Japanese
Arika
Skream! マガジン 2023年06月号掲載
2023.05.01 @横浜MMブロンテ
Writer : 山口 哲生 Photographer:新井裕加
声優の夏吉ゆうこと、コンポーザー/ギタリストの大和による音楽プロジェクト Arikaが、5月1日、横浜MMブロンテにて"Arika 1st Live「暁光」"を行った。ダウナーでアンビエントなエレクトロ・サウンドを提示した1st EP『1440』を軸に構成されたこの日のライヴで、ふたりはその深淵な音世界をきっちりと構築していたが、MCは比較的フランク。また、ライヴ当日は夏吉(Vo)の誕生日ということもあって、アンコールでは大和がギターで「Happy Birthday To You」を突然弾き始めると、超満員のオーディエンスが即座に反応して歌うサプライズもあり、アットホームな瞬間もあったのだが、Arikaの曲が始まると空気が一変する。自分たちの音楽をじっくりと伝えていく時間になっていた。
1st EP『1440』が朝、昼、夕方、夜という1日の流れをコンセプトにしていたこともあり、この日のライヴもそれに沿った形で進行していった。1曲目はEP同様「暁光」から。アンニュイで穏やかな始まりから徐々に熱を帯びていき、それを夏吉の歌と大和のギターが一気に解放するように届けると、アウトロから幻想的なSEを繋げて、そのまま「Daydream」へ。低音の効いたキックが轟くなか、夏吉の透明感のある歌声と大和の不可思議な音色のギターが絡み合い、フロアを飲み込んでいく。ライヴ後半で披露された「暮暮」では、軽快なビートの上で、ハンドマイクに切り替えた夏吉がステージを左右に歩きながら、フロアの隅々にまで視線を送ると、本編最後では「からたち」を披露。心の深層へ潜っていくようなダークでシリアスなサウンドと、夏吉が強烈なまでのハイトーン・ヴォイスを響かせると、フロアからは大歓声と鳴り止まない拍手が送られていた。
また、この日はYouTubeにアップしていたヒグチアイの「悪魔の子」や、坂本真綾の「雨が降る」といったカバー曲に加え、未発表の新曲が4曲披露された。その皮切りとなった「アンリアル」は、疾走感と荒廃感に満ちたダークなドラムンベース。身体に訴え掛けてくるものがかなり強く、ライヴという場所によく映える楽曲だった。続けて披露された「蝙蝠」は、Arikaが持つシリアスでディープな空気感を、より増幅させたミディアム・ナンバー。それでいてビートには躍動感があり、夏吉の伸びやかなハイトーンも実に美麗だ。3曲目の「hypno blue」はシティ・ポップな手触りのある楽曲で、爽やかな印象もあったのだが、やはりどこかアンニュイで、メランコリックなところがArikaらしい部分でもあるだろう。夏吉いわく"私なりに海をイメージして作詞をした"とのことで、オーディエンスは腕につけたLEDブレスレットを白く輝かせ、フロアには美しい波の煌めきが広がった。さらに、アンコールで披露された「遺愛」は、これまで提示してきたダークな雰囲気とは一転、柔らかな光に包まれる神々しさのある楽曲で、また新たな表情を見せるものになっていた。
短いながらも濃密な初ステージの最後、MCで自分たちを支えてくれる人たち、ライヴに足を運んでくれた人たち、そしてチケット完売で会場に来たくても来られなかった人たちに、感謝の思いを告げたふたりは、ライヴの幕開けを飾った「暁光」のアレンジ・バージョンを披露した。EP『1440』が、夜から再び朝に戻るというギミックが施されていたゆえの選曲だったのだが、ワンコーラスは大和のギターと夏吉の歌のみで、そこからのバックトラックもかなり音色を削ぎ落とし、柔らかみのあるものになっていた。それは、音源が"また1日が始まってしまう感じ"だとしたら、このアレンジは"これから1日を始めようとしている感じ"とでも言おうか。そんな未来へと繋がっていくエンディングで、1stライヴの幕は下ろされた。
Arikaは、この日発表した新曲4曲を収録した2nd EP『LENS』を6月26日にリリースすることと、8月20日に赤羽ReNY alphaにて"Arika 2nd Live「アンリアル」"を昼夜2公演で開催することを発表した。初舞台で感じ取ったものを手に、ここからふたりはどんな未来を描いていくのか、楽しみにしていたい。
[Setlist]
1. 暁光
2. Daydream
3. 悪魔の子(ヒグチアイカバー)
4. アンリアル
5. 蝙蝠
6. hypno blue
7. 雨が降る(坂本真綾カバー)
8. 暮暮
9. からたち
En1. 遺愛
En2. 暁光(Live Edition)
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