
Overseas
THE POP GROUP|SUMMER SONIC 2011

2011.08.14 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ
Writer 島根 希実
1981年の解散から、昨年30年ぶりに再結成したTHE POP GROUP。アダルト・ファンかれすれば、よだれもののバンドの登場である。
この日の彼らのライヴは、一言でいえば“感情の爆発”。それも怒り一色だ。ピアノが狂気的に鳴り響く中、Mark Stewart(Vo)が片手を高々と上に突き上げてライヴ開始。「We Are All Prostitutes」がひと度鳴ると、途端に感情のヴォルテージは振り切れる。響き渡る猟奇的な歌声は、低く轟きながらも、時に怒りの金切声をあげる。始まりからもう、ぞくりとさせられる。すっかりオヤジ体型となったMark Stewartが、荒々しくマイクを振りすなど、大量の汗をかきながら繰り出す危機迫ったパフォーマンスもそれを助長していく。「Colour Blind」では、彼の目は虚ろで、ふらふらとして視点が定まらない。足元もふらつく中、マイクをスタンドからもぎ取り怒りに身を任せるように歌い上げていく。「Thief of Fire」でははさらに、吠える、唸る。
冷血な青い照明を浴びながら、美しいピアノの旋律から幕が開けるのは「Sense of Purpose」。安心したのも束の間、真っ赤に熱く燃えたぎるヴォーカルがその安らぎを奪っていく。ドラムが炸裂した瞬間、ブツリと感情の箍が外れたようにさえ見えた。この感情の振れ幅は、いちライヴ・パフォーマンスを逸脱している。リアリティどころの騒ぎではない。
「She's Beyond Good and Evil」では、客席からは拳が上がり、ジャンプする人も。Markは最後尾まで届けようとばかりに声を張り上げて歌う。危機迫るヴォーカルが、パーカッションに乗った時の、軽快な演奏とシリアスなヴォーカル・パフォーマンスとの対比が、怒れる中に退廃的な美しさを匂わせる。
最後まで、鎮火することはなかったTHE POP GROUPの混沌と狂乱の世界。そのステージにあったのは、鋭く攻撃的、狂気さえ疑うほどの憤り。加えて成熟され、当時よりもさらに厚みをました震え上がらせるほどの怒り。熟年の迫力は恐ろしかった。見てはいけないものを観てしまったような、30年の時を越えて、再び開かれたダーク・サイドを覗いてしまったような心境だ。
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