Japanese
ASP
Skream! マガジン 2024年11月号掲載
2024.10.08 @日本武道館
Writer : 長澤 智典 Photographer:sotobayashi kenta
ASPが5月よりスタートさせた47都道府県ツアー"ASP complementation plan B"を終え、舞台はついに10月8日の日本武道館で行った[We are in BUDOKAN "The floor is all ours!!"]公演へ。憧れとしてではなく、しっかりと結果を伴う形で7人は舞台に立っていた。
この日は、メインとセンター2つのステージを用意。黒衣裳に身を包んだ前半部は、インディーズ時代の楽曲を並べ、観客たちの熱気を身近に感じられるセンター・ステージでパフォーマンス。
冒頭を飾った「拝啓 ロックスター様」をぶちかました時点で、7人がくるくると腕を振り回し、両隣のメンバーと肩を組み合って身体を折り畳むたび、場内のならず者(※ASPファンの総称)たちも動きを真似、腕をぶんぶん振り回し、この空間に熱を巻き起こす。その勢いを加速するように叩き付けた「BOLLOCKS」で7人は、歌声の牙を剥き出してならず者たちへ襲い掛かった。一度剥いた牙を、彼女たちが引っ込めるわけがない。
「the MAN CALLiNG」でならず者たちと声を掛け合い、互いに気持ちを限界まで高ぶらせれば、「日々是虚無也」、「TRUST MYSELF」とポップな表情も見せながら、エナジーが迸る楽曲を次々と畳み掛ける。彼女たちが心を解き放つように歌うたび、「SPiT OUT」で高らかに声にした"吐き出していまを生きてる"や、「レリゴ」を通して伝えた"なんとかなるさ僕ら/だってなんでもできる"の歌詞が、心に勇気を与えるエールとして響いてきた。でも、その言葉たちを一番噛みしめるように歌っていたのは、間違いなくステージ上の7人だった。
幕間に映像を挟み、着替えを終えた彼女たちが再び登場。ここからはメイン・ステージを舞台に、メジャー・デビュー後の楽曲を並べたブロックへ。毒々しい刺激を搭載し、暴走する破壊力満載なインダストリアルでエレクトロなダンス・ロック・ナンバー「TOXiC iNVASiON」の上で、彼女たちはダイナミックなパフォーマンスで迫る。毒々しさをさらに増した「Black Nails」。"凸撃"の声を合図に楽曲が炸裂した「TOTSUGEKI!!!!!」では、エナジー迸る姿で挑発するように攻める7人の姿がステージの上にはあった。"凸撃"という声が場内へ響くたびに興奮の針が何度も振り切れる。メンバーが舞台の上を走り回った「NO COLOR S」や、7人が左右に分かれ、ならず者たちの側で歌った「Blueberry Gum」では、歌声に触れるごと胸の高ぶりを強く感じずにいれなかった。"ダルマさんが転んだ"の言葉を合図に飛び出した「darma」で見せた、振り切ったパワフルな姿。
そして......ライヴではこの日が初披露、この場で初めて歌いたかったとメンバーが語っていた「Anyway」が飛び出す。スケール大きなシンフォニックでラウドな楽曲だ。一人一人が"マジうっせぇ"と荒ぶる声を吐き出すようにぶつければ、"いいじゃん好きにさせてもらうぜ"と、自分たちなりの流儀を高らかに歌い上げる。この曲ではならず者たちと"Yeah"と声を掛け合う場面も。荒ぶる感情を1つに重ね合わせていた。
時にファルセットを交え、セクシーなモンスターになって迫った「PLEASE!!!」。一人一人が早口で強気な女性の本音をぶち撒けた「Tokyo Sky Blues」では、メンバーとならず者たちが共に高く手を掲げ"Oh!"と声を1つに重ね合う場面も胸を熱く騒がせた。彼女たちがリズムに乗って跳ねながら、この場を華やかに染め上げるように歌った「I HATE U」。"泣きたい時は泣きまくって/殴りたい夜は自分殴った"と歌いながら始まった「Too young to get it, too fast to live.」で7人は、自分自身と向き合いながらも、この場へ光を求めるように晴れた表情を浮かべ、力いっぱい歌い上げていた。
ノイジーでカオス且つインダストリアルな音が爆発。たくさんのCO2が吹き上がり、無数のレーザーが飛び交う空間のなか、ASPは再びインディーズ時代の楽曲「NO REASON」を暴れ狂う音に乗せてぶちかまし、ならず者たちと一緒に身体を激しく揺さぶり、声を張り上げ、情熱的な空間の中で気持ちを1つに燃やしていった。さらに会場の熱気を上げるように突き付けた「ITSUMO KOKOKARA」。この曲のサビ歌へ触れるたび、エモい興奮と高揚が身体中を駆け巡る。バーストした楽曲の上で、高速且つ低音の効いた声でラップをかました、最新アルバム収録の「MAKE A MOVE」。この曲の中で、巧みに緩急を効かせて1曲をドラマチックに彩るところに、彼女たちの進化も見えてきた。
メンバーがリレーするように歌う姿から幕を開けた、同じく最新曲の「Heaven's Seven」では、ならず者たちも交えて青春を謳歌するように、みんなで手を上げ、心をくすぐるキャッチーでエモい楽曲を分かち合っていた。ASPは最後に「A Song of Punk」を持ってきた。その展開がめちゃめちゃ胸を騒がせる。眩しい光の中、7人とならず者たちが拳を振り上げ、気持ちを1つにして溶け合う。大勢のならず者たちが白い光を携えて揺らしていた景色も、印象深く瞼に焼き付いた。
