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LIVE REPORT

Overseas

THE YOUNG PUNX!

2011.07.19 @横浜アリーナ

Writer 遠藤 孝行

このNANO-MUGEN FES.で異色の輝きを放っていたのはUKのダンス・ユニットTHE YOUNG PUNX!だった。ド派手なDANCE STAGEから登場し、一曲目は挨拶代わりの「Rock Star -Understand-」。この曲はアジカンの「アンダースタンド」カバー曲。ダンス・ビートと派手なギター・ソロを乗せて、みんなにはお馴染みのメロディが響く。これで一気に観客を掴んで行く。とにかく、女の子二人のツイン・ボーカルがキュート。

2006年から連続で出演しているTHE YOUNG PUNX!はもう「NANO-MUGEN FES.」には欠かせないアーティストとなっているのだろう。「ヨコハマ、ダイスキー」と登場から間もなく、横浜アリーナは大きなダンス・フロアに変わる。
アジカンの後藤正文が「鍋」と例える様にエレクトロ、ヒップホップ、レゲエにロックとごちゃ混ぜサウンドは、特大のインパクトがある。そしてこの大きな会場を一瞬にして把握してしまう、圧倒的なライヴパフォーマンス。彼らを知らない人々をも一気に虜にしてしまう魅力を秘めている。

「Rock Star -Understand-」から続く二曲目は掛け合いラップが楽しい「MASHitUP」。ボーカルの二人はもうDANCE STAGEから飛び出し、大きなステージ全部を使ってオーディエンスに呼びかける。そして、黒人ラッパーCOUNT BASS Dを迎えたヒップホップ・ナンバー「Ready For The Fight」、レゲエ・ナンバー「The Clapping song」と音楽の幅の広さを見せつけ、あっという間のライヴ。

NANO-MUGEN FES.が素敵なのはやはりこういうバンドがいるからだと思う。DJ的なセンスを持ち合わせたこのTHE YOUNG PUNX!のようなアーティストが、ライブ・イベントという枠を壊して行くのだろう。何より、一番楽しそうだったのはこのバンド。特大のエネルギーと夏フェスの楽しさを与えてくれた充実のショウでした。

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