Japanese
aquarifa
Skream! マガジン 2015年09月号掲載
2015.07.24 @渋谷WWW
Writer 吉羽 さおり
4月にリリースした3rdミニ・アルバム『マーニの秘密』を携えたツアー"~君の秘密を教えて~"が、渋谷WWWで最終日を迎えた。"あっという間の3ヶ月間。いろんなところを回ってきて、ここに戻って来れたのが嬉しい"という岩田真知(Vo/Gt)の言葉に、たくさんの観客で埋まった会場に歓声と拍手が響く。aquarifaにとっては、成長痛を伴いながらも次への扉を開き、バンドとしてとてもタフになった『マーニの秘密』という作品。ノイジーなサウンドにのって、岩田の透きとおったヴォーカルが会場を駆け抜ける「崩壊リカバリー」、そしてキラキラとした音の粒が降り注ぐような「ex)Wonderland」、エモーショナルなメロディのアクセントになるような松川真也(Gt)の鋭いギター・フレーズが冴える「Mirror」という、『マーニの秘密』からの曲を力強く連打し、まずは会場をaquarifaの世界観に閉じ込めていった。
今回のツアーでは、アルバム・タイトルの"秘密"にかけて、ツアー各地でその会場限定の曲、シークレット・ソングを披露してきたという。この最終日には、2012年にリリースされた1stミニ・アルバム『scene』から「farewell」がプレイされた。ポリリズム的な変拍子で、バンド・アンサンブルの妙味をきかせる「farewell」から続いて披露されたのが、2ndミニ・アルバム『月明かりのせいにして』からのスロウなナンバー「幼い靴」。丁寧に物語を紡いでいくかのようなリンタロウのドラミングとTAKUTOのベースに、松川のギターが泣きの色を添える。この日は最終日ということで、その他の会場でのシークレット・ソングもすべて披露。最近のライヴではなかなか演奏していなかった曲ばかりということもあって、ツアー・ファイナルらしいスペシャルなセットリストとなった。
昨夜はこのツアーのこと、ツアー先でファンからもらった言葉を思い起こし、寝つけなかったと語った岩田。そして"アルバムを出して、ツアーを回って本当によかった"と力強く、つけ加えた。『マーニの秘密』が、聴き手の心をグッと揺さぶり、深くコミュニケートしていく作品となったのは、岩田がヴォーカリストとして、ソングライターとして、意識が変わったことも大きい。轟音の中で埋もれるようにして内なる叫びを上げていたヴォーカルは、あなたにこの声/想いを伝えたいという明確な意思をもって、力強くエモーショナルに響くようになった。ライヴを重ね、ときにはうまくいかないステージがあっても、常に目の前にいる人々だったり、メンバーのことを強く意識するようになった。それがこのアルバムでの曲へと繋がっていった。曲の間にも"いつもその笑顔に救われています""出会ってくれてありがとう"と真摯に伝える姿は、とても印象的だった。
ライヴ後半には、11月にaquarifa企画による東名阪ツアー"まだ見ぬ君へ 応答セヨ"を開催することを発表し、またそのツアーにちなんだ新曲が披露された。ツアー・タイトルからも感じられる、ポジティヴで開放的なムードがそのまま曲になった馬力のあるバンド・アンサンブルは、aquarifaというバンドの今を伝える。そして、「その手をつなげたら」と「321」で迎えたエンディングで、観客の伸ばした手をがっちりと掴んで一緒にその先へと歩んで行くように、演奏が熱を帯びた。大きなラララのシンガロングとともに、増していった多幸感は、今の4人だからこそ奏でられるものだろう。
曲中での映像はもちろん、VJによる映像で会場内を丸ごと演出し、会場に入ると同時にaquarifaのファンタスティックな世界に足を踏み入れるような幻想的な舞台装置が用意され、スペシャルな空間作りにもこだわった美しいライヴ。また、秘密にちなんでリンタロウが秘密の告白をして会場を笑いで包んだりと、楽しさにも富んだステージだったが、何よりも4人がバンドとして大きな一歩を踏み出したことを感じるライヴだった。バンドとしても、4人の呼吸がぴたりと揃い、ツアーの手応えを感じながら完走した3ヶ月だっただろう。アンコールに登場したときの、とても晴れ晴れとした表情や、リラックスした空気には、そんな充実感がにじみ出ていた。"大事にしている曲を"と岩田が言って、「シロツメクサ」を、そして松川のキレのあるギターに観客のテンションがグッと上がる「switch」で、もう1度会場を興奮で包むとツアーの幕を閉じた。
- 1
LIVE INFO
- 2025.09.22
-
WtB
reGretGirl
OKAMOTO'S
古墳シスターズ
レイラ
Bye-Bye-Handの方程式
ビレッジマンズストア
Ryu Matsuyama
CENT
- 2025.09.23
-
水曜日のカンパネラ
ART-SCHOOL
Lucky Kilimanjaro
TOOBOE
リュックと添い寝ごはん
古墳シスターズ
Omoinotake
Kroi
TOKYOてふてふ
Plastic Tree
WtB
MUSE / MAN WITH A MISSION / go!go!vanillas
amazarashi
GRAPEVINE
YONA YONA WEEKENDERS
DYGL
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
Another Diary
adieu
竹内アンナ
Cody・Lee(李)
トゲナシトゲアリ
"TOKYO CALLING 2025"
- 2025.09.24
-
水曜日のカンパネラ
THE SMASHING PUMPKINS
ドミコ
UVERworld
Kroi
a flood of circle
Hump Back
shallm × sajou no hana
- 2025.09.26
-
This is LAST
the cabs
ドミコ
Age Factory
Aooo
Keishi Tanaka
MONO NO AWARE
トンボコープ
Base Ball Bear × ダウ90000
DYGL
OKAMOTO'S
SUPER BEAVER
otsumami feat.mikan
セックスマシーン!!
