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LIVE REPORT

Overseas

Paolo Nutini

2008.08.08 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer 佐々木 健治

 SUMMER SONIC09二日目。MOUNTAIN STAGE二つ目のアーティストは、セカンド・アルバム『Sunny Side Up』を発売したばかりのPaul Nutini。タイムレスな楽曲が揃った充実の作品を放ったばかりだが、早い時間ということもあり、お客さんの入りは3分の1くらい。
やはり、日本での認知度はまだまだ低い。60年代にタイムスリップしたかのようなその音楽は、若い人には渋過ぎる部分もあるだろうし、そこは仕方がないのだが、もっとたくさんの人に観てもらいたいアーティストなだけに、少し残念な気分。

 ステージに登場したPaolo Nutiniは、セクシーさすら漂わせるイケメン君。
楽曲にのめりこんで歌う彼の動きは、どことなくMick Jaggerを髣髴とさせる。デビュー当時、THE ROLLING STONESがオープニング・アクトに抜擢したことを何故かそこで納得してしまった。ハスキーなしゃがれ声は、生で聴くとさらに魅力的。FACESやSPENCER DAVIS GROUPを彷彿とさせる想像以上にロックンロールなステージは、シンプルに音楽の良さが伝わってくる。

 FACESを髣髴とさせるソウルフルなロックンロール「Jenny Don't Be Hasty」、軽快な「New Shoes」。「Coming Up Easy」のような胸を打つソウルからフォーク「Growing Up Beside You」や「These Streets」のようなフォーク・ナンバー、「Alloway Grove」のようなニューオリンズ・テイストのR&Bまで、卓越した表現力は流石の一言。
さらに、THE COASTERSの名曲「Down In Mexico」のカヴァーを原曲が持つ独特のムードを掴みながら、力強く再現してみせる。

 聴くものの心を鷲摑みにしてしまう、ぬくもりに満ちたパワフルなライヴ。彼は生まれた時代を間違えたなんてことも思ったが、きっといつの時代に出てきても、彼の音楽は人々の胸に響いていくのだろう。実際に、彼のタイムレスな魅力を放つ楽曲と歌声は、MOUNTAIN STAGEの最前列にいた熱心なファンはもちろん、後方でのんびりと眺めていたお客さんまでを包み込んでいた。

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