Japanese
AMEFURASSHI
Skream! マガジン 2022年07月号掲載
2022.05.28 @KANDA SQUARE HALL
Writer 宮﨑 大樹 Photo by 笹森健一
ももいろクローバーZや私立恵比寿中学、B.O.L.Tらが所属する"スターダストプラネット"の4人組、AMEFURASSHI。彼女たちが2ndアルバム『Drop』を携えて回ったツアーのファイナルが、KANDA SQUARE HALLで開催された。
SEとして「BAD GIRL-Maozon REMIX-」が重低音で流れ出し、観客の身体を刺激する。大型のLEDパネルが4台並び、クラブを思わせる煌びやかなステージも相まって、メンバー登場前からすでにクールでアーティスティックな雰囲気が醸し出されていた。
AMEFURASSHIの最新アルバム『Drop』は、近作で彼女たちが軸として見いだしてきたシティ・ポップ、EDMをベースに、R&Bをはじめとしたチャレンジも取り入れ、最新のAMEFURASSHIを詰め込んで提示した傑作だ。そんなアルバムの世界観を余すところなく堪能できるように、ライヴはアルバムの収録曲順通りに進行していく構成になっていた。1曲目は初披露のグルーヴィなポップ・チューン「ARTIFICIAL GIRL」。ヘッドセットで登場した4人は、キレのあるダンスを見せながら、英語の発音までこだわった確かな歌唱力でフロアを魅了していく。市川優月のラップが躍動し、バチっと決まったところも痛快だった。
アルバムのリードで、トラップを取り入れた楽曲「DROP DROP」から、「BAD GIRL」、「Lucky Number」へと続けていくが、パフォーマンスと楽曲のクオリティの高さに見入ってしまって、ついついメモを取るのを忘れてしまいそうなほどに引き込まれる。こういうライヴができるグループはシーンにもそう多くはいないだろう。彼女たちは始動から4年目になるが、すでに唯一無二の存在感、光を放っていた。
雨が打つ音と、虚しく鳴り響く電話のコール音が流れると、2ndリード曲の「Blue」へ。鬱屈した大人の恋愛を綴ったR&Bのこの曲を、20歳前後の4人はアンニュイな雰囲気たっぷりに歌いあげる。続いて披露したAMEFURASSHIの最近の動向をひとつのドラマに見立てたという「Drama」での、小島はなのハイトーン・ヴォイスは大きな見せ場のひとつだったし、幕間のVJ映像からシームレスに移行した「SENSITIVE」への流れも実にクールで見どころ満載。かわいさとカッコ良さが同居する「MICHI」でハンドクラップを起こし、さらにアッパーなダンス・ナンバー「DISCO-TRAIN」を届けると、フロアはグッと熱を帯びる。ガール・クラッシュだけじゃない、ライヴ・アイドルならではの熱量のあるパフォーマンスもAMEFURASSHIの魅力だ。壮大なピアノ・バラード「UNDER THE RAIN」では、じっくりと聴かせて緩急をつけるあたりも隙がない。"肌に当たる冷たさも/もっと強くなるためだったんだ/雨は晴れて/虹が掛かった/君とならたどり着けそう"――そう歌う彼女たちの目線は、このアルバムのタイミングで表記を"アメフラっシ"から改め、音楽的に軸を据えたAMEFURASSHIとしてのこれから、希望に満ちた日々をしっかり捉えていたように思えた。そうして、アルバムの中で異彩を放つオートチューンを効かせた1曲「MOI」でライヴ前半戦は締めくくり。あっという間のアルバム全曲披露だった。
ここで本日初めてのMCへ。テンション高め、且つ脱力感があるやりとりは等身大の4人を感じられるが、集まってくれた多くのファンに向けては心からの感謝を表す。鈴木萌花が"アルバム『Drop』がなんとオリコンデイリーランキング1位を取りました!"と発表すると、会場は拍手に包まれ、お祝いムードのまま4人がペンライトを握り、力強く疾走感のある「Rain Makers!!」で後半戦が始まった。
既発曲で構成された後半は、グループにとって音楽的な転機になったダンス・ナンバー「メタモルフォーズ」や、市川優月のデス・ヴォイスまで飛び出してしまうアグレッシヴなロック・チューン「ハイ・カラー・ラッシュ」など、前半とはまったく別のグループを観ているかのような振れ幅で、熱量高く突き抜けていく。とりわけ、愛来のソロ歌唱で始まり、徐々にメンバーが合流していった「Over the rainbow」では芸術性の高いステージングを見せてくれた。本編最後は「Staring at You」。コール&レスポンスをジェスチャーだけで実現し、コロナ禍の制限にも負けじと一体感を生み出すと、厚みのあるユニゾンで"君への希望"を歌ってライヴは幕を閉じた。
振れ幅の広さで、いい意味で翻弄されっぱなしのライヴだったが、アンコールのラストの「明後日の方向へ走れ」でキャッチーなポップスが届けられると、"あぁ、そういえばAMEFURASSHIはアイドルだったなぁ"と、1周して思い出した。それぐらいに、クールでありながら熱く、カッコいいのにかわいい、何よりアーティスティックな魅力溢れる公演だったのだ。
[Setlist]
1. ARTIFICIAL GIRL
2. DROP DROP
3. BAD GIRL
4. Lucky Number
5. Blue
6. Drama
7. SENSITIVE
8. MICHI
9. DISCO-TRAIN
10. UNDER THE RAIN11. MOI
12. Rain Makers!!
13. メタモルフォーズ
14. ハイ・カラー・ラッシュ
15. フロムレター
16. Over the rainbow
17. Staring at You
En1. グロウアップ・マイ・ハート
En2. 雑踏の中で
En3. 明後日の方向へ走れ
AMEFURASSHI
LIVE INFORMATION
"AMEFURASSHI SONG & DANCE Vol.1"
6月24日(金)東京 白金高輪 SELENE b2
OPEN 19:00 / START 19:30
[チケット]
一般チケット スタンディング:¥5,000(税込/入場時D代別)
女性エリアチケット スタンディング:¥3,500(税込/入場時D代別)
学生チケット スタンディング:¥3,500(税込/入場時D代別)
■プレイガイド一般発売
6月11日(土)10:00~
チケットはこちら
"梅雨祭 2022"
7月3日(日)東京 Shinjuku BLAZE
[昼の部] OPEN 13:30 / START 14:00
[夜の部] OPEN 18:30 / START 19:00
[チケット]
一般チケット スタンディング:¥5,000(税込/入場時D代別)
女性エリアチケット スタンディング:¥3,500(税込/入場時D代別)
学生チケット スタンディング:¥3,500(税込/入場時D代別)
■プレイガイド一般発売
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