレイテナー)/ 田島貴男 / とまとくらぶ ほか
RELEASE INFO
- 2024.04.26
- 2024.04.27
- 2024.05.01
- 2024.05.02
- 2024.05.03
- 2024.05.04
- 2024.05.05
- 2024.05.06
- 2024.05.07
- 2024.05.08
- 2024.05.09
- 2024.05.10
- 2024.05.15
- 2024.05.17
- 2024.05.22
- 2024.05.29
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
BREIMEN
Skream! 2024年04月号