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DISC REVIEW

Overseas

Alone Aboard The Ark

THE LEISURE SOCIETY

『Alone Aboard The Ark』

Release Date : 2013-04-01
Label : Full Time Hobby

FLEET FOXESやGRIZZLY BEARへのUKからの回答と称された前作『IntoThe Merky Water』と比較すると、さらに時代を超えて英国ポップ・ミュージックの至宝的な哀感と素朴さに満ちたメロディに浸されるこの新作。Ray DavisとBraian Enoの寵愛を受けるバンドと言われても若いリスナーにはピンとこないだろう。ざっくり言えば、MUMFORD & SONSが歌い手の内的リズムでバンドを引っ張るアンサンブルにも似て、人間の生身の心地よいグルーヴに則っている。大きな違いは、英国作曲家協会主催の音楽賞にノミネートされるその作曲センスは、情動や情熱よりポップのメソッドによるということ。だからといってしかつめらしい部分はなく、往時のBLURやネオアコ好きにも訴求しそう。新英国主義の一品。(石角 友香)