WRITERS' COLUMN
編集部 山元 翔一の『ワイルドサイドを歩け』
2016年02月号掲載
2016年、早くも1ヶ月が過ぎ去ったが、読者のみなさまはいかがお過ごしだろうか。1月、音楽シーンには我々を歓喜させる数々の衝撃的な出来事が起こった。ざっと振り返っていきたいが、まず、THE YELLOW MONKEYの復活、小沢健二のライヴ・ツアーの開催発表、RADIOHEADとWEEZERの"SUMMER SONIC 2016"への出演決定に胸を躍らされた。さらにリリースも熱く、高橋幸宏、小山田圭吾らによるスーパーグループMETAFIVEによる凄まじい音楽的強度と完成度を誇るオリジナル作品『META』や、岡村靖幸の11年半ぶりのオリジナル・アルバム『幸福』といった超弩級のビッグタイトルが次々と世に放たれるなど、本当に2010年代半ばの出来事なのだろうか?という様相を呈している。一方で、David Bowieの逝去やGalileo Galileiの活動終了など、悲しいニュースがあったのもまた事実なのだが......。
2015年末、大きなうねりによるロック・シーンの地殻変動を予感させたが、今年は本当に何かが起こってしまうのではないだろうか。そんな大きな変革を予感させる年に、結成20周年という節目を迎えるバンドがいる。そう、ASIAN KUNG-FU GENERATIONである。彼らは、新年と同時に、ノイタミナ系アニメ"僕だけがいない街"の主題歌に、2004年リリースの2ndアルバム『ソルファ』収録の「Re:Re:」が起用されたことを発表し、併せてYouTubeでリレコーディングを施した同曲の音源を公開。年明け早々、その「Re:Re:」を聴き、全身の血が逆流するほど興奮を覚えた。さらに秋にはその『ソルファ』の全収録曲を再録したアルバムをリリース予定という......いま思えば2016年への期待感は初っ端から最大限に膨らんでいたのだ。
ご存知の通り、『ソルファ』には「Re:Re:」を始め、「リライト」、「君の街まで」、「海岸通り」、「ループ&ループ」といったアジカンの楽曲中でもトップクラスの人気を誇る楽曲が収められている。それらがリレコーディングされ、2016年のアジカンの音として生まれ変わる――想像しただけでもわくわくしてしまう。間奏部にダブを導入したエクスペリメンタルなアレンジを数年前から披露済みの「リライト」や、初の武道館公演でも大胆なオーケストレーションとともに演奏した「海岸通り」など、ある程度その仕上がりが予想ができる楽曲はあるものの、「マイワールド」や「夜の向こう」、「24時」といったアジカン印のシンプルなポップ・ナンバーがどのように生まれ変わるのかは予想しづらく、個人的にも作品の到着を非常に楽しみにしている。
今の時点では、彼らがどのような意図を以って『ソルファ』を再録するのか?ということについて正確に窺い知ることはできない。それ故にこの作品がシーンに於いてどのような意義を持ち、影響を及ぼすのか、予想することは難しいのだが、現在のロック・シーンの最前線を突っ走るバンドたちは、間違いなくこの『ソルファ』を聴いて育ってきているはず。そういう意味でもアジカンがこの再録作を以って、シーンに新たな指標となるようなサウンドを打ち立て、白けたムードを打破することを期待してもよいと言えるのではないだろうか。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの結成20周年がどんな1年になるのか、楽しみにしていたい。
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