Japanese
Arika
Skream! マガジン 2023年09月号掲載
2023.08.20 @赤羽ReNY alpha
Writer : 山口 哲生 Photographer:新井裕加
声優の夏吉ゆうこと、コンポーザー/ギタリストの大和による音楽プロジェクト Arikaが、赤羽ReNY alphaにて"Arika 2nd Live「アンリアル」"を開催した。今年6月にリリースした2nd EP『LENS』を手に、昼夜2公演で開催された今回のライヴで、ふたりは約3ヶ月前に行われた"Arika 1st Live「暁光」"とはまた異なる空間を作り上げていた。
時間の中に留まり続ける過去がある──。そんな夏吉の朗読を組み込んだオープニングSEを経て、ステージに姿を現したふたりは、「蝙蝠」からライヴをスタートさせた。ダウナーなサウンドでフロアを包み込みながら、夏吉は伸びやかな歌声を、大和は幻想的なギターを響かせる。そこから女性の声が美しくも怪しく絡み合うSEを交えたあと、ガラリと空気を変えて「暮暮」へ。ふたりもフロアへクラップを促し、シティ・ポップ系統な手触りもあるミディアム・ナンバーを届けると、小鳥のさえずりが耳に残るアンビエントなSEを挟み、「Daydream」に繋いでいく。曲間にSEを入れてステージを構築していくのは、1stライヴでも行っていた手法だが、オープニングSEにもあったように、今回のライヴではそこに夏吉の朗読が加えられたことによって、ふたりが作り上げていく音世界により深くまで潜り込んでいくような感覚を覚える。後のMCで夏吉が明かしていたが、音源のコンセプトに寄せた1stライヴとは趣向を変え、2ndライヴは1st EP『1440』と2nd EPを混ぜ合わせて化学反応を起こすことが目的だったとのこと。事実、その化学反応は強烈な熱を生む形でステージから放たれていたのだが、その2枚のEPを繋ぎ合わせるための潤滑油として、朗読を入れることを思いついたそう。このアイディアは"土壇場に思いついた"と話していたが、確実に功を奏していた。
そこからも曲を畳み掛けて行くふたり。アンニュイな空気が漂う「hypno blue」では、オーディエンスが腕につけたLEDブレスレットが波のように煌めき、暗闇を疾駆していくような「アンリアル」では、夏吉が拳を振り上げれば、大和もギターをかき鳴らしながら軽く手招きしてフロアの興奮を煽ると、シンガロングが起こった。また、この日は新曲「dinner」も披露。ウッド・ベースの音色が牽引して行くなかで、様々な音が入り乱れていく奇怪な雰囲気はありながらも、ライヴなのもあってか、伝わってくる熱量は高め。大和もパワフルなギター・ソロを轟かせていたが、1stライヴよりも彼のギターが前に出てくる場面も多く、それがライヴ全体の熱量を高めるところにも繋がっていたと思う。また、「からたち」で心の深淵を描き、柔らかな光で包み込んでいく「遺愛」で本編を締めくくった流れも圧巻。夏吉の抜群の歌唱力と、美しくも力強い歌声を存分に堪能できるものになっていた。
アンコールでは、楽曲に合わせたクールな雰囲気ではなく、リラックスしながら会話をするふたり。この日のステージの裏側で起こっていたことを暴露していくふたりの話に、客席から笑い声が上がっていた。なお、Arikaは12月22日に都内某所でトーク・イベントを開催することを発表。"フランクに、身近に感じられる距離感で話そうと思っている"とのことなので、音源から受け取る印象とはまた違ったふたりの魅力を感じられるイベントになりそうだ。また、以前行ったインタビュー(※2023年6月号掲載)で、2ndライヴはよりライヴ感の強いものにしたいという話もしており、実際にこの日のライヴがまさにそういったものになっていたことを考えると、トーク・イベントでArikaの今後の構想について話す場面もあると思われる。それも含め、どんな内容になるのか期待が高まるところだ。
最後にふたりは「hypno blue (Live Edition)」を披露。曲尺の3分の2はシーケンスを流さず、夏吉の歌と大和のギターで進めて行くアレンジになっていたこともあり、ふたりは時に顔を見合わせながら音を重ねていく。そんな軽やかで、心地よい余韻を残しながら2ndライヴは幕を下ろした。
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