Overseas
MOTION CITY SOUNDTRACK
2013.02.20 @恵比寿LIQUIDROOM
Writer 山口 智男
目下の最新アルバム『Go』のリリースから8ヶ月。MOTION CITY SOUNDTRACK(以下MCS)の単独来日公演がついに実現した。昨年の7月、NANO-MUGEN FES.でアコースティック・セットを見ていたせいか、そんなに久しぶりという意識なかったのだが、よくよく考えてみると、単独来日としては実は3年ぶりである。BEAT CRUSADERSと共演したその前回も見ているのだけれど、今回のライヴはこれまでとちょっと違った印象……いや、あくまでもその時の感じ方の話なので、それが果たして正しいかどうか甚だ心もとないところはあるのだけれど、今回の来日公演をきっかけに僕の中にあるMCSというバンドのイメージはちょっと違うものになった。
もっともバンドの本質的な魅力は何も変わっていない。アメリカよりも日本にいる時のほうが落ち着けるという心優しきフロントマン、Justin Pierre(Vo/Gt)をはじめ、MCSのメンバーたちは1曲目の「Attractive Today」からいつも通り熱演を繰り広げた。Justinなんて1曲目からメガネをふっとばすはりきりよう。メガネを拾ってから演奏した2曲目の「Broken Heart」では早くも観客がシンガロング。それに気を良くしたのか、“アリガトゴザイマス。僕タチハモーション・シティ・サウンドトラックデス”とJustinは日本語で挨拶。その後もバンドは「Coma Kid」「Her Words Destroyed My Planet」「This Is For Real」と快調に曲を披露。手堅いプレイで演奏を支えるJoshua Cain(Gt)、Matt Taylor(Ba)、Tony Thaxton(Dr)。そしてマイクがなくても常に全力で歌いながら、いろいろな音色で演奏にアクセントを加え、観客を煽るJesse Johnson(Key)。それぞれが演奏とともにその個性をアピールした。
因みに、Justinと同じように『Veronica Mars』の大ファンだった僕は「Her Words Destroyed My Planet」の“I fell asleep watching Veronica Mars again”というフレーズを聴くたび、ぐっと来てしまうのだった。思うにKhristen Bellは『Veronica Mars』の頃が1番輝いていたんじゃないか。いや、『Heroes』のElle Bishop役もよかったな……おっと、話が脱線した。
中盤、興奮しすぎた男性ファンが“ジャスティーン!ジャスティーン!!”と叫ぶと、Justinは“That's my name!”とジョークを飛ばした。その後もその男性ファンは懸命にJustinに話しかけ、次の曲を演奏しはじめるタイミングを逃したJustinが“Talk to you later.”となだめるヒトコマも。その様子が何とも微笑ましかった。
セットリストは『Go』の収録曲に偏らず、懐かしい曲も含め、これまでリリースしてきた5枚のアルバムからまんべんなく選曲。MCSってこんなにたくさん胸にしみるエモいレパートリーを持っていたのかと改めて感心させられた。「My Favorite Accident」「Point Of Extinction」、アンコールでやった「Disappear」など、フロアー全体が波打つように盛り上がる曲もあったが、全体の印象としては、どちらかと言うと、そういう胸にしみるエモいメロディをじっくりと聴かせるようなライヴだったように思う。
みんなで大暴れしながら楽しむバンドという僕がこれまで抱いていたイメージは勘違いだったのか。それとも今回のライヴが現在の彼らなのか。ともあれ、円熟味という言葉も浮かぶ演奏をうっとりと聴いていると、さすがに終盤、バンドはそれまでとは明らかにギアが入れ替わったことを思わせる演奏でぐいぐいと盛り上げ、観客の興奮が最高潮に達したところでライヴは終了。アンコールを含め、1時間強の演奏時間は若干短いようにも感じられたし、“あれだけ盛り上げておいてここで終わり?!もうちょっと聴かせてよ!”とも思ったが、帰る道々、“もうちょっと聴きたい”という気持ちを持ち帰りながらライヴの余韻を味わうのは、なかなか気分のいいものだった。
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.27
-
YOASOBI
錯乱前戦
Damiano David(MÅNESKIN)
- 2025.10.28
-
終活クラブ
SIX LOUNGE
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
吉澤嘉代子
藤巻亮太
超能力戦士ドリアン
サニーデイ・サービス × NOT WONK
リュックと添い寝ごはん
- 2025.10.29
-
吉澤嘉代子
Damiano David(MÅNESKIN)
amazarashi
キュウソネコカミ
moon drop
怒髪天
- 2025.10.30
-
超☆社会的サンダル
LONGMAN
YOASOBI
凛として時雨
夜の本気ダンス
キュウソネコカミ
SIX LOUNGE
打首獄門同好会
Nikoん × Apes
挫・人間
- 2025.10.31
-
すなお
ExWHYZ
吉澤嘉代子
東京スカパラダイスオーケストラ
LONGMAN
YOASOBI
ガガガSP
フリージアン
FINLANDS
Newspeak
夜の本気ダンス
go!go!vanillas
超能力戦士ドリアン
インナージャーニー
岸田教団&THE明星ロケッツ
ポップしなないで
RAY
アイナ・ジ・エンド
- 2025.11.01
-
東京スカパラダイスオーケストラ
怒髪天
PIGGS
超☆社会的サンダル
ポルカドットスティングレイ
MONOEYES
シド
LACCO TOWER
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
LiSA
Omoinotake
"ボロフェスタ2025"
ドミコ
TOKYOてふてふ
Dannie May
SIX LOUNGE
hockrockb
go!go!vanillas
osage
RADWIMPS
The Biscats
brainchild's
ぜんぶ君のせいだ。
INORAN
chilldspot
moon drop
インナージャーニー
KANA-BOON
AFTER SQUALL
松永天馬(アーバンギャルド)
NANIMONO
愛美
CYNHN
DeNeel
kobore
the cabs
離婚伝説
[Alexandros] / WANIMA / UNISON SQUARE GARDEN / くるり ほか
- 2025.11.02
-
osage
OKAMOTO'S
PIGGS
HEP BURN
秋山黄色
吉澤嘉代子
MONOEYES
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
離婚伝説
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
"ボロフェスタ2025"
KING BROTHERS
wacci
Laura day romance
PIXIES
Devil ANTHEM.
