Japanese
go!go!vanillas
Skream! マガジン 2016年01月号掲載
2015.12.03 @赤坂BLITZ
Writer 蜂須賀 ちなみ
go!go!vanillasのワンマン・ツアー"COUNTER ACTION TOUR 2015"。赤坂BLITZ公演はツアー・ファイナルとはいえ"バンドがまたここから始まる"という昂揚感に満ちていた。牧 達弥(Vo/Gt)の"始めるぞー! 頭っから全力でかかってこい東京ー!"という叫びを皮切りに「バイリンガール」でスタート。アッパー・チューン中心のセットリストはどの曲も"歓喜"の色で染め上げられている。
その"歓喜"とは、簡単に言うと、今この4人で音を鳴らせていることへの喜び、さらに、それをオーディエンスと分かち合えることへの歓びである。この夏、メンバーの脱退を余儀なくされたバニラズ。彼らは新たなメンバーを迎えて歩み続けることを選択したが、今回が新ギタリスト、柳沢進太郎加入後初のツアーである。だからだろう、普段から心底楽しそうにライヴをする人たちではあるが、この日はいつも以上に多幸感に満ちていた。閃光のようにクリアなサウンドを放つ柳沢は、オーディエンスの様子を見て上気しきった表情を浮かべる。その姿を見て、7月のワンマン(新体制お披露目のために緊急開催されたライヴ)では、"こんなにちゃんと顔を上げていなかったよなあ"と、何だかこちらまで嬉しくなってしまった。このツアーのことを"進太郎と回る初めてのツアー"と語り、2016年2月にリリースを控えたニュー・アルバムについて"初めて進太郎と(一緒に)作ったアルバム"と紹介するなど、ことあるごとに彼の名前を出す長谷川プリティ敬祐(Ba)にしろ、歌詞に合わせて口を大きく動かしながら(むしろ歌っているかもしれない)ビートを刻むジェットセイヤ(Dr)にしろ、その喜びを隠しきれていない。新たな季節に昂揚するバンドの姿はピカピカのオモチャを手にした少年のようで。そのくらい、かなりプリミティヴな感情がバンドのエネルギーになっているようだ。
"長谷川プリ......いや、長谷川グルーヴィ敬祐のグルーヴィな瞬間を見せたい!"とベース・ソロからスタートした「ミスタースウィンドル」ではセイヤも熱血のソロからラップまで披露。シングル『カウンターアクション』のカップリング曲「デッドマンズチェイス」も演奏された。かけあいのように繰り広げられる牧&プリティのツイン・ヴォーカルに加え、柳沢がコーラスをこの曲では特に顕著だったが、どの曲でもとにかく歌が分厚く、"そうだ、そういえばこのバンドはメンバー全員が歌えるのか"と改めて気づかされる。きっとこの強みは今後にも大きく活かされていくことだろう。そのあたりはこの先のリリースやライヴに期待したい。プリティが少し顎を突き出しつつアントニオ猪木のモノマネで"1、2、3、ダー!"と絶叫、牧に闘魂注入を試みるもあえなく返り討ちにあい、オーディエンスの"プリティ、ボンバイエ!"コールで復活を果たす......というコント(?)を経て、会場はさらに大盛り上がり。そして中盤ではここまでの空気から一転、牧がアコースティック・ギターに持ち替え浜田省吾のカバー「もうひとつの土曜日」を演奏。自身の歌声が持つ響きの部分を大切にした、牧の丁寧な歌が良い。その柔らかな余韻が引き継がれた"バニラズのクリスマス・ソング"こと「メリーメリーメリー」もひと際あたたかく鳴り渡った。
「カウンターアクション」以降の本編ラスト4曲が素晴らしかった理由は、演奏が十分に温まった終盤だったから、だけではない。"バニラズって素直な感情のまま音楽へと向かっていくバンドなんだよな"と改めて実感させられたから、である。その道のりが険しかろうと、我を失わずに突き進んでやるんだという意志。初期衝動を置き去りにしないこと。音楽という名の魔法を信じる気持ち――この4曲、どれもバンド自身について真正面から鳴らしている曲で。あの4曲があの日あの場所にみなぎっていた想いそのものだったと言っても過言ではないのでは、と正直思ってしまうほどだった。"今回のツアーで本当にみんなのことが好きになったぞ! 俺たち4人はみんなのことを家族だと思っているし、その家族でデカい場所にいけるように頑張るので、みんなもついてきてくれるでしょうか? ついてきてくれますか!?"。いつになく力強い牧の叫びに応えて、フロアから大きな歓声が湧き上がる。
この日は新曲も2曲披露したバニラズ。一方の曲では"♪ララララララ"と早くもシンガロングが。もう一方の曲は柳沢によるイントロのフレーズと飛翔力バツグンなサビが特徴的だった。2016年2月10日にはアルバム『Kameleon Lights』(牧曰く"死ぬ前に走馬灯で浮かびそうなくらいすごいアルバム")をリリース、全国ツアーも開催される。忘れてはいけない想いを抱きしめて、今回のツアーを経て"家族"になったバンドが、この先どう成長していくのだろうか。その答えは、新たな季節の向こう側にある。
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.08
-
ザ・クロマニヨンズ
