Japanese
Leo-Wonder / NELN / cana÷biss / MELiSSA / may in film(O.A.)
Skream! マガジン 2021年10月号掲載
2021.08.30 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 宮﨑 大樹 Photo by 小山田祐介
シーンのこれからを担っていくかもしれないアイドルたちによる対バンが、"LIVEHOLIC 6th Anniversary series"の一環として行われた。
オープニング・アクトとして出演したのは、今年2021年5月に始動し、デビュー・ライヴを7月に終えたばかりのmay in film。Halo at 四畳半の白井將人(Ba)がプロデュースを行っている注目の新星だ。そんな彼女たちの1曲目に視線が集まるなか披露された「スターゲイザー」で、浮遊感のあるユニゾンや、しなやかに流れるようなダンスで魅せる。活動して日が浅いとはとても思えないパフォーマンスだ。ピンクを基調にした照明に照らされながらガーリーな世界観を届けた「前髪」から、MCを挟んで最後は力強いロック・ナンバー「ADVANCE」で締めたmay in filmの4人。次回はオープニング・アクトではなくじっくりとライヴを観たい、そんな期待感を煽る時間だった。
続いて、アイドルカレッジの派生ユニット、MELiSSAが登場。"ガールズロックユニット"と掲げるだけあって、SEから攻めっ気むんむんだ。そこから四つ打ちの高速ナンバー「planet dance」でスタート・ダッシュ。空気を切り裂くように腕を振ったり、サビでは腕を振り回したり、曲に負けないパワフルな振付が印象的だった。全員が全員ロック・バンドのヴォーカリストのように魂のこもった歌唱ができるのもこのユニットの強みだろう。LIVEHOLICでは少々手狭にも見えるダイナミックなパフォーマンスは、もっと大きな会場もきっと似合うはずだ。ノンストップで全7曲を駆け抜けた彼女たち。とりわけ、ラストに披露した「センチメンタルデイズ」で、曲中にどんどんギアを上げていく様は圧巻だった。
DJセットが設けられたのはcana÷bissのステージだ。ごいちー(DJ担当)が落ち着いた雰囲気のSEを流す――と、ツーバス仕様のアグレッシヴなロック・サウンドにメロディックな歌唱を乗せた「カリソメ」を投下。先ほどのSEとのギャップで先制パンチを食らわせ場を掌握した。ミクスチャー・ロックの「Rage」で緩急の効いたラップを聴かせたり、「SUIMING-MANIA」でパラパラを彷彿とさせるダンスでアゲたりと、多彩な引き出しでトリッキーにライヴを展開していくと、観客もそんな彼女たちにいい意味で振り回されながら、自然と身体でリズムを取っていた。コミカルなのにカッコいい「アイバカリ」、ごいちーがDJ卓から飛び出した「虹色グラデーション」と続けて、最後は「ドライフラワー」であっという間にフィニッシュした。
4番手にはNELNがドリーミーなSEと共に登場。1曲目「MILK」は、美しい上物が心地よく浮遊感のあるダンス・ミュージックで、涼し気にメロディを紡ぐ3人の歌声と表情がサウンドの質感とマッチし、えも言われぬ雰囲気がある。この曲でLIVEHOLICを一気にNELN色に塗り替えると、「irony」、「デジャヴ」の2曲を続けて彼女たちの世界観にさらなる深みを生み出した。「dawn」での爽やかなポップス、キャッチーでエモーショナルなメロディが印象的な「しおさい」と曲の幅広さも見せつけた彼女たちは、最後は「ゆらゆら」で明るく締める。MCで語られていたように、まだライヴ・デビューから1周年を迎えたばかりの彼女たちだが、その音楽性の高さも相まってそんなことは微塵も感じさせないステージだった。
この日のラストは、空想委員会の岡田典之(Ba)が楽曲を担当し、amiinAを手掛けたことで知られる齊藤州一がプロデュースするLeo-Wonder。挨拶代わりに「world dive」のイントロのダンスで3人が個性を弾けさせ、その歌唱に彼女たちらしい陽のエネルギーを迸らせると、立て続けに披露した「journey」の間奏から突風のように駆け抜けていく姿は、今夜のハイライトのひとつだった。ミュージカル仕込みのanne、はつらつとしたnene、芯の強さを感じさせるrin、爆音に振り回されることなく三者三様の歌声を届けていくメンバー3人。最後は、夏の夜により映える「アルゴリズム」から、今あるエネルギーすべてを出し尽くすかのような「セイリングデイ」で最高潮を迎えてイベントは終演へ。トリを飾ることにも納得の、すでに貫禄すら感じさせるパフォーマンスだった。
コロナ禍でアイドルも大打撃を受けている昨今。だが、この日この場所に集った新鋭グループを観て"まだまだ先は明るいんじゃないか?"、そう感じながら、LIVEHOLICをあとにした。
[Setlist]
■may in film
1. スターゲイザー
2. 前髪
3. ADVANCE
■MELiSSA
1. planet dance
2. Imitation Warriors
3. Berserker
4. DREAMERS.
5. UTPA
6. MELiSSA
7. センチメンタルデイズ
■cana÷biss
1. カリソメ
2. セラステラ
3. Rage
4. SUIMING-MANIA
5. アイバカリ
6. 虹色グラデーション
7. ドライフラワー
■NELN
1. MILK
2. irony
3. デジャヴ
4. dawn
5. しおさい
6. ゆらゆら
■Leo-Wonder
1. world dive
2. journey
3. 光のストーリー
4. Anemone
5. ミラージュ
6. キラリン
7. アルゴリズム
8. セイリングデイ
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
- 2025.10.22
-
ザ・シスターズハイ
打首獄門同好会
キュウソネコカミ
ハク。× YONLAPA
ザ・ダービーズ
MONOEYES
挫・人間
VOI SQUARE CAT
kiki vivi lily
RELEASE INFO
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号