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LIVE REPORT

Japanese

MINT mate box / DIALUCK / パルプ・フィクション (O.A)

Skream! マガジン 2018年08月号掲載

パルプ・フィクション

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2018.06.20 @下北沢LIVEHOLIC

秦 理絵


LIVEHOLIC 3周年イベントのVol.12は、DIALUCKとMINT mate boxという女性ヴォーカルが集ったツーマン。まず、オープニング・アクトとして、男女混成3人組バンド、パルプ・フィクションが登場した。ディーヴァ系シンガーの影響も受けていそうな女性ヴォーカル、朝倉沙枝(Vo/Gt)が紡ぐパワフルな歌声に耳を奪われる「サンセット」からライヴはスタート。岡元巽希(Ba)、堀江風希(Dr)に加えて、サポート・ギターを加えた4人編成による衝動的な演奏が印象的だ。変拍子を駆使した複雑なアンサンブルに朝倉の広い音域を最大限に生かした「トレーラー」、ファンキーなグルーヴで踊らせた「春風」など、次々に表情を変える楽曲にはメンバーのバックボーンにも強い興味が湧く。そのタイトルのとおり、列車が加速するようにテンポを上げてゆくラスト・ナンバー「急行列車」まで、豊かな表現力で心を踊らせるアクトだった。


電飾でステージを美しく飾りつけてステージに現れたのは、DIALUCK。HARU(Vo/Gt)、Kanatama(Ba)とサポート・メンバーのKOHD(key)、藤﨑城介(Dr)が奏でる、オルタナティヴで浮遊感のある「Daydream」で緩やかにライヴをスタートした。このライヴの2日前に大阪北部地震が起こったことを受けて、"大阪がケガをしてしまって、「早く元気になってね」という気持ちで一緒に楽しもう"と伝えると、大阪の御堂筋線をテーマにした「勇灯最終列車」を披露。独自の感性で我が道を貫く佇まいだ。"チューハイを飲みながら恋愛相談してっていう、それだけの曲です"と紹介した未音源化ナンバー「深夜、恋愛相談」から、"はないちもんめ"のフレーズを取り入れた「セーシュン」へ。深い陰りを帯びた音像と歌には吸い込まれるような魔力がある。機材トラブルによる中断もあったが、"聞きたい曲ある?"と、即興でリクエストに答えるタフさも見せつつ、マイペースなパフォーマンスで会場を"DIALUCK色"に染めあげた。


トリはMINT mate box。バンドのイメージ・カラーでもあるミント色の衣装に身を包んだmahocato(Vo/Gt)、やすだちひろ(Ba)、KJ(Gt)にサポート・ドラムを加えた4人が登場すると、「メイクキュート」からライヴはスタート。色鮮やかな照明がMINT mate boxの軽やかなポップ・ワールドをカラフルに演出する。"今日は最後まで誰ひとり置いていかないからね!"。ヴォーカル、mahocatoが人懐こい言葉を投げ掛けながら、躍動感溢れる「走れ」を全力で投下すると、"今年は後悔のない夏にしてほしくて、この曲を歌います"と伝え爽やかなナンバー「青春っていつも何かがたりない」、そして息の合ったハンドクラップと共に踊らせた「ラブラブファイヤー」へ。多彩なサウンド・アプローチを武器に"お客さん巻き込み型"の楽しいパフォーマンスを繰り広げていく。事前に披露することを予告していた、太陽が似合うような新曲「スタート」から、穏やかに締めくくったアンコールの「スロー&スロー」まで、集まった人すべてを笑顔に変える魔法の音楽だった。