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シュリスペイロフ。
Skreamは校了直前です。
私も先ほどまで、レビューを書いていたのですが、
一番最後に書いた、シュリスペイロフのライヴ・アルバム『シュリスペイロフLIVE十一』がすごく好きだったという話し。
良かった。というより、好きだなと。
私的な感傷を煽るのです。だから “良い” よりは “好き” だといいたい。
卒業アルバムを見た時のような。
通学に使っていた電車、あの頃と同じ時間に、同じ方向へ行く電車に乗ったような。
あの頃見ていた空の色や眩しさ、あの頃の臭いに切なさがこみ上げる。
そんな種類の感傷。
こんなに、しみじみと、良いライヴだなぁとか思うことってなかなかないです。
赤坂まで、QUATTROやリリーズを。
ビックカップルの電撃結婚ですよ。
マツケン、結婚ですってね。押して押して小雪をゲットですってね。
そんな彼を見て、欲しいものは自分で取りに行こうと強く心に誓う25の春。
しかし、そう誓った直後に激しく雨が降ってきたのは何なのでしょう?
なんですか、お告げですか?
お前の人生は、こういう残念な演出をされる運命なのだよ、
サザエさんでいうところの早川さん(カツオのヒロイン「カオリちゃん」の親友。またはカオリちゃんの次にキープしている女とも言えます。)、
ちびまるこちゃんでいうところのとし子ちゃん(まる子の親友だが、たまちゃんよりはサブキャラ)、
つまり“主役の親友の更にサブ”という、なんだか残念なポジションが関の山なのだよという神からの啓示なのでしょうか。
もしそうならば、全知全能だかなんだか知らんが、まったくもって余計なお世話である。
仕方ない、せめて音楽だけでも聴きたいものは掴みいくぞっつーことで、一昨日は赤坂BLITZに行って参りました。
で、観てきました。
QUATTRO。
とりあえず、新メンバー(脱退はしていたが、事実上のオリジナルメンバーであるが)のギター・潮田さんがやはり何度見ても良いです。
QUATTROはベース、キーボードが抜けて、直後に彼が加わったわけではありますが、メンバー脱退加入に関してはやはりいろいろあるでしょう。現メンバー編成をあんまり良い良いとか言ったら、それにも賛否はあるでしょう。ぶっちゃけ私だって、QUATTROは何年も前から観に行っていましたから賛否あるのは分かる。が、しかしあえてポジティブにとりたい。
だから、言う。潮田さん加入後のQUATTROはめちゃめちゃ良い!!尖ってる!!さらにかっこよくなった!!
なんでしょう、私の中では、マット・シャープの入ったWEEZERみたいな感じといいましょうか。(マット・シャープはベースじゃん!!とかはまぁ置いといて下さい。)
マット・シャープのいた頃のWEEZERが好きって人多いじゃない?
