Japanese
meiyo
Skream! マガジン 2025年02月号掲載
2024.12.11 @渋谷WWW
Writer : 山田 いつき Photographer:後藤壮太郎
令和のポップ・マエストロとして、数々のバズ・ソングを生み出しているシンガー・ソングライター meiyoが、12月11日に渋谷WWWにてワンマン・ライヴ"meiyo ONE-MAN LIVE in TOKYO「POP IDEA」"を開催した。
2023年12月にメジャー1stフル・アルバム『POP SOS』をリリースし、メジャー・デビュー後初となるワンマン・ライヴ"meiyo One-Man LIVE「POP SOS」"を開催したmeiyo。今回のライヴはそれから約1年ぶりとなる彼にとって待望のワンマンで、自身初の大阪での公演を経て行われた東京編にも多くのファンが駆け付けた。
開演前から会場に一笑いを起こしたユーモラスな影アナの後、定刻通りに暗転。古い映写機のカラカラ音をブリッジに、様々なアーティストの名曲を断片的に繋ぎ合わせたSEが流れ始める。ポップ史を彩ってきた有名曲というより、meiyo自身を形成してきたのであろうパーソナルな趣きを感じる選曲だ。
先に定位置についたサポート・メンバーのセッションに合流する形でmeiyoがステージに登場し、ダンサブルな「うろちょろ」でライヴの口火を切る。打ち込み主体の原曲を肉体的なバンド・サウンドに昇華しつつ、meiyo印のポップネスを惜しげもなく爆発させたライヴ・パフォーマンスは圧巻。久しぶりのワンマンにもかかわらずフロアとの掛け合いも完璧な仕上がりで、meiyoが観客に向けた"うれしい! たのしい! 大好き!"という粋な返しにも彼のJ-POP愛が垣間見えてニヤリとしてしまう。「ココロ、オドルほうで。」までほぼノンストップで6曲を演奏したmeiyoは"今日は嫌なことを思い出す暇もないくらい楽しませるアイディアをいっぱい考えてきました"と意気込んだ。
続くブロックでは、WEST.に提供した「まぁいっか!」、Adoに書き下ろした「クラクラ」を立て続けに初披露。二転三転するメロディ展開も楽々と乗りこなしていくのは、さすがコンポーザーといったところか。ここからはiPhoneで作ったリズム・トラックを使用したアコースティック・コーナーへ。meiyoはその場で女性客の声や会場のハンド・クラップを録音し、慣れた手つきでビートを作成。完成したリズム・トラックに乗せて披露されたのは、彼が人生で多大な影響を受けたと公言するシンガー・ソングライター KANのカバーだった。
数ある名曲の中からこの日歌われたのは2007年発表の「IDEA」。この曲はmeiyoにとって、公演名にも冠された"IDEA"という言葉に特別な想いを抱くきっかけになった曲だという。2023年11月、KANの訃報を受け、悲痛な心境とともに"先の世代にもKANさんの素晴らしき音楽、そのDNA的なものを繋げていく"と自身のSNSで綴っていたmeiyo。思えば、この日のライヴでは開場中の影アナに始まり、演出の細部に至るまで、KANへのリスペクトが散りばめられていた。KANが残した素晴らしいポップスの数々を後世に伝える――それが今の彼にとって何よりの原動力であり、令和のポップ・マエストロとしての使命なのかもしれない。
そしてそんなKANに大きく影響を受けた楽曲として「Cat Scat」を披露する流れに。難しいからワンコーラスだけ練習させてほしいと、meiyoは石本大介(Support Gt/Mani)、伊藤龍一郎(Support Gt/Cho)とともにアカペラで歌唱。恐らくそのリファレンスは「ほっぺたにオリオン」と推察するが、アカペラでのドゥーワップは12月という季節感も相まって「KANのChristmas Song」を彷彿とさせる。一向に終わる気配のないアカペラにマツイヒロキ(Support Ba)から"ワンコーラス長くねぇ!?"と野次られながらもフルで歌い切り会場は笑いと拍手に包まれた(その後リズム隊も交えて演奏された)。
たった2分間の小休憩を挟んで始まった後半戦は「ねぇよな」や「PAKU」といった中毒性抜群のセルフカバー曲を連投。続く「っすか?」では守屋優樹(Support Dr)を含むメンバー全員が楽器を置いて真顔でダンス(工藤静香「嵐の素顔」の振りも!)に興じる等、カオティックな世界観でフロアを魅了した。
