デビュー作『We Started Nothing』から約4年、SUMMER SONIC 11の出演も記憶に新しいTHE TING TINGSから待望のセカンド・オリジナル・アルバムがリリースされる。ベルリンで見つけたバーをスタジオに改造し、そこに拠点を移し制作された今作は、本人たちがインタヴューでも語っている通り、異なる音楽性を持つバラエティに富んだ楽曲が揃っている。Katieのヴォーカルやラップも曲によってキュートであったりクールであったり、時に穏やかで時に激しくと様々な表情を見せる。だがどの曲も共通して自然体のポップ・ソング。過剰な無理をせず、世間にも媚びず、自分たちが好きだと思ったことをのびのび行なっている。脱力系でありながらも、一本しっかり筋の通った彼らのライフ・スタイルが具現化された作品と言って良いだろう。(沖 さやこ)
英国出身のKatie White (Vo, Gt, Ba&Dr)とJules De Martino (Dr&Vo)からなる男女2人組のユニット。アーティストの卵達が集まるイズリントン・ミルというコミューンでの活動をきっかけに地元マンチェスターのパーティ・シーンで火が付くと、自然体でファッショナブルなキャラクターと、クールでカラフルなDIYスタイルが口コミで瞬く間に世界中に飛び火、US、UKそれぞれと原盤契約を結んでしまう。大ヒットを記録した「Great DJ」や「That’s Not My Name」(UKシングル・チャート初登場No.1)など、THE TING TINGSならではのDIYポップ・サウンドを満載した『We Started Nothing』(UKアルバム・チャート初登場No.1)で2008年に待望の日本デビュー。特にシングルの「Great DJ」はCMやドラマにも多数起用され大きな話題となった。デビュー・アルバム1枚だけでサマーソニックに異例の3度出演というライブにも定評のある彼ら、2012年に約4年ぶりの沈黙を破って全世界待望のセカンド・アルバム『Sounds From Nowheresville』を発売する。