Japanese
LILI LIMIT
Skream! マガジン 2017年01月号掲載
2016.12.09 @代官山UNIT
Writer 山口 智男
"今回のツアーでうまくなったのは(ライヴの打ち上げで行った)ダーツとグッズ紹介(笑)"と途中、牧野純平(Vo)は言ったが、それはもちろん謙遜。たしかにグッズ紹介もうまくなったと思うが、それ以上にメジャー・デビューの前日(2016年7月12日)に観たライヴから比べて、彼らがライヴ・バンドとして見違えるほどたくましくなっていたのは、東名阪に加え、天神(福岡)、仙台(宮城)も回った今回のツアーの大きな成果だったのだと思う。メジャー・デビュー後、自分たちのライヴの魅せ方を探った数々の夏フェス出演を経て、音楽性の高さを印象づけた1stフル・アルバム『a.k.a』を引っ提げた今回のツアーという流れの中で、LILI LIMITは確実にステップアップし続けている。改めて、そんなことを実感できたことが、この日一番の収穫だった。
LILI LIMITは2012年結成の男女5人組。牧野の故郷である山口県宇部市で結成。その後、福岡経由で2014年に上京。2015年ごろからじわじわと頭角を現してきた。そんな彼らにとってマイルストーンのひとつとして、今後、ファンから記憶され続けるに違いないライヴはチケットがソールド・アウトした満員の観客が見守るなか、牧野の歌に黒瀬莉世(Ba)と志水美日(Key)がコーラスを重ね、丸谷誠治(Dr)のタイトなドラムとともに土器大洋(Gt)が印象的なギター・フレーズを奏でる『a.k.a』のオープニング・ナンバー「A Short Film」でスタート。"ようこそ。最後まで楽しんでください。よろしく!"と牧野が客席に声を掛け、軽やかな疾走感が心地よい「Wink, Blink」、「Kitchen」と繋げる。シンセ・ポップとオルタナティヴなギター・ロックを掛け合わせたハイセンスなサウンドがLILI LIMITの身上だが、そんなサウンドに乗せ、ポップ・ソングを歌ってしまうところも彼らの魅力のひとつ。牧野が恋人たちの日常をささやかな幸福感とともに描いた「Kitchen」は、そんな魅力を代表するハートウォーミングなポップ・ナンバー。心が弾む"とんとんとんとんとんとんとんとん"というサビのフレーズに合わせ、観客の手が上がると、バンドはそこから一転、「Unit Bath」、「Observe」、「On The Knees」、「Neighborhood」といったLILI LIMITの音楽を語る際に使われる言葉のひとつである"狂気"を印象づける曲の数々を畳み掛ける。シンセの音色、フレーズともに80年代っぽい「Observe」で鬼気迫る表情を見せた牧野の歌は、「On The Knees」で土器がかき鳴らすギターとともに熱度を高める演奏に煽られるように激しい感情を迸らせた。そして、その「On The Knees」からSEで繋げた「Neighborhood」では、"両手を上げて「ラジオスター」って歌ってもらってもいいですか?"という牧野の呼び掛けに応えるように観客のシンガロングがライヴを盛り上げたが、そんなポップな曲が実はストーカーの気持ちを歌ったものなんだから思わずニヤリとせずにいられなかった。
この日のライヴがソールド・アウトした感謝を牧野が語ったMCを挟んで、後半戦は"挑戦的な曲"と紹介した「Space R」でスタート。切り貼りしたようなコーラスを、メンバー全員で生で再現したその「Space R」から「Space L」に繋げ、牧野が故郷の山口への想いを込めた「A Few Incisive Mornings」では、情感豊かな歌の魅力を、漂うような演奏とともにアピール。観客を酔わせると、まばゆい光の中、「Naked」からバンドの演奏は再びテンポ・アップ。新たな世界に足を踏み出す決意を歌った「Living Room」からラストスパートをかけるようにバンドが注目を集めるきっかけになった「Girls like Chagall」を畳み掛け、シンガロングを誘うと、ツアー・ファイナルを自ら祝福するようにシーケンスのホーンを鳴らして青春賛歌の「Self Portrait」で本編を、そして、再びまばゆい光の中、"2017年がいい年になるように"という願いを込め、「Festa」でアンコールを締めくくった。
とても見応えのある2時間だった。ちょっと地に足が着いていないようなふわふわとした不思議な佇まいでフロントマンとして存在感をアピールした牧野のみならず、ギターをバリバリ、ガリガリと鳴らしながら随所にアグレッシヴなソロを織り交ぜ、新しい形のギター・ヒーローになれることを印象づけた土器を始め、メンバーそれぞれのキャラもずいぶんと立ってきた。"ライヴでLILI LIMIT(らしさ)をちゃんと表現できるようになった"とメンバーたちも言っていたように、2017年、LILI LIMITは、ここからさらに飛躍した姿を見せてくれるに違いない。期待している。
[Setlist]
1. A Short Film
2. Wink, Blink
3. Kitchen
4. h.e.w
5. Unit Bath
6. Observe
7. N_tower
8. On The Knees
9. Neighborhood
10. Space R
11. Space L
12. A Few Incisive Mornings
13. Naked
14. Living Room
15. Girls like Chagall
16. Self Portrait -Encore-
17. Suite Room
18. Festa
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