ラスト・ブロックを前にmeiyoはポップについて、自分の中での定義と前置きしつつ"悲しいものとか、切ないものとか、悔しい気持ちとか......もちろん楽しい感情だって、嬉しい気持ちだって、その全部をきれいにまとめ上げたものというか......恥ずかしいこと言いますけど「宝物」だと思ってるんですよ"と熱い想いを語る。さらに"ということは僕に「宝物」をくれたアーティストたちがいるわけですよ。前回の「POP SOS(meiyo One-Man LIVE「POP SOS」)」ではポップに救われたってことだけを言ってたんですけど、今回は救われた上で、皆さんに僕の「宝物」を見てほしいなと思って。だからその「宝物」を一番いい状態でお見せするために、様々なアイディアを考えてきて、今日のイベントを作りました。それが「POP IDEA」ということでございます"と、このライヴに込めた想いをまっすぐに伝え、客席からは大きな拍手が沸き上がった。
そんな真摯な言葉から演奏されたのは、軽快なシャッフル・ビートに鼓舞される「希望の唄」。愛があればそれだけで充分だと歌うこの曲が「愛は勝つ」(KAN)へのアンサー・ソングのようにも聴こえてグッときてしまう。「いつまであるか」をエモーショナルに届けた後、meiyoは"本当にいつ何があるか分からないですよ、いろんな物事がね。だから僕はこれからも好きなものは好きと言い続けたい。ポップが大好き"と宣言。そして"ポップなビートで逃げ出したい"と明るく歌う「ビートDEトーヒ」で本編を締めくくった。
前名義のワタナベタカシとして音楽活動を始めてから来年の1月で10年を迎えるmeiyo。この日のアンコールでは、それを記念したmeiyoとワタナベタカシによるツーマン・ライヴの開催が発表されたほか、その前哨戦にもあたる新曲も届けられた。さらに本公演で演奏した楽曲をダイジェストで繋げた"全曲つなげ"なる力業も披露。実はこれ、KANのコンサートでは定番だった名物企画で、ライヴで演奏した全曲から何小節かずつをコンパクトに繋いで2分間程のメドレーにまとめ上げるというもの。ライヴに全く関係のない楽曲が紛れ込ませてあるのも本家同様で、今回は2024年を象徴する某バズ・ソングと某大御所アーティストの名曲2曲を見事にマッシュアップ。そして最後は、石本との2人編成で「あとがき」をしっとりと歌い上げ、約2時間のエンターテイメント・ショーは宝物のような余韻を残して幕を下ろしたのだった。
[Setlist]
1. うろちょろ
2. KonichiwaTempraSushiNatto
3. クエスチョン
4. レインボー!
5. HOPE!HOPE!HOPE!
6. ココロ、オドルほうで。
7. まぁいっか!
8. クラクラ
9. IDEA(KANカバー)
10. Cat Scat
11. ねぇよな
12. PAKU
13. っすか?
14. なにやってもうまくいかない
15. 希望の唄
16. いつまであるか
17. ビートDEトーヒ
En.1 新曲
En.2 STICKER!!!
En.3 全曲つなげ
En.4 あとがき
- 1
LIVE INFO
- 2026.01.23
-
Nikoん
ZAZEN BOYS
YOGEE NEW WAVES
YUTORI-SEDAI
マカロニえんぴつ
ドミコ
a flood of circle
吉井和哉
Chimothy→
Halujio
GRAPEVINE
ねぐせ。
Kroi
- 2026.01.24
-
VII DAYS REASON
"FUKUOKA MUSIC FES.2026 supported by Olive"
TOMOO
フラワーカンパニーズ
Nikoん
CENT
コレサワ
SCOOBIE DO
Mega Shinnosuke
ぜんぶ君のせいだ。
THE BAWDIES
Re:name
ヤバイTシャツ屋さん / 10-FEET / G-FREAK FACTORY / NUBO
AIRFLIP
LACCO TOWER
マカロニえんぴつ
ネクライトーキー
橋本 薫(Helsinki Lambda Club)
夜の本気ダンス
クジラ夜の街
eill
怒髪天
SOMOSOMO
VELTPUNCH
菅田将暉
ねぐせ。
RAY / ポップしなないで / 長瀬有花 / インナージャーニー ほか
- 2026.01.25
-
cowolo
Nikoん
"FUKUOKA MUSIC FES.2026 supported by Olive"
フラワーカンパニーズ
SCOOBIE DO
水曜日のカンパネラ
SPRISE
ぜんぶ君のせいだ
SPECIAL OTHERS
FIVE NEW OLD
くるり
キュウソネコカミ
ZAZEN BOYS
YOGEE NEW WAVES
クジラ夜の街
怒髪天
Appare!
