Japanese
鯨木
Skream! マガジン 2025年02月号掲載
2024.12.28 @新宿FACE
Writer : 高橋 美穂 Photographer:五葉
注目の歌い手、鯨木が2024年12月28日に初のワンマン・ライヴ"KUJIRAGI 1st ONEMAN LIVE - 52Hz -"を開催した。"52Hz"が示しているのは、クジラの鳴き声の周波数。人間がキャッチできるクジラの鳴き声の周波数帯は、一般的に20Hz程度。しかし、52Hzという仲間のクジラがキャッチできない特殊な周波数帯で鳴く孤独なクジラがいるそうだ。その周波数を掲げたライヴに集ったオーディエンスは、まだ世の中に見つかったばかりである鯨木の特殊な才能を見事にキャッチした、ということだろうか。会場である新宿FACEは、ペンライトを掲げながら今か今かと鯨木の登場を待つ人たちで溢れていた。
客電が落ちると、手を振りながら鯨木が登場!"生身の鯨木"に、さっそく歓声が巻き起こる。まずはポップな「パノラマ」でフロアを温め"今日は楽しんでってください。ありがとうー!"と挨拶。話す声まで心地いいクリア・ヴォイスだ。赤い光の中で「花になって」を歌い、"行くぞ!"と煽りながら「ハングアウト」へ。初のワンマン・ライヴとは思えない、堂々としたパフォーマンスを見せる。
最初のMCから"めっちゃ歌詞飛ばした"、"水飲みますね"等、カッコ付けない素を曝け出す鯨木。"体調悪くなったらスタッフさんに言ってくださいね"という、優しさが垣間見える一言も。振りとコール&レスポンスの練習での大きなリアクションに嬉しそうな様子を見せてから本番となったアッパーな「TOXY!」、そして一転して大人っぽい「Ash blue」、ピアノが印象的な「カレンデュラ」と落ち着いた楽曲を畳み掛けてギャップに惹き込む。
このライヴの1曲目を当てる"セトリ予想キャンペーン"を"やった人いる?"と呼び掛けるも、思ったより少ない(!?)人数にしょんぼりする様子を見せた鯨木だったが、次の「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」(すりぃ)のカバーは大盛り上がり。「ハローとグッバイ」でもフロアに手の波を起こし、完全にオーディエンスのハートはガッチリ掴んでいた。あまりの熱演に"汗が一生分出てる"なんて呟いてしまうような状態に!
2024年を振り返り"『黎明』の中でも思い出の曲"と言って始まった「クライ」、そして"大阪に住んでいた頃の思い出の曲"だと言う「ためいきとショートホープ」も披露。その流れからオーディエンスにどこから来たのか問い掛けていくと、東京はもちろん、大阪や、バンド・メンバーの初穂(Dr)とナツメ ユウキ(Ba)の出身地である愛知、さらにはきこり(Gt)の出身地である徳島から来た人もいることが発覚! さらには海外から来たと言う人もいた。その感謝を届けるように「紗痲」(煮ル果実)のカバーでは、バンド・メンバーの派手なソロ回しも。最後に"楽しかったです"と感慨深げに伝えた鯨木は、「序章」をエモーショナルに響かせてステージを降りた。
熱い拍手に迎えられてアンコール。歌始まりの「ワンダープロローグ」で再登場し、その後はグッズ紹介でほのぼのとオーディエンスとコミュニケーション。"ずっとここに住み着きたい。お別れしたくない!"と言いながらも、出し尽くすように「ナイトルール」を歌い上げてエンディングを迎えた。
ステージから記念写真を撮り、バンド・メンバーと手を繋いで生声で"ありがとうございました!"と一礼。最後の最後に、それまでシリアスなMCをしなかった鯨木が、"僕等は「ひとり」じゃありません"と言い残したことが印象的だった。"ひとりきり"(「ハローとグッバイ」)だと思っていた僕等が集まった、"ひとり"じゃない夜。注目度は高まる一方だけれど、温かな距離感はそのままで進化してほしい――そう願わずにはいられないライヴだった。

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