Japanese
Dr.DOWNER
Skream! マガジン 2013年08月号掲載
2013.07.10 @代官山UNIT
Writer 岡本 貴之
1stアルバムに引き続き、後藤正文をプロデューサーに迎え制作された2ndアルバム『幻想のマボロシ』を、7月3日にリリースしたDr.DOWNER。そのレコ発ライヴが代官山UNITで行われた。競演には熱帯夜の代官山の夜をさらに熱くする、静カニ潜ム日々とThe SALOVERSの2組。開演前に流れるSEは、若いバンドにしては珍しく70年代風ロック・サウンドが中心。オーセンティックなブルース・ナンバーも流れている。客席には30代に近いファンの姿が多い。彼らが実力派バンドであることを伺わせているようだ。ステージ両端にはマーシャル・アンプが鎮座ましまして今か今かと開演を待ちわびている。とそんなことを考えていると、会場が暗転しDr.DOWNERのメンバーが登場。
メンバーがAngus Young(AC/DC)ばりの光るツノを客席に投げ込んで、ライヴがスタート。1曲目はニュー・アルバムのオープニング同様、「幻想のマボロシ」。メロコア調の演奏に、ロック・ギター・ヒーローな風貌をした高橋ケイタ(Gt)の、トレブリーなリフが特徴だ。2曲目の「悲しい歌が鳴り響く前に」ではタイトル通り悲しみが鳴り響く前に、小石トモアキ(Dr)が怒涛のドラミングで凄まじい磁場を発生させる。ライヴ前半で早くも爆発的に飛ばして行くバンドの姿は、各々が好きな音楽を体現してるかのようだ。Hi-STANDARD、GREEN DAY、LED ZEPPELIN、Johnny Winter、様々な音楽からの影響を感じさせる。
猪股ヨウスケ(Gt/Vo)が“こんな大きいところでレコ発なんて、どうしようかと思いました”と本音を話す。バンドで出す音とは対照的に謙虚なMCだ。そして曲はポップながらもバンドの爆発力は変わらない、「砂漠のサーカス」、「ロストホープ」とニュー・アルバムの曲を中心に。 曲が終わる度に鳴り続けるハウリングが妙に心地よい。“ぶっちゃけ僕ら200人位のライヴハウスを満員に出来ないバンドなんですが(笑)。どうしよう、死のうかなとか考えたんですけど(笑)、生きてて良かった!”に拍手喝采。
スラッシュ・メタルばりの怒涛のノリがUNITの床を這って全身を震わせた「10月」。そして「バビロンタウン」ではケイタがモニターの上に立ち煽る。猪股がギターでリフを刻み、メンバー全員が繰り出す爆音でバンドがひとつの音の塊と化したかのようだ。“こんな長くやるの久しぶりだから、早くも呂律が回らない(笑)”とののカミングアウトも(笑)。
曲は「レインボー」。演奏はハードだが曲はメロディアスで耳に馴染みやすい。サビでミラー・ボールが回る中、猪股が激しくスクリーム。あまりにも対照的な光景で思わずニヤリとしてしまった。「池子ライトニングサンダー」でケイタがスピーカー群の下でポーズを決めるとスタジアム・ロックのような光景が。そして待ってました!ギター・ソロのコーナー。空間系エフェクターで会場を幻想的に包み込むと、やぐら(?)の上まで登って観客を挑発!ケイタの存在はDr.DOWNERの大きな魅力のひとつだ。
ライヴは後半に差し掛かり、一際ポップで単純明快なロック「暴走列車」へ。ロックの楽しさが会場に溢れ、ダイヴも起こり、観客は両手を高く掲げて手拍子。ケイタはフロアに降りて観客の目の前でギターをかき鳴らし、さらに歓声を浴びている。これぞロック・バンドのライヴだ。「絶望はとっくに飽きたのさ」客席からシンガロングが起きる。実に力強く、印象的な曲だ。そして“今日はどうもありがとうございました!”と本編ラストの曲「毎日」。ラスト・ナンバーにふさわしい、憂いを帯びたハードなワルツとでも呼びたくなる楽曲だ。ステージを降りるメンバーに早くもアンコールの手拍子が起こる。
アンコールでは全国ツアーを行なうことを発表し、ギターでブルージーなワン・コードのリフを弾きながら曲は「ユーウツ祭りスタイル」、シャッフルのリズムが恍惚とする程のグルーヴを生み出して観客を踊らせる。アンコールでこのエネルギー。単純に凄い!さらにもう1曲「ライジング」。美しいメロディ・ラインだ。興奮したファンかと思いきや静カニ潜ム日々のヴォーカル川元氏が、星野サトシ(Ba)前のマイク・スタンドでコーラスするハプニングも発生!
凄まじくスキルの高い演奏とクオリティの高い楽曲に、いつの間にか惹きつけられ、夢中になっていた。もっと大きな会場で観たくなるスケールを感じるライヴ。ほぼニュー・アルバムの曲中心に行われたのは、今の楽曲に自信を持っているからこそ。今、ライヴを観ておくべきバンドとして、全てのロック・ファンに推薦したい。
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