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
RAY × きのホ。
ドラマチックアラスカ
PACIFICA
シベリアンハスキー
雨のパレード
never young beach
- 2025.12.09
-
キュウソネコカミ
天女神樂
ザ・クロマニヨンズ
FRANZ FERDINAND
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
ドラマチックアラスカ
TENDRE
PACIFICA
Galileo Galilei
Dios
ザ・シスターズハイ
ストレイテナー
PEDRO
モーモールルギャバン
- 2025.12.10
-
PACIFICA
Galileo Galilei
山本彩
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
くるり
豆柴の大群
森 翼
Wez Atlas
すなお
ストレイテナー
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
- 2025.12.11
-
MONOEYES
あいみょん
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
山本彩
オレンジスパイニクラブ
BIGMAMA
ポルカドットスティングレイ
そこに鳴る
The Ravens
FRANZ FERDINAND
- 2025.12.12
-
Hump Back
VII DAYS REASON
Chimothy→
崎山蒼志
LiSA
Another Diary
凛として時雨
TOMOO
Nikoん
BIGMAMA
PENGUIN RESEARCH
moon drop
ねぐせ。
私立恵比寿中学
くるり
PEDRO
サカナクション / Creepy Nuts / 羊文学 / ちゃんみな ほか
flumpool
the shes gone
VOI SQUARE CAT
SAKANAMON / Broken my toybox / SPRINGMAN / KEPURA
BRADIO
ザ・クロマニヨンズ
僕には通じない
LONGMAN
- 2025.12.13
-
MONOEYES
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
ぜんぶ君のせいだ。
VII DAYS REASON
Vaundy / THE ORAL CIGARETTES / sumika / マカロニえんぴつ ほか
UVERworld
eill
フラワーカンパニーズ
LITE
DURAN
SHERBETS
清 竜人
ポルカドットスティングレイ
moon drop
Nikoん
石崎ひゅーい
吉井和哉
9mm Parabellum Bullet
Cody・Lee(李)
flumpool
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
[Alexandros]
Appare!
秋山黄色
藤沢アユミ
キタニタツヤ
THE SPELLBOUND
- 2025.12.14
-
downy / toe / unripe / aieum
(sic)boy
VII DAYS REASON
LiSA
ねぐせ。
10-FEET / クリープハイプ / go!go!vanillas / Saucy Dog ほか
UVERworld
ぜんぶ君のせいだ。
Devil ANTHEM.
フラワーカンパニーズ
TOMOO
NEE
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
OAU
PEDRO
Nikoん
石崎ひゅーい
kobore / Suspended 4th / ザ・シスターズハイ / ザ・シスターズハイ ほか
鶴
SHERBETS
RADWIMPS
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
MOSHIMO
スカート
PHALUX
Bimi
ASP
22/7
古墳シスターズ
クジラ夜の街
[Alexandros]
キタニタツヤ
- 2025.12.15
-
MONOEYES
Kroi
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
RELEASE INFO
- 2025.12.09
- 2025.12.10
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2026.01.01
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.14
- 2026.01.16
- 2026.01.21
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ザ・クロマニヨンズ
Skream! 2025年11月号










