Japanese
レミオロメン MEET THE MUSIC 2010 LIVE
2010.03.21 @ビルボードライヴ東京
Writer 遠藤 孝行
全国FM連合加盟の53局とKDDIが主催するキャンペーン「MEET THE MUSIC 2010」の一環として、開催された今回のライヴ。簡単に説明すると「MEET THE MUSIC 2010」とは音楽との出会いを身近に楽しんでもらおうとするFMラジオとFMケータイの普及キャンペーン。2008年には桑田佳祐が、昨年はコブクロが登場し観客を沸かせた。さらにこのライヴはFM53局で生中継されている。だからこの日の19時から20時の間はどのFM局にチャンネルを合わせてもレミオロメンの生のライヴが楽しめるということ。全国の人達が同時にこのライヴを楽しんでいると考えると、とても素敵なことだと思う。
さて、今回のライヴ生中継ということで始まる前から緊張感が漂う。ラジオDJである小林克也さんの素敵な声でライヴはスタート。登場して来たメンバーからも緊張感が伝わってくる。
ライヴは「Sakura」からスタート。伸びやかな藤巻の声が響き渡る。ビルボード・ライヴ東京という少し洒落た、そして音も最高の環境で彼らのライヴを楽しめるのはとても幸運なことだなと一曲目で早くも思う。この日は新作『花鳥風月』からの楽曲が中心で、それもゆったりとした曲をストリングスや生演奏中心のアレンジで演奏されていたこともあり、レミオロメンの曲の素晴らしさをじっくりと堪能出来るような構成だ。
3曲目にはアルバムのタイトル・トラックである「花鳥風月」が演奏される。少し緊張気味だったメンバーもこの当たりからリラックスした様子を見せる。アルバム屈指の名曲はやはりグッと染みる。丁寧なストリングス・アレンジもとても心地いいものだった。大晦日のささやかな幸せを歌った「大晦日の歌」を挟んで大ヒット・ナンバーである「粉雪」を披露。レミオロメンはライヴ・バンドだということを証明するかのように貫禄たっぷりに演奏された。
この日のライヴには全国54組108名の中高生とその同伴者が招待されていた。MCでも言っていたことだが、この日のライヴが生涯で初めて観るライヴだという子も多く、初ライヴがレミオロメンでそれもこの素敵な会場で観れたということは人生の大事な思い出の一つとなることだろう。
ラストを飾ったのは「3月9日」。卒業ソングとして定番となっているこの曲をこの時期に聴けたのは良かった。その場の中高生達には大きなプレゼントになったことだろう。そしてカーテンが閉じ本編が終了。メンバーは大仕事を終えた満足感に包まれている様子。アンコールはそれを証明するようにさらに弾けたものだった。
この日のラジオを聴いていた沢山の人達にもこのライヴの熱気が正しく伝わっていればいいなと思う。レミオロメンはまた一つ大きなステップを昇った、そう感じさせるほど素敵な一夜だった。
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