あの、自己主張の強い、前へ前へいく感じが良かったとかよく聞きますし。
彼のいるQUATTROってそんな感じっていうのでしょうか。
なんか、潮田さんのいるQUATTROは“いびつ”なんです。
これまではメンバー全員がきれいな円を描いていたのに、彼はそこから大きくはみ出しているというか。
バンドメンバーというよりは、やはり彼はギタリストとしての主張がとても強い分、バランスの良かったバンドの中では浮くんです。良い意味で悪目立ち。目立つ上に、これまでのQUATTROカラーともまったく異なるため、なんか“アク”みたい。
アクってお前、それってムダな要素じゃん、鍋ならいちいちすくって取るものだよとか言われそうですが、
でもムダなもんがムダじゃないっつーのがロックの魔法ですから。
ロックでは、はみ出し者万歳!ですから。
これまでのQUATTROのあり方とは完全に違う、混ざり合わない要素、異質なものが加わった、それがとにかく刺激的で好きなんです。毒気が加わったというか。
また、「積極的にフロアとコミュニケーションをとっていく“陽”のパフォーマンスの岩本さん」と、「気のむくまま、ギターの鳴くままに、ステージの三分の二以上を使い好きにやる潮田さん」という対照的な縮図も非常に好きです。
あと観たのは、Lillies and Remains。
この日のライヴは、正直、切れ味よくなかったです。
しかし今月発売されたニュー・アルバムの切れ味は危険なほど鋭い。
数段増した切れ味に鳥肌立ちますぜ。
本気で鼻血出すほどかっこ良い。
(島根 希実)
要は音楽最高ってこと。ちょっと私的だが、正直幸せな話し。
嬉しい。
嬉しいなぁ。
これ、別に加山雄三の「君といつまでも」を歌っているわけではありません。
って知らないか。若大将の代表曲「君といつまでも」は、こんな感じのしみじみとした語りが途中に入るのです。
ってそもそも“若大将”知らないか。
ちなみに巨人原監督の現役時代のニックネームも一緒です。
それはいいとして。そう、嬉しかったのです。
私がしみじみ嬉しかったのは、0.8秒と衝撃。の塔山さんが、Skream!3月号に掲載された、私の書いた彼らのレビューが好きだと言ってくれたこと。そして「ありがとう、島根ちゃん。」と言ってくれたこと。
何がどうとか、なんちゃらかんちゃらは置いておいて、とにかく嬉しかったのです。
うん。嬉しかった。それに尽きる。
“好き”と“ありがとう”。こんなにシンプルなのに。なんてステキで、なんて優しい、なんて誠実な言葉でしょう。
なんか、思わずこちらこそ“ありがとうございます”と口に出してしまいました。
塔山さん、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
そして、今後とも突っ込みどころ満載なブログを楽しみにしております。ちなみに今月って文字数少な…むにゃむにゃ。
そんな嬉しかった昨日は、その後下北沢DaisyBarへライヴを観に行って、
今年皆勤しそうな勢いで観ているVeni Vidi Viciousのライヴを観て、
これだけ観たらいい加減飽きないだろうかなんて考えていたら、
思わず泣かされてしまったという。
特別良いライヴだったというわけではないかもしれない。客観的に、冷静な目で見たら、演奏がぐずつくところもあったし。
ただ、冷静にみても、確実にライヴバンドとしての姿を取り戻しつつあるとは確実にいえます。徐々に高ぶる興奮というものをフロアに生み出してましたから。徐々に温度を上げていく、確実にライヴの熱を高めていくスキルというのは、やはり高いバンドです。
なんか、のっけの勢いからしてぐっときた。入江さんの振り切れたヴォーカルに、嬉しくなった。
ガレージ・ロックの破壊力、パンクなスピード感と切れ味、バンド全体や音楽そのものの乱暴な佇まい、
やばかったなぁ。かっこよかった。興奮した。
あまりに真っ正直なリアルなライヴで、
赤裸々で、
音楽によって放たれる現実に凌辱されたと思った。
その衝撃のあまり、自分を見失うほど重症だった失恋もふりきり、一気に目の前がクリアになり、長い間しまいこんでいた感受性が戻ってきたような感覚を覚えて、思わず涙してしまったわけです。
ここ1年ほどの私を取り巻いていたもの。世界の基準がただ一人になって、それまで強く揺るがなかった自分の価値観や視点まで全てが奪われていくほど相手に依存して、自分はどうやって一人で立っていたのか分からなくなる感覚、
それを全てすらとり払って、現実に引き戻してくれたのだ。
全身に血が通って、ようやく一人で立っていた頃の世界を取り戻せたと思った。その嬉しさと幸福のあまり涙が出てきたという。
音楽ってすごいね。
だって、私たちがどれほど見苦しくその醜態をさらしても、音楽はそれを否定しないのだから。
という訳で、最後の曲は若大将を…。は嘘。やっぱVeni Vidi Vicious。
(島根 希実)
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