KASABIANの新作『West Ryder Pauper Lunatic Asylum』。一音一音が整理された空間処理によって、彼らの持ち味であるビートとサイケデリアが増強された今作で、彼らはさらなる飛躍を果たした。
新作を携えてのSUMMER SONIC09来日を前にKASABIANを特集!!
新作を携えてのSUMMER SONIC09来日を前にKASABIANを特集!!
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KASABIAN
Sergio Pizzorno(Vo&Gt)
KASABIAN、異次元への旅へと誘うマスターピース『West Ryder Pauper Lunatic Asylum』完成!
West Ryder Pauper Lunatic Asylum
2009/6/3 Release!!
前作『Empire』の時代錯誤的とも言える大仰なハード・ロックは、彼らが本来持つ不穏なグルーヴを半減させてしまっていた。しかし、Dan Nakamura(DJ SHADOW等)をプロディースに迎えた本作では、そのグルーヴがより強靭なものとなって戻っている。一音一音がしっかりと聴こえてくる立体的な空間処理が施された結果、驚くべき化学変化が生まれている。このコンセプチュアルなサイケデリック・アルバムで、KASABIANは彼らの築き上げた帝国へと聴く者を連行する。しかし、いびつで不可思議なその世界を受け入れるかどうかは僕達に委ねられている。EAGLESが歌ったあの一節が頭をよぎる。「You can checkout any time you like, but you can never leave」。 佐々木健治
KASABIAN過去2作を振り返る。
最強のアンセム「Clubhoot」、「L.S.F」をはじめ、挑発的で不穏なデジタル・ビートでシーンを震撼させた2004年発表の1stアルバム『Kasabian』(左)。この衝撃作によって鮮烈なデビューを飾ると、彼らは瞬く間にスターダムに昇りつめる。そして次作への期待が高まる中、2006年に発表された2ndアルバム『Empire』(右)では、重層的なサウンド・プロダクションを施したKASABIAN流のサイケデリック・ハード・ロックを繰り広げ、賛否両論を巻き起こした。彼らがリスペクトするOASISのギャラガー兄弟からもその音楽性を高く評価されている。そのギャラガー兄弟同様、その歯に衣着せぬ発言でもメディアを賑わせることもしばしば。 佐々木健治
KASABIAN | Skream! SPECIAL