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LIVE REPORT

Overseas

OFWGKTA|SUMMER SONIC 2011

2011.08.13 @QVCマリンフィールド&幕張メッセ

Writer 伊藤 洋輔

正直に書こう。これは賛否両論のステージだった。SONIC STAGE 3番手に登場した悪ガキHIP HOP集団、OFWGKTA。
話題性は抜群だ。LAを拠点とするメンバー構成はラッパーからビート・メーカー、映像クリエイターにスケートボーダーまで擁した60人前後といまだ謎多く、ネット上ではフリー音源をばら撒き、大手レーベルが激しい争奪戦を繰り広げながらも、“創造の自由を守りたい”とあっさり自主レーベルを立ち上げ、過激なPVの「Yonkers」はYouTubeで1000万回以上の再生を記録し、TwitterではR&BのChris Brownと熾烈なビーフ合戦で注目を集め、米人気TV番組Late Night With Jimmy Fallonに出演しては司会者の背中に飛び乗り、ライヴではモッシュ&ダイヴに逮捕者が出るほど壮絶なパフォーマンス(乱闘?)を行い、およそ商業録音物ないままビルボード誌の表紙までも飾ってしまった。

そんないま最もSWAG!(ヤバい)な存在はHIP HOPシーンだけにとどまるはずがない。旬なアーティストを招聘するサマソニ出演も納得だ。集客も良かった……だがしかし、途中離脱者が多かったのも事実だ。やはりHIP HOPは門外漢でありながら話題性で集まった人を突き動かす何かが必要だったと思う。決してパフォーマンスが酷かった訳ではない。リリックはわからずとも歪なビートはインパクトがあり、トップを飾ったMELLOWHYPEの暴れっぷりにMike Gの甘いフロウ、そしてTYLER THE CREATORの「Transylvania」や「Yonkers」は爆発的に盛り上がった。ただ、TYLER は足の骨折が完治しておらず、パフォーマンスはイスに座った状態で行われた。個人的にはオーディエンスの中に飛び込むTYLERを想像していただけに、少し残念だった。当の本人もこの状態では消化不良だろう。ステージ後方のスクリーンに“もっと暴れてくれよ!”と言いたげな悔しい表情が何度か映されていた。

まぁ、この日のステージは挨拶代わりとして、いつの日か単独公演で本領を発揮してもらおう。今回は6人の来日だったが、そこにメンバー随一のR&BシンガーFrank Oceanも来てくれたら最高。また来てくれるよね?

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