mouse on the keys × Kuniyuki Takahashi
フィロソフィーのダンス
THE BACK HORN
菅田将暉
Chimothy→
- 2026.01.27
-
佐々木亮介(a flood of circle)×村松拓(Nothing's Carved In Stone)×蒼山幸子
吉井和哉
フラワーカンパニーズ
くるり
真山りか(私立恵比寿中学)
Nijiz
ネクライトーキー
- 2026.01.28
-
Nikoん
佐々木亮介(a flood of circle)×村松拓(Nothing's Carved In Stone)×蒼山幸子
KALMA / Maki / オレンジスパイニクラブ / PK shampoo
アーバンギャルド × 戸川 純
山本彩
ザ・クロマニヨンズ
- 2026.01.29
-
Nikoん
佐々木亮介(a flood of circle)×村松拓(Nothing's Carved In Stone)×蒼山幸子
THE LUMINEERS
山本彩
Awesome City Club
- 2026.01.30
-
Nikoん
go!go!vanillas
石崎ひゅーい
MAN WITH A MISSION / THE ORAL CIGARETTES / HEY-SMITH
KiSS KiSS
イイオルタナビ #005(ハク。 / First Love is Never Returned / FIVE NEW OLD)
Panorama Panama Town
East Of Eden
おいしくるメロンパン
MONO NO AWARE
Mirror,Mirror
くるり
NEE
YUTORI-SEDAI
indigo la End
- 2026.01.31
-
キュウソネコカミ
Nikoん
クジラ夜の街
夜の本気ダンス
めいちゃん
the band apart
吉井和哉
Mega Shinnosuke
YOGEE NEW WAVES
石崎ひゅーい
フラワーカンパニーズ
コレサワ
怒髪天
the paddles
cowolo
T.N.T
橋本 薫(Helsinki Lambda Club)
the telephones
マカロニえんぴつ
TOMOO
THE BAWDIES
松永天馬(アーバンギャルド)
NakamuraEmi
くるり
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
indigo la End
- 2026.02.01
-
Nikoん
夜の本気ダンス
古墳シスターズ
go!go!vanillas
めいちゃん
the paddles
bokula.
クジラ夜の街
ガラクタ
cowolo
日食なつこ / レトロリロン / Penthouse
橋本 薫(Helsinki Lambda Club)
East Of Eden
Keishi Tanaka
怒髪天
KiSS KiSS
コレサワ
マカロニえんぴつ
ZAZEN BOYS
SCANDAL
ザ・クロマニヨンズ
CYNHN
SUPER BEAVER
- 2026.02.03
-
MY BLOODY VALENTINE
暴動クラブ ※振替公演
- 2026.02.04
-
有村竜太朗
bokula.
MY BLOODY VALENTINE
may in film
KANA-BOON
LEGO BIG MORL
AUTECHRE
桃色ドロシー
フラワーカンパニーズ
- 2026.02.05
-
有村竜太朗
Nikoん
bokula.
ハク。
umbrella
AUTECHRE
ザ・クロマニヨンズ ※振替公演
Age Factory × シンガーズハイ
LiVS
a flood of circle
桃色ドロシー
- 2026.02.06
-
the band apart
Nikoん
ハク。
YOGEE NEW WAVE
DENIMS
CENT
SOMOSOMO
KANA-BOON
"DREAMLAND - ALL NIGHT GIG & PARTY -"
小林私
MY BLOODY VALENTINE
- 2026.02.07
-
the telephones
bokula.
コレサワ
Vaundy
夜の本気ダンス
Dannie May
マカロニえんぴつ
SUPER BEAVER
ZAZEN BOYS
Who-ya Extended
ラックライフ
GANG PARADE / ExWHYZ / ASP / 豆柴の大群 ほか
THE BACK HORN
Chimothy→
ザ・クロマニヨンズ
ぜんぶ君のせいだ
SCANDAL
千也茶丸
桃色ドロシー
The Florist
S.Yuya(シド)
YOGEE NEW WAVES
mudy on the 昨晩
tacica × The Novembers × People In The Box
ハンブレッダーズ
鶴
eill
RELEASE INFO
- 2026.01.23
- 2026.01.25
- 2026.01.26
- 2026.01.27
- 2026.01.28
- 2026.01.29
- 2026.01.30
- 2026.01.31
- 2026.02.04
- 2026.02.06
- 2026.02.07
- 2026.02.09
- 2026.02.10
- 2026.02.11
- 2026.02.13
- 2026.02.18
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
KULA SHAKER
Skream! 2026年01月号



