アンコールは、一言一言しっかりと噛み締めながら、途中からは言葉を突き付けるようにラップした「Hyper Cracker」からスタート。メンバーとならず者たちが"叫べ"の声を合図に共に声を張り上げ、思いを1つにした「SAKEBE」。最後はASP流のパーティー・チューン「M」を歌い、7人は再びセンター・ステージに踊り出て、みんなでワイワイ飛び跳ねながら心を晴れたように染め上げ、最高の宴を作り上げていった。やり場のない感情を溜め込むのではなく、みんなで分かち合う。その思いを一本一本のライヴを通して積み重ねた道の過程で作り上げたのが、この日の日本武道館の景色だったに違いない。

[Setlist]
1. 拝啓 ロックスター様
2. BOLLOCKS
3. the MAN CALLiNG
4. 日々是虚無也
5. TRUST MYSELF
6. SPiT OUT
7. レリゴ
8. TOXiC iNVASiON
9. Black Nails
10. TOTSUGEKI!!!!!
11. NO COLOR S
12. Blueberry Gum
13. darma
14. Anyway
15. PLEASE!!!
16. Tokyo Sky Blues
17. I HATE U
18. Too young to get it, too fast to live.
19. NO REASON
20. ITSUMO KOKOKARA
21. MAKE A MOVE
22. Heaven's Seven
23. A Song of Punk
En1. Hyper Cracker
En2. SAKEBE
En3. M
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.02
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
SHE'S
Saucy Dog
Hump Back
Laura day romance × Billyrrom
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)/ 寺中友将(KEYTALK)/ 谷口 鮪(KANA-BOON)/ アユニ・D(PEDRO)
ドミコ
岡崎体育
- 2025.07.03
-
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
斉藤和義
go!go!vanillas
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
PK shampoo
TenTwenty
Saucy Dog
ビレッジマンズストア
クジラ夜の街
KALMA
the dadadadys
神聖かまってちゃん
サカナクション
フィロソフィーのダンス×清 竜人25
岡崎体育
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
のうじょうりえ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
ナナヲアカリ
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
- 2025.07.10
-
TENDOUJI
Saucy Dog
礼賛
いきものがかり
浅井健一
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
BBHF
the dadadadys
Hello Hello
GRAPEVINE
ザ・シスターズハイ
Organic Call
downy
四星球
- 2025.07.11
-
TenTwenty
女王蜂
TENDOUJI
なきごと
the shes gone
フレンズ
Saucy Dog
Laughing Hick
浅井健一
WtB
yutori
ビレッジマンズストア
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
のうじょうりえ
賽
ヤバイTシャツ屋さん × Perfume
wacci
KALMA
LITE / DO MAKE SAY THINK / HOTEL NEW TOKYO
GLIM SPANKY
Mirror,Mirror
reGretGirl
四星球
Rei
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
RELEASE INFO
- 2025.07.02
- 2025.07.03
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.10
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号