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DISC REVIEW

Japanese

Who I Am

milet

『Who I Am』

Release Date : 2020-12-02
Label : SME

穏やかなメロディから重厚なバンド・サウンドのサビへ向かうアレンジと、声の変化に自分の存在意義を確認する様を体感できる表題曲。スケールの大きさや転調などワンオクToru(Gt)のプロデュースも聴きどころだ。対照的に話すニュアンスに近いハスキーなAメロから、駆け上がっていくダイナミズムを感じられるバラード「The Hardest」、アトモスフェリックなエレクトロ・サウンドと、軽快且つテクニカルなVoが楽しい「One Touch」、共作者 Mick Cooganとの語りの掛け合いが映画的なニュアンスを添える「Ashes」、マンウィズのBa/Cho Kamikaze Boy提供「Grab the air」の、BOOM BOOM SATELLITES中野雅之リミックスまでレンジの広さを堪能できる。(石角 友香)


Related DISC REVIEW

絆ノ奇跡 / コイコガレ

アニメ"「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編"のOP主題歌として、MAN WITH A MISSIONとmiletという異色タッグが実現した「絆ノ奇跡」。「コイコガレ」は同アニメのED主題歌であり、こちらは"鬼滅の刃"で「炎」(LiSA)や劇判などを手掛けてきた梶浦由記が作詞作曲を手掛け、マンウィズと共に編曲をしたスペシャルなタッグになっている。アニメの世界観を意識し和楽器のエッセンスを用いるなど、miletのヴォーカルとの掛け合いがドラマチックな「絆ノ奇跡」が迸るバンド・サウンドが軸になっているのに対して、「コイコガレ」の梶浦×マンウィズ×miletの掛け算は新鮮。ストリングスが先頭を走り、そこにギターやそれぞれのヴォーカルが有機的に絡む。エモーショナルでいて、先の読めない緊張感も並走するヒリヒリする爆発感が妙味だ。(吉羽 さおり)


Who I Am

穏やかなメロディから重厚なバンド・サウンドのサビへ向かうアレンジと、声の変化に自分の存在意義を確認する様を体感できる表題曲。スケールの大きさや転調などワンオクToru(Gt)のプロデュースも聴きどころだ。対照的に話すニュアンスに近いハスキーなAメロから、駆け上がっていくダイナミズムを感じられるバラード「The Hardest」、アトモスフェリックなエレクトロ・サウンドと、軽快且つテクニカルなVoが楽しい「One Touch」、共作者 Mick Cooganとの語りの掛け合いが映画的なニュアンスを添える「Ashes」、マンウィズのBa/Cho Kamikaze Boy提供「Grab the air」の、BOOM BOOM SATELLITES中野雅之リミックスまでレンジの広さを堪能できる。(石角 友香)


Prover / Tell me

ハスキーで海外のR&B系ヴォーカリストのような存在感を持つ声で異彩を放つmilet。桑田佳祐がデビュー曲を2019年邦楽シングルの1位に選出したほどだ。早くも5作目のEPである今回。"証明者"を意味する「Prover」は力強いピアノ・リフが刻まれ、神聖な空気を醸すエレクトロニックなサウンドも相まってアンセム的な説得力がある。ここでも硬質でいて柔軟という両面を兼ね備えた声の力が際立っている。一方の「Tell me」は一転、光を感じるメロディやサウンドのテクスチャーで、少し甘く鼻にかかる声の魅力にとらわれる。c/wは「Your Light」のエレクトロ/R&Bのクールさ、「レッドネオン」のスケールのあるフォーキーさなどレンジは広いが、伝える意志に満ちた毅然とした歌が1本の筋を通す。(石角 友香)


inside you EP

2018年から本格的に音楽活動を始め、『inside you EP』でデビューを果たす、彗星の如く現れた新人シンガー・ソングライター、milet。デビュー作にもかかわらず、竹内結子主演ドラマ"スキャンダル専門弁護士 QUEEN"OPテーマなど、収録曲のほとんどがタイアップ曲であることからも彼女への注目度の高さが窺える。表情豊かなハスキーで厚みのある歌声に、ドラマを観ていて心を奪われた人も多いはず。さらに、思春期をカナダで過ごした彼女の流暢な英語詞を織り交ぜた歌詞や、一度聴いたら頭から離れなくなるメロディなど、ソングライティングの才も抜群。未だヴェールに包まれている部分が多いmiletだが、聴けば聴くほど彼女について知りたくなる、圧倒的な存在感を放つ楽曲が揃っている。(渋江 典子)