Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Overseas

ICONA POP

2013年10月号掲載

ICONA POP

メンバー:Aino Jawo Caroline Hjelt


-アルバム作成に際して、最も訴求したかったことは?

Aino:私たちのアルバムは、私たち自身が経験してきたことが詰まったものだと思う。日記を書いてるようなもの。私たちが経験したこと、友達が経験したこと、ハートブレイクのストーリーがたくさんあるけど、自分が人を傷付けることを歌った曲もあるし、自分の物の見方や恋愛の考え方を変えてしまう人に出会うこととか。

Caroline:友達と一緒に過ごす夜について歌った曲もあるし、自分の要素を見つけること、自己表現の方法を見つけること、そしてそれを見つけてしまうと、ずっとそこにいたくなるっていう。ICONA POPの3ヶ月間をまとめたものとかじゃなくて、私たちの4年半が詰まってるのよ。だから私たちがこれまでたどってきたいろんな経験を曲から感じ取ってもらえると思う。

Aino:それに、ビター・スウィートなアルバムで、その裏にガール・パワーが漲っているのを感じてもらえると思う。私たちはずっと、思い通りにならないことがあっても2人で団結して一緒に乗り越えてきた。だからガール・パワーの曲も書きたくなったの。

Caroline:2人一緒だと強くなれるのよね。ガール・パワーの曲を書くのは自然なことで、自分たちが感じることをそのまま表現してるから。

-新しいポップ・アイコンとしてどんどん知名度が上がっていく中、心がけていることある?

Aino:自分を偽らないことが大事だと思う。私たちは最初に出会ったときからまったく変わってないし、最初に出会ったときのクリエイティヴな面をキープしようとしてる。それがインスピレーションの源だから。そして、地に足を着けていること。

Caroline:それに何でも2人で一緒にやっていくこと。そのほうがずっと楽なのよ。Ainoが言ったとおり、私たちは初めて会った日から変わってなくて、もし私がひとりで活動してたら、もっと周りに影響されてしまっていたと思う。それはネガティヴなことじゃないけど、ときには周りに影響されすぎないようにするのもすごく大事なことで。最終的には、2人で笑ってるから。

Aino:そう、それが1番大事よね、楽しむってことが。私たちはICONA POPのバブルの中にいるのよ。

Caroline:こんな、自分たちで作った小さな世界の中にね。そしてアルバムがリリースされたら、みんなにも中に入ってもらうのよ。それって少し怖いけど、同時にすごくワクワクもしてる。私たちが長い時間をかけて作ってきたものを見てもらうのが待ちきれないから。ずっとこんな感じで(両手で顔を覆って)、自分たちのことをやってきたけど、やっとみんなに見てもらえるようになるのよ。

-今後の具体的活動、目指すところは?

Caroline:ミーティングのときに"うーん、それは10年後にやるなら最高だろうね"ってよく言われるのよね。でも私たちは"明日はどう?"って。そこが私たちの最高なところで、Ainoの目を見ると、同じことを考えてるってわかるの。目標や夢はたくさんあるけど、肝心なのは感じさせるポップ・ミュージックを作ることで、100歳になってもそれができること。そして今みたいにいろんなところへ行けること。ライヴを進化させ続けること。

Aino:そして人とつながり合うこと。

Caroline:いろんな人とコラボすること。終わりがないわ。そこが最高なの。全部やり終えたって言えることがないっていう。だってすべてをやることはできないから。夢を見続けるのよ。だから前に進み続けていけるの。