Japanese
Little Parade
Skream! マガジン 2022年11月号掲載
2022.10.08 @LIQUIDROOM ebisu
Writer 山口 哲生 Photo by 長谷川明
元Aqua Timezの太志(Vo)によるソロ・プロジェクト、Little Paradeが、全国6都市を回るツアー"Little Parade Process Of Progress tour 2022"を開催した。タイトルにある"Process Of Progress"は、直訳すると"進化の過程"という意味だが、ツアー最終日となったLIQUIDROOM ebisuで、彼はまさにその言葉通りのステージを繰り広げた。
ライヴは「色彩の行方」からスタート。瑞々しく爽快感のあるバンド・サウンドの上で伸びやかな歌声を放つと、続く「on the BLEACHers」では、変拍子を交えたヒリついた音像と共に力強く歌を走らせ、エレクトロ要素を削除する形でライヴ・アレンジされた「群雨」では、キーボードが奏でるセンチメンタルな旋律に寄り添いながら、孤独を吐露していく。
ライヴ序盤はそんなパワフルな構成になっていたのだが、この日のステージで強く心に残ったのは、温かみのあるサウンドであり、歌だった。「太陽と土と花水木」では、アコースティック・ギターと鍵盤ハーモニカの音色、そしてオーディエンスの手拍子が華やかに楽曲を彩り、アップテンポな「long slow distance」を柔らかな歌声で紡いでいく。また、この日はカバーとして、今井美樹「空に近い週末」、松田聖子「瑠璃色の地球」、Sam Smith「I'm Not The Only One」、斉藤和義「歌うたいのバラッド」の4曲が披露されたが、どれもグッド・メロディが残るミディアム~スロウ・ナンバーを中心にセレクト。そんなところからも、これまで以上に"歌"という表現に真正面から向き合っていこうとしている姿が垣間見えた。
そんな彼の今の姿勢は、最新曲に非常に強く表れている。Little Paradeは12月21日に3rdミニ・アルバム『感情特急』をリリースすることを発表していて、この日のライヴで数曲が披露されたのだが、メロディとアンサンブルがドラマチックに展開していく先行配信曲「すみれ色の夜」や、切なさに満ちた「晩秋のトロイメライ」では、ファルセットを交えた美しいフェイクを織り込むなど、どれも彼の歌が強く残るものばかり。まさに次へと進もうとしているその過程(=Process Of Progress)をダイレクトに感じられるようなステージになっていた。
しかし、"進化"という言葉には、過去をすべて塗り替えてアップデートしていくようなイメージを自然と思い浮かべるが、太志がしようとしている進化は、それとは少し違っている。彼の進化は、不要になった過去と決別するためのものではなく、大切な過去を抱えながら歩み続けていくというものだ。"Aqua Timezが解散して一番最初に作った曲"と話した「ユニコーンのツノ」には解散当時の心境が、「寂恋」には"きちんと、あの日を引きずりながら"前を向いて進んでいこうとしている心境が綴られているのだが、太志の今の胸中が際立って色濃く表れていたのが「ウィスキー」だった。この曲は、亡くなった父へ向けた思いを綴ったポエトリー・リーディングが軸になっていて、ステージに張り渡された白熱電球がまるで夜空に瞬く星のように灯るなか、太志は時に天を仰ぎながら、時に俯きながら、言葉を連ねていく。その曲の最後、太志は音源には収録されていないメッセージを、客席に向けて力強く語り掛けていた。その言葉でこのレポートを結ぼうと思う。まもなく到着する最新作『感情特急』を楽しみに待ちたい。
"俺たちには音楽がある。どこにだってある。東京だけじゃなくあなたの地元にも、俺が(地元の)岐阜に帰っても音楽はある。今もAqua Timezは聴こえてくる。Little Paradeで歌っていきます。どうもありがとう"
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