Japanese
ハシグチカナデリヤ
Skream! マガジン 2015年11月号掲載
2015.10.05 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 吉羽 さおり
10月28日の1stフル・アルバム『その名はハシグチカナデリヤ』のリリースを前にして、ハシグチカナデリヤのワンマン・ライヴ"We are believer~だってでかいところでやりたいんだもん~"が、渋谷CLUB QUATTROで行われた。この日のステージは、2部構成。普段のライヴはその時々でバンドの編成がまちまちだったり、ひとりで行なうときもあるそうだが、この日は、第1部が3ピース編成、第2部は5人編成のバンドでたっぷりと、そしてリリースするアルバムの曲もほぼ全曲網羅するという大盤振る舞いなライヴだった。
"今日は長い時間となるけれど、だからといってペース配分なんてしてもしょうがない!"と言いきって、第1部の頭の「ユレル」から爆裂なロック・サウンドを展開していく。ハシグチカナデリヤがヴォーカル&ギター、そしてベースとドラムの3ピースながら、ループ・マシンを駆使して、ギターの多重感を肝にしたスペクタクルなサウンド世界を生んでいく。THE BEATLESに始まって、プログレッシヴ・ロックからRADIOHEADまでエクスペリメンタルなブリティッシュ・ロックをルーツにしているというハシグチカナデリヤ。インタビューによれば、ループ・マシンを使うようになったのは、たまたま友人に借りたからというのがあったようだが、それが彼が今求めている音の志向にぴたりとはまった。ループによる覚醒感と、生のダイナミックなバンド・サウンドによる爆発感。その化学反応が、サイケデリックな音の煙幕を生み出している。
ハシグチカナデリヤ名義での活動以前は、いわゆる歌モノのシンガー・ソングライターだったという。その名残りとでもいうべきものは、彼の書くメロディ・ラインだろう。サウンドがどれだけ実験的に、あるいはギター・オリエンテッドで重厚なアンサンブルを聴かせるものでも、メロディはすこぶるキャッチーで、コーラスやシンガロングができるものになっている。ハシグチカナデリヤ名義となって、ギター・キッズや元ギター・キッズといった男性の観客が増えたと語るのも納得するが、歌モノ時代からのファンが離れることなく会場を埋めているのは、サウンドの真ん中にするっとフレンドリーな歌が通っているからだろう。アルバム収録曲であり、第1部でプレイした「まさかマザーユニバース」や、「いっそflyaway」などはそんなグッド・メロディが冴える。そして、サイケデリックなループ&プログレッシヴ・サウンドと聴かせるメロディとの真骨頂であるアルバム曲「ニュートリノシンドローム」で、第1部を締めくくった。
第2部は、さらにギタリスト2名(途中からまたひとりゲストも加わって3名に)を据えて、アンサンブルの重力をパワーアップした内容になった。アルバムからは、「Rachel」や「らぶふらくしょん」、「キスマーク」など、90年代のUKロックで青春期を過ごしただろう匂いがする、ポップでエッジーで、ちょっぴりシニカルなギター・ロックで飛ばしていく。また唯一と言ってもいい、ミディアム・テンポのロック・バラード「六等星の丘~we are believer~」が、分厚いバンド・サウンドが続く中で、ポッと美しく咲いているようで印象深いものがあった。
第1部、2部と合わせて全20曲、ここまで約2時間。観客をどっぷりとサイケデリックなサウンドで染め上げていったが、観客たちの熱い歓声は収まらず。そしてコアな観客や、バンド・メンバーたちの熱い声にも押されるようにして、さらにアンコールでもより濃厚な「名前はまだ無い」や「なに食べ」といった曲を披露。出し惜しみゼロで、ハシグチカナデリヤのスペクタクルな音楽世界を開陳するライヴとなった。せっかくのワンマンだとはいえ、アルバム『その名はハシグチカナデリヤ』のリリースを前にしてこんな集大成的なライヴをやっちゃっていいのか!?と、思わず余計な心配すらしてしまったけれども、これからまた会場やモードに合わせて、ポップ・サイド/ロック・サイド/実験的・変態的サイズをもフィーチャーしていける面白さもあるだろう。そんな想像もしてしまう、さまざまな可能性にもあふれたワンマン・ライヴだった。
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