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
Dannie May
ぜんぶ君のせいだ。
INORAN
キタニタツヤ
moon drop
KANA-BOON
AIRFLIP
ハンブレッダーズ×秀吉×囲碁将棋
羊文学 / sumika / クリープハイプ / マルシィ ほか
私立恵比寿中学
The Biscats
WtB
:[Alexandros] / 10-FEET / go!go!vanillas / マカロニえんぴつ ほか
bokula.
- 2025.11.03
-
irienchy × no more
NANIMONO
秋山黄色
フレデリック
怒髪天
OKAMOTO'S
東京スカパラダイスオーケストラ
Devil ANTHEM.
ポルカドットスティングレイ
セックスマシーン!!
キタニタツヤ
シド
LiSA
"ボロフェスタ2025"
yama
キュウソネコカミ
愛美
brainchild's
藤巻亮太
AIRFLIP
私立恵比寿中学
Bye-Bye-Handの方程式
moon drop
SCOOBIE DO
the telephones
フラワーカンパニーズ
清 竜人25
THE BACK HORN
凛として時雨
Age Factory
hockrockb
LACCO TOWER
阿部真央
- 2025.11.06
-
RADWIMPS
古墳シスターズ
ねぐせ。
超能力戦士ドリアン
吉澤嘉代子
TENDOUJI
東京スカパラダイスオーケストラ
THE SPELLBOUND
LEGO BIG MORL
LONGMAN
キュウソネコカミ
フィロソフィーのダンス
夜の本気ダンス
GLIM SPANKY / 神はサイコロを振らない / レトロリロン
礼賛
ブランデー戦記
- 2025.11.07
-
YONA YONA WEEKENDERS
コレサワ
Rei
SIX LOUNGE
古墳シスターズ
あたらよ
Chimothy→
NANIMONO
超能力戦士ドリアン
崎山蒼志
ザ・シスターズハイ
MONOEYES
インナージャーニー
PompadollS
LEGO BIG MORL
androp
reGretGirl
終活クラブ
フレデリック
DOES
brainchild's
LUCKY TAPES
大橋ちっぽけ
BLUE ENCOUNT
- 2025.11.08
-
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
ねぐせ。
FINLANDS
フラワーカンパニーズ
NANIMONO
Rei
SCOOBIE DO
打首獄門同好会
離婚伝説
PIGGS
終活クラブ
東京スカパラダイスオーケストラ
moon drop
キュウソネコカミ
eastern youth
wacci
Cody・Lee(李)
フレデリック
osage
怒髪天
優里
ASH DA HERO
irienchy × no more
パスピエ
MONO NO AWARE / ウルフルズ / Jeremy Quartus(Nulbarich) / SIRUP ほか
向井秀徳 / the band apart / ラブリーサマーちゃん / サニーデイ・サービス / 石野卓球 ほか
ザ・シスターズハイ
藤巻亮太 / SHE'S / SOIL&"PIMP"SESSIONS / 寺中友将(KEYTALK) / CENT ほか
ビレッジマンズストア
- 2025.11.09
-
コレサワ
Mrs. GREEN APPLE
Laura day romance
ねぐせ。
NANIMONO
SUPER BEAVER
フラワーカンパニーズ
あたらよ
ズーカラデル
osage
FINLANDS
SCOOBIE DO
MONOEYES
Devil ANTHEM.
崎山蒼志
打首獄門同好会
キタニタツヤ
リュックと添い寝ごはん
LUCY
水平線
KANA-BOON
ラックライフ
暴動クラブ
東京スカパラダイスオーケストラ
chilldspot
インナージャーニー
ドミコ
森 翼
PompadollS
Appare!
キュウソネコカミ
eastern youth
Cody・Lee(李)
BLUE ENCOUNT
優里
岸田教団&THE明星ロケッツ
Rhythmic Toy World / BIGMAMA / LACCO TOWER / kobore ほか
ASIAN KUNG-FU GENERATION / SHISHAMO / 水曜日のカンパネラ / TENDRE ほか
シド
"四星球放送局FESTIVAL"
Dannie May
a flood of circle
センチミリメンタル
怒髪天
- 2025.11.11
-
PEDRO
Age Factory×ジ・エンプティ
BIGMAMA
Laughing Hick
SAKANAMON
僕には通じない
Ado
RELEASE INFO
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
- 2025.11.07
- 2025.11.09
- 2025.11.10
- 2025.11.11
- 2025.11.12
- 2025.11.14
- 2025.11.17
- 2025.11.18
- 2025.11.19
- 2025.11.21
- 2025.11.26
- 2025.12.03
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
暴動クラブ
Skream! 2025年10月号
















