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LIVE REPORT

Overseas

THE QEMISTS

2009.03.06 @恵比寿 LIQUIDROOM

Writer 杉浦 薫

ドラムンベース×ラウドロックという、ハイエナジーなサウンドで、ロックシ-ンのみならずクラブミュージックシーンにも新たな風を巻き起こしたTHE QEMISTS。デビューアルバム『Join The Q』は、メディアも大絶賛し、話題性十分の中でリリースを遂げ、一気に多くのリスナーを虜にしてしまった。もちろん私もその一人だ。今回は、所属レーベルNINJA TUNE主催のイヴェント“NINJAGENERATION QBT”にて初来日。共演者は、YPPAH、THE BUG、THUNDERHEIST、そしてNINJA TUNE総帥COLDCUTという豪華な顔ぶれ!ロックリスナー向けというよりは、クラバー向けのメンツではあるが、非常に面白い取り合わせであることに変わりはないだろう。

THE BUG feat,DADDY FREDDYの素晴らし過ぎるライヴが終了し、COLDCUTの転換DJ中に、フロア前方の人が大分入れ替わっている。Tシャツにタオルというライヴ仕様の人たちがどんどん前に入ってきたのだ。COLDCUTの二人もそんな雰囲気を悟ったのか、だんだん音数を増やしてアゲに入る。ちなみに私はこの日、2回COLDCUTのDJを聴いて踊ったが、当然のごとく素晴らしく、興味深い内容のものだった。


さて、いよいよTHE QEMISTSの登場!一曲目は「Stompbox」。一気に会場はロックのライヴの雰囲気になり、押し合いへし合い状態だ。のっけからダイヴをする人も!ゲスト MCのJENNA G、MC IDの男女二人が、ランニングのような動きで走り回る。尚、JENNA Gは、『Join The Q』の中の「On The Run」で歌っているので、知っている人は多いだろう。
そして間髪入れずに「Dem Na Like Me」へ。アルバムではWILEYが歌っているが、JENNA GとMC IDヴァージョンもなかなかいい。ヴォーカルのオリジナル・メンバーがいないというのはリスクにもなるが、THE QEMISTSの場合はそれが功を奏している。ヴォーカルが変わることによって、曲の持つ別の表情が見ることが出来るのはとても嬉しい。そして「Dem Na Like Me」の途中からテンポチェンジし、「When Ur Lonely」、そして「Drop Audio」へ。メンバーの3人は、あくまでストイックにプレイしているが、表情はとても楽しそうだ。前方はどんどんヒートアップし、サークルピットが出来そうなまでになっている。インタビュー時、自国イギリスでもラウドロック系のファンが多いということをメンバーが言っていたが、とても納得がいった。どんなにダンサブルなビートが基調の音楽でも、こんなにパワー全開のライヴをやられてしまったら、そりゃあ暴れたくなるでしょう!

しかし、ドラムのLeonは大変そうだ。テンポチェンジが多い曲ばかりだし、シンセを同期しているからリズムがちょっとでも狂うと致命的に聴こえてしまうのだ。「On The Run」でも少しリズムに狂いが生じたが、非常に早く立ち直ったので安心した。



そして本編はここでサクッと終了。え!「Lost Weekend」はなしですか!!!と、びっくりしてしまったが、すぐにメンバーが再び登場。そして、DAFT PUNKの「Robot Rock」のさわりから、「Lost Weekend」へ!待ってました!とばかりにフロアはヒートアップし、爆発したような盛り上がりの中、ライヴは終了。ロックの文化とクラブの文化を新しい感覚で融合し、エクストリームなサウンドで踊らせながらも暴れさせてくれる、楽しくたくましいライヴだった。これはもう、今後の活躍にも大きく期待を寄せてしまうのは当然。SUMMER SONIC 09’への出演も決定した彼らだが、必ず、もっともっと多くの日本のリスナーを興奮の渦に巻き込んでくれるはず!

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