YONA YONA WEEKENDERS
- 2025.09.27
-
TOKYOてふてふ
amazarashi
アーバンギャルド
SCOOBIE DO
LACCO TOWER
Academic BANANA
The Birthday / 甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ) / 志磨遼平(ドレスコーズ) / GLIM SPANKY / TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
センチミリメンタル
LAUSBUB
Awesome City Club
NEE × CLAN QUEEN
Plastic Tree
This is LAST
LOCAL CONNECT
YOASOBI
TOOBOE
MONO NO AWARE
EGO-WRAPPIN' × 大橋トリオ
豆柴の大群
reGretGirl
cowolo
コレサワ
ExWHYZ
レイラ
INORAN
MAPA
LiSA
mudy on the 昨晩
WtB
キタニタツヤ
"ベリテンライブ2025 Special"
藤巻亮太
"TOKYO CALLING 2025"
- 2025.09.28
-
ナナヲアカリ
NEE × CLAN QUEEN/サイダーガール × トンボコープ
SCOOBIE DO
LACCO TOWER
TOKYOてふてふ
SUPER BEAVER
"いしがきMUSIC FESTIVAL"
cinema staff
ぜんぶ君のせいだ。
YONA YONA WEEKENDERS
コレサワ
SPRISE
Plastic Tree
YOASOBI
リュックと添い寝ごはん
EGO-WRAPPIN' × 大橋トリオ
Age Factory
WtB
TOOBOE
mzsrz
Broken my toybox
古墳シスターズ
RAY
"ベリテンライブ2025 Special"
"TOKYO CALLING 2025"
- 2025.09.30
-
打首獄門同好会
Hedigan's
緑黄色社会
MONOEYES
Mirror,Mirror
ヨルシカ
"LIVEHOLIC 10th Anniversaryseries~YOU MAY DREAM~"
- 2025.10.02
-
オレンジスパイニクラブ
THE ORAL CIGARETTES
感覚ピエロ
緑黄色社会
打首獄門同好会
Hump Back
たかはしほのか(リーガルリリー)
キュウソネコカミ
大森靖子
SHE'S
- 2025.10.03
-
INORAN
アイナ・ジ・エンド
reGretGirl
キタニタツヤ
挫・人間
ナナヲアカリ
Aooo
MONOEYES
eastern youth
Laura day romance
Kroi
KING BROTHERS
moon drop
すなお / TELLECHO
藤森元生(SAKANAMON)
OKAMOTO'S
Omoinotake
鋭児
Amber's
ぜんぶ君のせいだ。
WtB
- 2025.10.04
-
Appare!
水曜日のカンパネラ
フレデリック
reGretGirl
KANA-BOON
wacci
優里
YONA YONA WEEKENDERS
Cody・Lee(李)
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
ART-SCHOOL
irienchy × no more
藤森元生(SAKANAMON)
ExWHYZ
w.o.d. / ガガガSP / モーモールルギャバン / ZAZEN BOYS / 浪漫革命 ほか
LiSA
LACCO TOWER
ASP
終活クラブ
a flood of circle
トンボコープ
WtB
TOKYOてふてふ
僕には通じない
Rei
cinema staff
brainchild's
"PIA MUSIC COMPLEX 2025"
Bye-Bye-Handの方程式
indigo la End
- 2025.10.05
-
岸田教団&THE明星ロケッツ
水曜日のカンパネラ
ビレッジマンズストア
Omoinotake
LONGMAN
ExWHYZ
INORAN
フレデリック
優里
TOKYOてふてふ
アイナ・ジ・エンド
PIGGS
挫・人間
I Don't Like Mondays.
Hump Back / FIVE NEW OLD / 儀間建太(愛はズボーン) / 髭 / 石野卓球 ほか
WtB
キタニタツヤ
ザ・ダービーズ
Rei
a flood of circle
秋山黄色
PEDRO
セックスマシーン!!
LACCO TOWER
chilldspot
YONA YONA WEEKENDERS
moon drop
the telephones
東京初期衝動
LEGO BIG MORL
シド
羽深創太(GIOVANNI)
Cody・Lee(李)
"PIA MUSIC COMPLEX 2025"
Bye-Bye-Handの方程式
TOOBOE
indigo la End
the cabs
Czecho No Republic
- 2025.10.07
-
LONGMAN
緑黄色社会 × Aqua Timez
古墳シスターズ
FOO FIGHTERS
RELEASE INFO
- 2025.09.22
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
- 2025.10.08
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.22
- 2025.10.24
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号