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DISC REVIEW

Japanese

2014年06月号掲載

(not)NUCLEAR LOVE(or affection) ※かくれんぼ

印象派

『(not)NUCLEAR LOVE(or affection) ※かくれんぼ』

Release Date : 2014-06-25
Label : SPACE SHOWER MUSIC

大阪発の"OL兼ツイン・ヴォーカル・デュオ"印象派が1年ぶりにミニ・アルバムをリリースする。昨年冬にTOWER RECORDS限定でリリースされたANATAKIKOU提供のラップ「MABATAKIしないDOLLのような私」含む全7曲を収録した今作のタイトルの読み方は、"かくれんぼ"。ヒップホップにネオアコにハード・ロックに......トラックごとにコロコロとジャンルを変え、相変わらずの多彩性が彼女たちのミステリアスな雰囲気を増幅させている。しかし、機械的であった前作『Nietzsche』と比べ、今回は情味のあるバンド・サウンドで"人間"がそこに存在しているのを感じさせる作品に。謎の多い彼女たちがいよいよベールを脱ぐのか、はたまたこれも彼女たちの"振り幅"の1つに過ぎないのか、今後の活動に注目せざるを得ない。(奥村 小雪)


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AQ

大阪産ガールズ・ユニット、印象派。彼女らにとって1年2ヶ月ぶりの音源となるミニ・アルバム『AQ』は、声に出して読んだら気づく"永久"という意味と"A級"のダブル・ミーニングな作品となっている。今作では、配信シングルとして先行リリースされていたTrack.2「綺麗」とTrack.3「Miss Flashback」を2本柱にした、インパクトあるユニット名からも充分伝わってくる個性を存分に発揮しているメランコリックな1枚だ。普段はOL生活を送っているというMICAとMIUが生み出す歌声は無表情。しかし、歌詞は常に感情むき出しの全7曲となっている。今回もアートワークはスピッツや椎名林檎などのジャケットをデザインしているCentral67の木村豊氏が担当。木村の手によって、またひと味違う印象派が確認できるはず。(白崎 未穂)


(not)NUCLEAR LOVE(or affection) ※かくれんぼ

大阪発の"OL兼ツイン・ヴォーカル・デュオ"印象派が1年ぶりにミニ・アルバムをリリースする。昨年冬にTOWER RECORDS限定でリリースされたANATAKIKOU提供のラップ「MABATAKIしないDOLLのような私」含む全7曲を収録した今作のタイトルの読み方は、"かくれんぼ"。ヒップホップにネオアコにハード・ロックに......トラックごとにコロコロとジャンルを変え、相変わらずの多彩性が彼女たちのミステリアスな雰囲気を増幅させている。しかし、機械的であった前作『Nietzsche』と比べ、今回は情味のあるバンド・サウンドで"人間"がそこに存在しているのを感じさせる作品に。謎の多い彼女たちがいよいよベールを脱ぐのか、はたまたこれも彼女たちの"振り幅"の1つに過ぎないのか、今後の活動に注目せざるを得ない。(奥村 小雪)


MABATAKIしないDOLLのような私

ポップ、トランス、サイケデリックと様々なアプローチが展開され、濃密な彩りを魅せた前作『Nietzsche』がいきなりタワレコメンに選ばれるなど、注目を集める大阪発ガールズ・ユニット、印象派の最新シングル。ANATAKIKOUが提供したラップ調の歌詞は"イマドキの女の子"らしさを醸しつつ、哀歌的な要素も含んでおり、現役OLという彼女たちらしい歌詞と言えるだろう。そんな歌詞と、思わずリズムを取って踊りだしたくなるようなヒップホップなメロディが耳に残り、ついつい口ずさみたくなる。前作でも感じられるように、ジャンルレスと言えるほど多彩な音楽を鳴らす彼女たちだが、今作でさらに新たなジャンルをぶつけてきた。まさに"彼女たちはまだまだ進化し続ける"と確信できる作品だ。(奥村 小雪)


Nietzsche

これまでにTOWER RECORDS限定発売CDを2作品リリースし、一部のリスナーの間で話題を呼んでいる大阪発ガールズ・ユニット、印象派。この1stミニ・アルバムはポップ、トランス、サイケデリックと様々なアプローチが展開され、濃密な彩りを魅せる作品に仕上がっている。そして、美しく透き通った彼女たちの歌声も魅力的。強い意志や主張を表に出すわけでもなく、淡々と歌い上げる2人の発する温度は、極めて低く感じる。だがmiu(Vo/Gt)の独創的な歌詞に込められた毒に触れたとき、聴き手の心と体は熱を帯びていく。この相反する関係性がたまらないのだ。彼女の色気あるダークな言葉1つ1つに触発されながら、うねる音の波に呑み込まれていく感覚は、聴き手に強烈な印象を与えるに違いない。(眞崎 好実)