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DISC REVIEW

Overseas

Whokill

TUNE-YARDS

『Whokill』

Release Date : 2011-05-04
Label : ホステス

生っぽい打楽器の音がループしたかと思ったら、いきなりシンセが切れ込み高揚感が上がり、吹奏楽器が楽しげな雰囲気を演出し、女性ヴォーカルがハミングする......。オープニング・ナンバー「My Country」でいきなり驚かされたこのスタイルを、どう表現したらいいのだろうか。M.I.Aのトライバルな感覚や、民族音楽なども取り込んで音楽の新たな可能性を見せたBjorkなど、ダンサブルで革新性を持った音楽と通じるものをTUNE-YARDSからは感じる。それとともに強烈な印象を与えるのが、このソロ・プロジェクトの主宰者Merrill Garbusの声の力。高音から低音、打楽器のようなリズムを奏でる声から穏やかなウィスパー・ヴォイスまで使い分ける多彩なヴォーカル・ワーク。そして、「Powa」や「You Yes You」のソウルフルさ。実験的かつ、"魂"を熱くする力がこの音楽にはある。(道明 利友)


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この春はARCADE FIREのオープニング・アクトとしてUSツアーに帯同した、tUnE-yArDsことMerrill Garbus。カリフォルニアを拠点に活動をする彼女の面白さは、アーティスティックで実験性に富んだハイブリッドなサウンドを、カラフルで、子どもたちをもワクワクさせるようなリズミカルでハッピーな音楽へと昇華してしまうこと。トライバルなビートや、隙間のたっぷりとあるサウンド、多重性のあるコーラスを巧みに組み合わせながら、ダンサブルなハレのサウンドを生みだし、また変則ビートやポリリズムでチルアウトさせる。楽器は最小限、リズム、ビートのバリエーションで、これほど色のある世界が描けるものかと気づかされる。MVなどで窺える彼女のファンキーなキャラクター、そしてパワフルな歌もビートをポップに彩っている。(吉羽 さおり)


Whokill

生っぽい打楽器の音がループしたかと思ったら、いきなりシンセが切れ込み高揚感が上がり、吹奏楽器が楽しげな雰囲気を演出し、女性ヴォーカルがハミングする......。オープニング・ナンバー「My Country」でいきなり驚かされたこのスタイルを、どう表現したらいいのだろうか。M.I.Aのトライバルな感覚や、民族音楽なども取り込んで音楽の新たな可能性を見せたBjorkなど、ダンサブルで革新性を持った音楽と通じるものをTUNE-YARDSからは感じる。それとともに強烈な印象を与えるのが、このソロ・プロジェクトの主宰者Merrill Garbusの声の力。高音から低音、打楽器のようなリズムを奏でる声から穏やかなウィスパー・ヴォイスまで使い分ける多彩なヴォーカル・ワーク。そして、「Powa」や「You Yes You」のソウルフルさ。実験的かつ、"魂"を熱くする力がこの音楽にはある。(道明 利友)