Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Overseas

2017年06月号掲載

Weather Diaries

RIDE

『Weather Diaries』

Release Date :
Label : Wichita/hostess

90年代シューゲイザー・シーンの代表格であるRIDEの21年ぶりとなる新作は、その歳月分に見合った興奮を私たちに与えてくれるものであった。先に公開されたTrack.2とTrack.4では往年の風通しのいいクリア・トーンとウォール・オブ・サウンドを堪能できたが、アルバムでは時代の流れと向き合ったトラックも多数収録されている。そんな今作を現代のフォーマットに着地させている大きな要因は、自身もDJとして活躍するErol Alkanをプロデューサーに起用していることだ。ヴォーカルのカットアップが印象的なTrack.3などからは、その手腕を存分に感じられるはず。サウンド、メンバーの関係性、すべてが次なるタームに向かおうとしているバンドの、新たな円熟期を素直に喜びたい。(小田 淳治)


Related DISC REVIEW

This Is Not A Safe Place

2014年に19年ぶりの再結成、進化を証明した復活作『Weather Diaries』、復活後日本で最初のステージとなった"フジロック"でも、"90年代シューゲイズ・バンドの代表格"をアップデートし、現役感を証明したRIDE。今作には、メランコリックなギター・アンサンブルと美しいハーモニーのRIDE節なTrack.2やTrack.5もあれば、中期YMOを解釈した感の生音によるテクノ・フレーバーなTrack.3(メンバーによるとバスキア展からのインスパイアだそう)や、ソリッドなポスト・パンクのTrack.4、サイケデリックなアシッド・フォークのTrack.9など尽きることのない表現欲に驚く。タイトルは"ここは安全じゃない"の意だが、この音像は筆舌に尽くしがたく心地よい。(石角 友香)


Weather Diaries

90年代シューゲイザー・シーンの代表格であるRIDEの21年ぶりとなる新作は、その歳月分に見合った興奮を私たちに与えてくれるものであった。先に公開されたTrack.2とTrack.4では往年の風通しのいいクリア・トーンとウォール・オブ・サウンドを堪能できたが、アルバムでは時代の流れと向き合ったトラックも多数収録されている。そんな今作を現代のフォーマットに着地させている大きな要因は、自身もDJとして活躍するErol Alkanをプロデューサーに起用していることだ。ヴォーカルのカットアップが印象的なTrack.3などからは、その手腕を存分に感じられるはず。サウンド、メンバーの関係性、すべてが次なるタームに向かおうとしているバンドの、新たな円熟期を素直に喜びたい。(小田 淳治)